アネシア八事緑ヶ岡建物完成披露会に参加しました。売主はトヨタホームです。トヨタホームはトヨタ自動車で培われた技術を住宅業界にいかしたハウスメーカーで東海地区ではナンバーワンの販売実績です。近くには昨年2月に完成した「アネシア八事高峰シティテラス」があり、先日見学会に参加しました。「アネシア八事高峰シティテラス」は住友不動産とトヨタホームの共同売主ですが、今回の「アネシア八事緑ヶ岡」はトヨタホームが売主で住友不動産が販売代理であるため、類似したサービス、施設も幾つかありましたが、「アネシア八事緑ヶ岡」にのみみられた魅力的な特徴もありました。なお管理会社はトヨタすまいるライフ株式会社、施工会社は鉄建建設株式会社です。
平成26年12月に案内開始で、27年3月に販売開始(先着順)、平成27年12月中旬に完成、下旬より居住開始となっています。
もともとトヨタ自動車株式会社の独身向きの社宅であり、その土地をマンション建築の立地場所としたので土地分にかかる経費を削減できた分を、建物の仕様、設備に費やすことができ、土地の相場のマンションの価格よりも豪華な仕様になっているとの説明でした。
名古屋市で「第1種低層住宅専用地域」と「第1種風致地区」が重なる市内でも約8%しか存在しない希少な環境です。マンションの立地地域は成熟した邸宅地であり、街の美化、保全に対する住民の方々の意識が高いと思われます。
ただホームページでも小さな字で“敷地の一部を除く”とありますので注意しなければなりません。
ホームページよると上記の1; 第1種低層住宅専用、風致地区であること、2;邸宅地でありながら約4,700㎡の敷地にレイアウトされた2棟のマンションであること、3: エレベーター5基、南面バルコニー、角住戸率70%以上のプライバシー性を追求したプラニングがされていること、4; エントランスホール、ラウンジ、カンファレンスルーム、ライブラリーなどで約270㎡を超える贅沢な空間があること、以上4点がこの物件のセールスポイントになっています。
アクセスは地下鉄名城線、鶴舞線「八事」駅徒歩10分、 地下鉄名城線「総合リハビリセンター」駅徒歩10分 でいわゆる駅近の徒歩5分以内の物件ではありません。八事駅にはゆるやかな起伏で楽に往復できますが、総合リハビリセンター駅には山手グリーンロードの起伏がある道を通らないといけません。
名古屋駅まで約17分、栄駅まで約14分の八事駅からの所要時間です。
車のアクセスでは名古屋高速「四谷」入り口に約10分(約3,590m)、名古屋第2環状自動車道「植田」ICに約18分(約5,260m)です。高速道路へのアクセスは特に便利な立地ではないと思います。
ホームページで見学予約の申し込みをして、入力した電話番号に担当者から連絡があり、予約の確約がなされました。モデルルームの見学の前に現地事務所で物件の概略の説明、パワーポイントのプレゼンに引き続いて動画を10分間視聴しました。道路沿いのウィングテラス(6階建)と奥のシーズンテラスの(3階建)2棟からなり、計65戸の販売で現在9戸が分譲済んでおらず、そのうち2戸については商談中であることがカラープリントされた用紙をもとに説明されました。ウィングテラスの6階の最上階の2億近くする物件は販売後早期に契約されたこと、そのうち1戸が賃貸物件として家賃60万円代で業者に募集されていることを説明してもらいました。「アネシア八事高峰シティテラス」のモデルルームの見学の際とは異なり、専用のプレゼンルームではなく打合せテーブル上の液晶モニターで視聴しました。
文教地区である陽明小学区であること、海抜約46mのヒルトップに位置していて強固で安定した地盤であり、東南海地震がもし発生した際にもその被害を最小限に食い止められるとの説明がありました。
災害時に対しての備えがしっかりしていることがこのマンションの特徴であり、全戸分の非常用備品、救急用品を保管していること、災害時対応自動販売機で非常用飲料としての活用を期待されていること、地震、火災時自動着床装置付きエレベーターであることなどが挙げられます。
ANA羽田ラウンジ、シェラトン都ホテル大阪、シェラトングランデトウキョウベイホテルなどの設計にあたった「日建設計グループ」が基本設計、インテリアデザインなど担当しています。
