建築関係の設計です。
本業は住宅系ではなく、インテリア・意匠系分野なのですが、住まいのこと、建築のこと、設備のこと、一般の方よりはわかりますので、質問があればできる範囲でお答えします。
■多忙のため、おそらく全ての質問に答えることができないと思います。
また、私が詳しくない分野の話もあるかと思いますので、そんな時はその分野に詳しい方の力をお借りしながら疑問を解決できればと思います。みなさまぜひご参加ください。
[スレ作成日時]2010-05-09 11:37:46
設計です 質問があればどうぞ
1173:
設計R(スレ主)
[2013-02-09 23:02:17]
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1174:
1170
[2013-02-10 07:52:05]
こちらは先の震災で震度5強を受けた国内のマンションになります。
些細なクラックが出ているだけだといいのですが。 でも、タイル仕上げよりも簡単に修繕が進められて良かったとも言えるみたいですね。 ご回答ありがとうございました。 |
1175:
匿名さん
[2013-02-10 13:39:25]
>1171
スレ主さんのおっしゃるように、直床のフローリングでは、遮音等級の違い、メーカーやモデル。ブランドの違いにより、コンクリート面に接着剤で貼り付ける部分の遮音性能を発揮するクッション材の違いと厚みなどの違い、上材の柔軟性などとの組み合わせなどの違いにより、素足で歩いた時の感触はかなり変わるものがあります。 足の裏全体を同時に置いた場合なら、たわむ感覚がほとんどないのに、踵から置くとフローリングがたわみ踵の沈むのがはっきり感じられるものとか、足の裏全体で置いても沈むのがはっきりわかるものなど様々です。 これらは全てコンクリートの上に貼るので建物によって違うことはありません。 一部だけ壁際の沈み方が違うと言うのは、もしかすると壁際であるので、他の部分を押す時の体勢とは違う押し方になった可能性もありますが、その付近で別の箇所も確かめられたと思いますので、その部分だけたわみが多かったのは事実でしょう。 考えられることは、その部分のコンクリートスラブに設計上の凹みがあり、その凹みをモルタルなどで埋め戻し出来ないため、発泡スチロール材と呼ばれるものなどで埋めている可能性があります。 その設計上の凹みとは、床暖房が付いているマンションの場合、床暖房の接続に関する部分かも知れませんね。 壁際と言うのは、通常人が歩くような繰り返し荷重が掛かる部分ではありませんし、家具などを置いて隠れてしまう部分にもなりやすいため、モルタルなどで埋め戻さずに発泡スチロール材と呼ばれるものなどで埋めておくことがあります。 ただ、壁際と言っても、よく通行する部分であるのなら話は別ですので、今の内に改修してもらうべきです。 |
1176:
購入検討中さん
[2013-02-14 20:19:30]
購入検討中のマンションが、二重床(L-45)、二重天井、ボイドスラブ(厚さ270mm)です。 これでは、防音性能が決してよいとは言えないのでしょうか? また、最近のマンションと比べると、よく見かけるレベルなのでしょうか? どなたか教えて頂けませんでしょうか? |
1177:
匿名さん
[2013-02-14 21:36:45]
>1176
大きく分けて音には2種類あります。 コツコツとかドンドンと言うコンクリートなどの硬いものを伝わってくる音と、声などの空中を伝わってくる音です。 質問の内容が、上階に住む家族に子供がいたりして、走り回ったりする音が気になるのかどうか、あるいは、下階に足音が聞こえてしまわないかと言う心配だとしたら、特に子供が走り回らない限り問題にはならないと言うのが一般的だと思います。 神経質な人がテレビもつけずに静かに座禅を組んでいるような人なら気になるかも知れないと言う感じです。 しっかり作ってあればあるほど、ドアの開閉の音は伝わり易く、強くバタンと閉めたりすると聴こえるでしょう。 また同様に、サッシの開閉のお供伝わり易いでしょう。 しかし、ドアの開閉やサッシの開閉は短時間で繰り返しませんので、下の部屋の人がテレビを見ていたとすると、「今ドアを閉めたのかな?」くらいの感じになるでしょうし、最初は気になっても慣れてくれば気にならなくなることも多いと思います。 ところで、声などの空中を伝わってくる音なら今のマンションの性能なら、上下左右の部屋に対してサッシを開けておくとサッシ性能は関係ありませんが、閉めた場合、サッシ性能で大きく変わります。 