過去の大震災をきっかけに耐震基準については専門家以外の我々一般人も気にするようになりました。
しかし普段の生活に密接に関係する住宅そのものの性能について考える人は少ないように思えます。
本当に良い家にたどり着いた人は例え購入時に高い資金を費やしたとしても数十年後には安いなりの家を購入した人よりも手元に残る財産は多いのではないでしょうか(高い=良いではない)。
財産だけではなく家の付加価値により人生そのものもにも付加価値が付くこともあると思います。
多くの人は家造りに取り掛かるときに間取りやデザインの事に没頭し,依頼先は「大きい会社は信頼できる」「親戚の大工に」などといった理由で決めてしまう事が多いようです。
建築が始まってから家のC値の事を知ったり,それに付随するような言葉を聞くことになる人もいるようです。
不安になって営業や現場の人に質問しても「大丈夫です」と何が大丈夫かもよくわからないまま納得させられてしまう人もいます。
マイホームを造る時には素人だからと専門家にお任せするのではなく時間をかけてある程度勉強し体感し,納得できる業者を見つけ出したところで間取りなどを考えるスタートラインに立つべきと考えます。
構造,断熱,気密,耐震性,基礎,蟻虫対策,換気,法律,基準,業者等について家造りに入る前に知るべきことは沢山あります。
しかしこれらについてしっかりと説明のできる業者は極稀という現状があります。
自身の知識,しっかりとした見極めが大事だと思います。
知識以外にも自身のセンスを養うことができれば後悔することはないでしょう。
現在ある家造りにおける国の基準は決して高いものと言えるものではないと感じます。
その高くない基準をギリギリクリアーし「お墨付き」を得た家を購入している人が殆どではないでしょうか?
車においては,22km/ℓの「低燃費」を掲げ国の助成を受けた割りに実際買って載ったら13km/ℓしか出ない,良くて15km/ℓなんてことがよくあります。
家の場合は住む人の健康や場合によっては人生そのものを左右することにもなりかねないので車の比ではありません。
車を買う時には試乗をして走りや安定性,音などをチェックし諸元などにより車の性能をチェックしたりします。
洋服を買う時にはタグを見て素材や産地のチェック,店員さんの話を聞いたり,試着して着心地やサイズ等をチェックします。
ところが家造りになると数千万円という膨大な支払いにも関らず,あまりにも安易に決めてしまう購入者が多すぎるように思えます。
家を建てる前には沢山できることがあります。
現在の住まいの不満をこと細かく挙げてそれらを解消できる家造りを目指す。
候補の業者の家に実際に住まわれている人の話を直接聞く(不満はあるか?など)。
展示場や完成見学会へは真夏や真冬に行き,デザインや間取りには目を向けず,性能について体感し,質問をする。 可能であればクーラーや暖房をつけない状態を体感する。
とにかくできることは沢山あるので何でもやってみてはいかがでしょうか。
数千万円を支払うわけですので自分自身もそれに見合った準備をするべきではないでしょうか。
こちらの掲示板の多くのスレッドを読ませていただくと大変失礼ながらあまりにも無知だと感じるスレが見受けられます。
中には購入を検討している人が書き込みを信用し過ぎている感じる物も多くあります。
マイホーム取得予定者でこの掲示板を覗いている人は信用し過ぎず参考程度に汲み取り,気になる書き込みについては自分で納得できるよう調べる必要があると考えます。
私自身も専門家ではありませんが,素人以上に無知な専門家と言われる人や社員が家造りに携っている現状があるので家造りには是非とも慎重になって頂きたいと思います。
家を建ててから「こんなはずじゃなかった」と訴えても「クレーマー」扱いされ購入者が裁判で勝つことは裁判件数から見ると非常に少ないそうです。
これからマイホームを建てられる方の僅かなヒントにでもなればと思い長文失礼しました。
[スレ作成日時]2010-09-29 01:44:56
住宅取得は慎重に
1:
匿名
[2010-09-29 04:24:23]
スレ主さんは住宅を取得しているんですか?
|
2:
匿名さん
[2010-09-29 07:50:17]
俺は家は金食い虫だと思ってる。
財産なんて観点で建てたわけじゃない。 雨露しのげればそれで構わない。 たかがひとつの買い物に、人生賭けるみたいな重い価値観持つことないだろ。 |
3:
匿名さん
[2010-09-29 08:58:57]
わかっちゃいるけど、でも、おうち欲しいんですよ。
|
4:
匿名さん
[2010-09-29 20:37:57]
家に対する価値観は、人それぞれでいいと思う。
しかし、実際に、アーバンエステートの件や、富士ハウスの件があり、多数の被害者の方々が苦しんでいることは紛れもない事実である。 被害者の方々にとっては、人生を狂わされたに等しいと思います。 そんな状況でも、「たかがひとつの買い物!?」って、言えますか? スレ主さんは、そのような被害者がこれ以上出ないように、安易な契約は慎むように警告してるんだと思います。 まぁ、このスレ読んでも、安易な契約をするのも、そりゃ~個人の自由ですけど、・・・。 私は、このスレ主さんに共感できますよ。 |
5:
匿名くん
[2010-09-29 20:57:44]
何故マイホームなんでしょう?