マンションの顔に当たるエントランスに設計の特徴が見られます。屋根付き車寄せになっていて、天然大理石による非日常的な荘厳さを感じさせるエントランス、ガラス越しに中庭が展開している約70㎡ものラウンジ、カンフャレンスルーム、ライブラリーの存在があります。コンシェルジェサービス、24時間ゴミステーション、全戸分のトランクルーム、エレベーター内をモニターするカメラの存在、ハンズフリーで施解除できるインテリジェント電気錠、高圧一括受電システムなど「アネシア八事高峰シティテラス」と共通する施設、サービスの提供も魅力的です。
今回モデルルームはまず4LDK Jタイプ 専有床面積96.43㎡、2階南西角部屋に案内されました。今回は男性が担当者であったためか「アネシア八事高峰シティテラス」での女性担当者による細かいキッチンの説明、インテリア、水周りの説明、バルコニー、収納の説明などに比べてあっさりした説明の印象がありました。特にキッチンそのものの説明はされず、天然御影石カウンタートップであることがほとんど唯一の説明でした。説明はなかったのですがキッチンの作業スペースは「アネシア八事高峰シティテラス」同様に十分なスペースをとっていました。水回りのトイレ、バスについても質問の回答以外には説明はありませんでしたが、シンク部分が天然御影石のカウンタートップであること、タイル張りのユニットバスであること、洗い場が天然石カウンターであることなどユニットバスとして最高級のものが仕様になっていることが推測されました。
キッチンはカウンターキッチンで、十分な作業スペースがありますがLDは18.1畳の広大なスペースになっており、角部屋であること、バルコニー、窓からの景観を考えると一戸建て感覚で生活できる場ではないかと思います。構造では担当者が乾式遮音二重床及びサイレントボイドスラブ工法ということを
強調されていました。前者はコンクリートスラブ上にクッションゴム付きの支持脚を設けることにより、軽量床衝撃音の伝達を軽減することができます。後者は「アネシア八事高峰シティテラス」にも採用されており、剛性が高く、小梁が少なくなるため広い室内空間を演出でき、優れた遮断性能を発揮できます。
角部屋であるため、全体のバルコニーのスペースも十分で、南向きのベランダが十分な幅をとっているためその分軒が大きくなり、夏には直射日光がリビングに入ることを妨げることができるようになっています。
廊下の幅を広めにとっていること、玄関が角部屋なので横に位置しているので玄関からLDK含めて他の部屋にも対面していないことも利点であると思います。
引き続いて4階の3LD、L2タイプ、専有床面積88.09㎡のモデルルームに案内されました。キッチンの作業スペースの奥行きは同じであり、LDが14畳ほどですが狭さは感じられませんでした。ただ収納スペースが足りないなという感想は持ちました。浴室のユニットバスの仕様は最初のモデルルームの仕様より落ちましたが大きさ自体は同じで標準以上のものが採用されていました。角部屋ではないため横のバルコニーがない分、南面全面のバルコニーとなっていて北面にもバルコニーがある両面バルコニープラントなっていました。通風に考慮した構成になっていると評価できます。横に玄関があるプランで廊下の幅はJタイプ同様広くとってあり、玄関からLDKが対面しないということも特徴です。
このマンションはエネルギーをマネジメントするという発想を取り入れた、スマートマンションであり、高圧一括受電やMEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)の採用により、環境にやさしく経済的な暮らしが可能になるというのがセールスポイントです。
間取:3LDK-4LDK
面積:76.07平米-96.43平米
(空室9戸、うち2戸商談中)
価格表
ウィングテラス
M1 type(3LDK 81.12㎡) 5F:6,200万円台
L1 type(3LDK 88.09㎡) 4F:6,700万円台
L2 type(3LDK 88.09㎡) 4F: 6,700万円台
J type (4LDK 96.43㎡) 2F:7,700万円台
シーズンコート
F type (3LDK 90.00㎡) 3F:7,100万円台
Ft type (3LDK 90.00㎡) 1F:6,400万円台
H type (3LDK 76.07㎡) 1F:5,00万円台
以上7戸(商談中除く)