マンションの立地により、上下左右の部屋からの声などよりも外部の音のほうが大きいこともありますので、そのあたりも考慮されたほうがいいでしょう。 余談ですが、あまりにも防音性能が高いと、部屋の中が静かになり過ぎてしまい落ち着かなくなるのです。 録音質などの防音室に一人で他の音の出るものを無くして長時間入っていると、自分の呼吸音や心臓の鼓動などが気になってしまうようになります。 ある程度の生活騒音と言うのは健全な生活を送るのには必要ですし、個人差はありますが人間は環境に対しての慣れることができますので、余程気に障る音などでないのなら神経質になることがない場合が多いと思います。 ただ、高価な買い物ですので、神経質になる必要はありませんが、ご自分が納得できるまで調べたり確かめる必要はあると思います。 ちょっと余計なことまで書きましたが、参考になればと思います。 |
1178:
設計R(スレ主)
[2013-02-15 01:48:44]
>1176さん
二重床の仕様や壁際端部納まりがわかればある程度のアドバイスすることができると思いますが、特に二重床ではL値表記だけではわからない部分があります。 >(乾式二重床は)同じ建物内においても,コンクリート床スラブの厚さが同じでも,床スラブの平面寸法・寸法比が異なる場所に設置した場合にも低減効果が異なってしまう。この結果,同じ建物内でも低減効果は,10dB程度増幅するものから10dB程度低減できるものまで大きなばらつきを生じることもある。したがって,乾式二重床を採用する建物では確実な対策を実施できないのが現状である。また,乾式二重床は,下部空気層内の空気もばねとして働くので,ばね定数の小さい柔らかいゴム脚を用いても空気ばねの影響で振動系の固有振動数を十分に低くすることはできない。したがって,重量床衝撃音の一般的な決定周波数である63Hz帯域において十分な低減効果が得られないばかりか,固有振動数が63Hz帯域になっている場合には,増幅してしまう。以上のことから,乾式二重床は重量床衝撃音の確実な低減と言う面からは適正な床仕上げ工法とは言えない。(大成建設技術センター報 第 41 号) という話にもあるように、>1158でも書きましたが、二重床はL値通りの性能が出たり出なかったりする点に特徴があります。 ・・・しかし、そうとばかりは言っていられないのが建設業界。 例えば鉄建建設は床下吸音でこんなことやって遮音とその精度の向上ねらっているようですね(カタチが面白い)。 http://www.tekken.co.jp/tech/improve/index.html 熊谷組や万協フロアーは実験室との差をデータベース化しているようですし、>1169に書いたように大成建設では根太式を復活して音低減量の増大と安定化を試みたり、一方で床衝撃音研究会(熊谷組他)では共振防止のためにむしろ床下吸音材を入れないことを推奨して壁際納まりに注文をつけていたりしますね。 (このような研究成果が生かされた物件はほとんど見かけないというのが一番重要で残念なところですが。) 本題に戻りますが、残念ながらL-45だから良いとか、二重床だから良いとか(悪いとか)ではないというのが現実だと思ってください。各社各方面の研究結果を見る限り、また私の経験的にも、一般的なマンションに採用される二重床の遮音性能がとても不安定なことと、下地板材に強度が無い二重床の性能が良くないことだけはハッキリしているようです。 |
1179:
1176
[2013-02-15 23:33:58]
1177様、1178様、ご丁寧な回答、ありがとうございます。 1177様が触れておられる、心配している音は、上階からの、足音や椅子を動かす音等と、 テレビ音や居住者の声です。 1178様の言われる「壁際端部納まり」とは何ですか? 勿論、全く聞こえないといったレベルは不可能だとわかっており、一般論として、 1176の仕様ではどの程度の防音レベルなのかを知りたいと思っています。 スラブ厚さや、ボイドスラブであることは大きな要因ではないのでしょうか? (ボイドは、正方形の角を切ったような6角形のような断面のものが、ポツポツと配置 されています) |
1180:
匿名さん
[2013-02-16 00:06:18]
>1179