財産として子供に残す為? 夜露をしのぐためなら賃貸でもいいのでは? 高額な買い物だけにリスクは少ない方がいいです。 だから自分は大手HMにしました。 乱文失礼しました。 |
6:
注文住宅購入検討中
[2010-09-30 09:02:11]
スレ主さんの言うこともよくわかります。
現在私も購入を考えており、HMをはじめとし色んな物件をみて来ました。地震や火事は怖いですし、もしもの時命を守るものにもなるかもしれないので、慎重になりたいですが、予算の兼ね合いで出来ること、出来ないことが多々でてきました。 その他にも、仕事(通勤)や校区、デザインや設備色々こだわりたいことはありますが、金銭面での妥協はしかたないとおもっています。 また、いい機会なので、人任せにせず自分の目でも確かめれる知識を身につけたいとおもっています。 ただ確認慎重になり過ぎると、購入時期を逃してしまうとおもいますが… スレ主さんは現在、慎重に選んで建てた家にお住まいですか?どんな所にこだわって建てましたか?妥協点はありますか? よかったら参考にしたいので聞かせてください。 |
7:
スレ主
[2010-10-02 11:04:54]
ご意見ありがとうございます。
私は住宅取得者ではありますが,私の住宅についてを語ることは避けたいと考えています。 決してそれが住宅取得を考えている人の参考になるとも言えませんし,正しいとか間違っているとは言い切れないからです。 なのでこちらでの私が語れるものは経験から感じたもの程度にしておきたいと思います。ご了承ください。 |
8:
スレ主
[2010-10-02 11:53:51]
住宅雑誌などを読んでいると「本当にそれで良いのだろうか?」と思うことがあります。
その会社の実例の掲載と施主,社長または担当者の話が掲載されたものをご存知かと思います。 そこで何度か目にする文章。 「施主さんにどんな生活をしたいのか伺いそれを図面におこしていく」的な文章。 それを聞かれた時に施主が答えるのは大抵「使い勝手が良い」「吹き抜けが欲しい」「モダン(あるいはスタイリッシュなど)的な」等こんな感じのやり取りで進んでいくようです。 このやり取り自体は自由設計であれば殆どの人が通るところだと思います。 しかし少し考える部分があるのではないかと思うのです。 施主自身がどんな生活をしたいのか,どんな家にしたいのか考えることは大いに良いことだと思います。 では逆にそれまでの家の生活の中での問題点について考える必要があるのではないかと思うのです。 夏冬の冷暖房の部屋による温度差,結露,臭い,騒音,アレルギー等々細かい事まで考えると多くの問題点が挙がるはずなのです。これらの問題により病院に通っていたり家族間のコミュニケーションがうまく取れなかったりと二次的な問題に繋がっているものもあるはずなのです。 ところが「どんな家に住みたいか?」と聞かれた時に答えるのはこれらを解消してくれる家ではなく間取りやデザインなどが先行された家なのです。 「どんな家に住みたいか?」と聞かれた時には先ずは現状の問題点を全て解決できる家であることが重要なのではないでしょうか。 マイホーム取得となり考えることは間取りやデザインなど楽しいことばかりを考えがちになってしまうのはプロではない私達にとっては当たり前のことかもしれません。 それらを教えてくれる人が殆どいないのです。 新しい家=上記に挙げた問題点が全て解消されているものと漠然と思い込んでいる,又はそれらをことを全く考えないまま家造りに入ってしまっているかもしれません。 中古住宅に住む知人がたまたま見た新築の家が総合的に見てもすばらしいお宅で「今の家って凄いんだね」と感想を話してくれましたが,その人にとっては現代の家はみな性能の良い家で,その人が住宅建築を行う場合はデザインや相性によって会社を決めるという事になりかねないのです。 雨露を凌げれば良いという方にとっては「考えが大げさ」とお思いになられるかもしれません。 人によっては長いマイホーム生活によって病院通いの回数に差が出たり,ストレスによる家族仲に差が出たりと色々な部分で大きな差が出ることもあります。単にランニングコストを抑えられれば良いというものではないのです。 そこに投資するかしないかは施主の判断によるでしょうし,私の考えを押し付けるつもりもありません。 次回は間取りについて書いてみようと思います。 |