ご丁寧な返事、恐れ入ります。 上階の足音や椅子などを動かす音ですが、大人が普通に生活している場合なら、気になることはないと思います。 初期のボイドスラブは円形の空洞であったので、文字通り、太鼓のように叩いた音を大きくするのと同じで、円の対角線に向かって響いた音が反対側に当たり跳ね返り増幅されてしまうことが起こったのですが、今ではそれを解消する工夫がされていますので「太鼓現象」と言う、上階のコツコツとかドンドンと言う音が増幅されて伝わることは無いはずです。 その為に6角形のような形状になっていると言うことです。 テレビの音は空気伝達音だけでなく、スピーカーから出る音でテレビ本体も少しですが振動します。 その振動がテレビ台に伝わり床を通して下階に伝わる可能性はありますが、よほど大きな音量(通常の位置ではうるさいくらいの音量)にしない限り発生しませんし、薄型テレビの台に転倒防止などのクッションなどを敷いたりすることも多いので大丈夫だと思います。 居住者の声も同様で、例えば郊外のマンションで窓を開けていれば普通の声で話していても聴こえますが、どちらかのサッシを閉めていれば聴こえないと思います。 たまに24時間換気の通気口から声が聴こえると言うこともありますが、普通は通気口の中で乱反射して小さくなるか別の音に変わったりしますので気にすることはないと思います。 普通にリビングでテレビを見ていれば、上階に子供がいても飛び跳ねたり走り回ったりしなければ気になることはないと思います。 よほど神経質な人でないのなら、また、オーディオが好きで、静かな曲を小ボリュームで聴くのが好きだと言う人でないのなら、聴こえたとしても、上に人がいるようだ、と言うくらいのものだと思います。 音に関しては個人差が大きく、数値で判断できない部分が多いのですが、人間には慣れと言う能力もありますし、上階からの同じ音でも、自分の気持ちが良い時には気にならないのに、嫌なことがあった時には、もの凄く耳障りでイライラすると言う違いもでます。 実際に、新宿の歌舞伎町に住んでる人は、深夜の騒音に慣れてしまっているので、静かな場所にあるマンションだと静か過ぎて安眠できないと言う人もいるくらい音と言うのは個人差と慣れでの違いが出ます。 臭いと同じですね。 |
1181:
1179
[2013-02-16 23:53:58]
1180様、ご丁寧な回答、ありがとうございました。 |
1182:
契約済みさん
[2013-02-26 09:51:54]
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1183:
購入検討中さん
[2013-04-10 18:31:03]
一重床の和室って良くない話を聞いたのですが、実際のところどうなんでしょうか?
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1184:
匿名さん
[2013-04-10 23:20:32]
>1183
一重床と言うのは、直床のことですね。 つまり、コンクリートスラブにモルタル仕上げをして水平にし、そのモルタルにフローリング材を貼るなどをして仕上げた床のことですね。 何がどう悪いのかが分からないのですが、もしかすると、畳をモルタルの上に直接置くことに関して何か悪いことになるのか、畳の厚みがフローリングとは違うので、段差が出来ることなどに関してなのかなのでしょうか? もしかすると、モルタル仕上げの上に畳を置くので、竣工時には、まだコンクリートから多量の湿気が出ているので、畳が痛くと言うようなことなのでしょうか? 段差に関しては、設計時点で和室のスラブを下げれば解決するのですが、同じ高さのスラブで出来るフリーリング仕上げとの段差は4~5センチくらいです。 バリアフリーにはなりませんし無視は出来ませんが、それほど気になる段差でもありません。 少なくとも玄関には同じくらいの段差がありますからね。 湿気の問題ですが、竣工時から1年くらいは、全ての部屋で起こることですし、24時間換気や毎日の空気の入れ替えなどで問題になるようなことにはならないと思います。 偶に女性で、肌が乾燥するから部屋には加湿器が絶対必要だと言って、冬はもちろんですが、夏でも結露が出来るくらい部屋の湿度を上げて満足している人がいますが、間違ってるようです。 肌は、高い湿度の部屋で甘やかされると怠けてしますそうです。 湿度50%くらいだと、肌は負けちゃいけないと頑張って元気に健康になるそうです。 話がそれてしまいましたが、室内も湿度が低いほうが綺麗に長持ちするのです。 湿度が高いのは良くないと言う意味で、モルタルの上に畳を置くのが良くないと言うのならわかりますが、二重床であってもそれほど変わりませんので、直床だからと言うことはないと思います。 換気にさえ気をつけていれば大丈夫だと思います。 |
1185:
購入検討中さん
[2013-04-11 08:04:07]
1184様 ご丁寧な回答ありがとうございます。
安心しました。 |
1186:
サラリーマンさん
[2013-04-11 09:26:23]
「FR板スラブ工法」のマンションを検討しているのですが、どういったものなのでしょうか。
音に関して影響があるのでしょうか。 ご存知であれば、教えてください。 よろしくお願いします。 |
1187:
匿名さん
[2013-04-11 12:04:45]
>1186
FP板スラブ工法と言うと、FP板とは通常スタイロフォームを挿します、それを用いたスラブと言うのが、どういう物かが分かりません。 コンクリートスラブの中間にスタイロフォームを入れたとは考えられませんし、スラブと言う呼称ですので、下階の天井仕上げに用いたものでもないようですし、全ての部屋に用いられたもののようですが、どういう物かわかりませんので、もう少し詳しく教えていただけませんか? コンクリートスラブの上にスタイロフォームだけを敷いてフローリング材を貼れば、スタイロフォームだけでは簡単につぶれてしまいますのでスタイロフォームを床下地で保護する必要があります。 つまり、二重床と同じことです。 しかしこれはスラブの工法ではありませんので違うでしょう。 今考えられることと言うと、ボイドスラブ工法の中空部分にボイド管ではなくスタイロフォームを用いることですが、スタイロフォームだけでは強度が低いのでボイド管の中に充填したものを用いるしか思いつきません。 しかし、ボイド管にスタイロフォームを充填したものがあるのかどうかは知りません。 製品がなくても作ることは可能ですので、コストを別にすれば十分可能なことです。 もしもボイドスラブのように用いるのであれば、ボイドスラブの欠点は中空部分が太鼓のような働きをし、上階で乱暴に歩く足音や子供が走る足音などの一部が増幅されてしまうと言う欠点ですが、スタイロフォームが充填されているので太鼓現象がおきないようになると言うことでしょうが、確証はありません。 あくまでも想像です。 |
1188:
匿名
[2013-04-11 18:54:05]
多くのマンションで実験しました。普通の動きは全く聞こえません。跳び跳ねたり足踏みしたり強く扉を閉めたりしたらどちらでもよく聞こえます。
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1189:
匿名
[2013-04-11 18:56:31]
マンションは隣接戸に住む人次第ですよ。
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1190:
サラリーマンさん
[2013-04-12 13:37:27]
1187さん
情報が少なくてすみませんでした。 http://www.haseko-sumai.com/syuto/sinki/g-kameari/structure-4.html ここのページに載っている分です。(ここのマンションを検討しているのではありません) 室内の小梁をなくすために長谷工が採用しているようです。 ご指摘の通り、太鼓現象が気になっています。 |
1191:
匿名さん
[2013-04-12 15:34:03]
最近、某財閥系タワマンに引っ越しました。スーパーゼネコン施工です。かなり音が響き、リビングから寝室にTVの音が響きます。シャワーの音も、寝室まで響きます。歩く時も軽くドタバタ歩くとかなり響きます。タワマンは今の住居が初めてなのですが、これが普通なのですか?まだ入居したてなのでかなりブルーになっています。
仕様は二重床・二重天井で住戸内仕切り壁はプラスターボード9.5mmX2枚張りです。床スラブは、200~300mmを確保とスペックにあります。 外部の音はかなり遮断してくれていて、ほぼ無音です。 まだ、両隣が引っ越してきていないのでわかりませんが、とても不安です。 タワマンってこんなもんなんでしょうか? |
1192:
匿名
[2013-04-13 17:29:34]
タワーも実験済み 普通のマンションと変わらない 隣接戸に普通の動きであったら何ひとつ聞こえません。足踏みしたり強く扉を閉めるとよく聞こえました。
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たわみ(沈み)の程度はフローリング材によりけりので、なんとも言えません。
それにしても、水回りの乾式床上げ部分との境などであれば歩行感の違いも理解できるのですが、直床で「壁際が他よりたわむ」というのはどういう理由なのか、、、私もすぐに思い浮かびませんね。(二重床での壁際のたわみは、施工不良で起こりやすいことではあるのですが。)