2013.08.28屋根裏を点検したところ、棟木周りに熱気が滞留していて、結露・黴が発生していました。
引渡しから15か月程しか経っていませんが、恐らく結露を繰り返した結果、ポツポツと黴が生えたのだと思われます。
屋根断熱材をくり抜いた形で設置されている「空気取入口」と称する穴に手を翳すと、すごい熱気で忽ち手が濡れました。
エアパス概念図では、屋根面を上ってきた空気がこの「空気取入口」から小屋裏に入り、それが「小屋裏換気口」から空に向かって放出されるように描かれていますが、実際は「空気取入口」は「小屋裏換気口」より高い位置にあるので、高い位置から出た熱気が低い開口部へは流れておらず、「小屋裏換気口」上部も結露しています。
また、「小屋裏換気口」エリアは屋根の長さの1/4程しかありませんので、滞留している熱気で棟木周りが蒸しあげられている状態です。
とりあえずこの「空気取入口」を塞ぐことを考えたのですが、本来なら屋根通気層から棟換気へ排出すべき夏の日射熱を、エアパス工法では屋根裏に取り入れてしまっているので、塞いでしまうとこの日射熱を閉じ込めてしまうことになります。
断熱材に開けられた穴を塞ぐと同時に、通気層を本来あるべき形に修復する必要があると思っていますが、大工事になってしまいます。
気休めに天井点検口を開け放して家中の窓を開けていますが、このままでは棟木の結露が繰り返され、木材強度が落ち、屋根が支えきれなくなると懸念しております。
いろいろ調べていて、この掲示板に「四季工房の家は結露がすごく被害者の会も出来ている」との書き込みを見つけました。
屋根がこういう状態なら、見えなくなっている壁の中もどうなっているのか本当に心配です。
その会にコンタクトを取って解決策をご教示いただきたいと思っているのですが、探せませんでした。
四季工房の家の結露に対処された方、どのように解決されたか教えてください。
[スレ作成日時]2013-09-08 16:59:23
四季工房の家の結露に対処された方、どのように解決されたか教えてください
601:
入居済み住民さん
[2015-05-11 23:44:09]
|
602:
匿名さん
[2015-05-12 05:48:25]
スレ主様、大変参考になります。
続きを楽しみにしております。 |
603:
購入検討中さん [女性 20代]
[2015-05-12 16:21:46]
つい先日見学に行って来ました。
口コミを調べようと思っていた所こちらのサイトへ辿り着き… 正直驚きを隠せない状況です。 やっぱり家を建てるならと思いこちらの会社に絞っていました。 無垢の素材に漆喰の壁…とても魅力的でした…が 正直ある程度の欠陥は付き物だと思っていましたが対応が余りにも悪くびっくりしました… 皆さんのご意見大変参考になりました |
604:
入居済み住民さん
[2015-05-12 22:58:05]
No.601の続きです。
下から見ていきます。 <床下換気口> 「エアパス工法」は年2回のみ手動で開閉するだけ 季節の変わり目や深夜早朝と日中との温度差に対応できない。 夏には高温多湿の空気を取り込んでしまう。 これに対し、 「SC」は外気温センサーによって開閉、ナビシステムで季節の変わり目にも対応 「WB工法」は熱感知式形状記憶合金で自動開閉 「フクビエサイクル」もサーモセンサーで自動開閉 (工法によってはオプション) 「エアパス工法」は四方にある床下換気口は、夏季に開けっ放し 風が吹くと、床下の冷たい空気は風下側の換気口から外に排出されてしまい、 その時に屋根裏の高温多湿の空気も引っ張り下ろされてしまう。 これに対し、 「PAC住宅」は吹き込む風は入るが、排出は抑えられる逆止弁構造。 「エアームーブ」も逆止弁構造で、外からの風に対しては非常に弱い力でも開くが、入った空気は内側(床下側)から出てかない。 そもそもエアサイクルの仕組みは、基礎に吹き付ける正圧の風を利用して床下空間の空気を内壁空洞を介して上昇させ、躯体内垂直換気をさせるというものですから、入った風が風下側から出て行ってしまったら全く意味がありません。 投稿No.81において 床下換気口から入った風が風下側の換気口から排出されてしまうことに触れましたが、それを当に裏付ける動画がありました。 「エアームーブ」のHP http://airmove.net/parts/fujyu.html 「基礎給気口(風樹)についてさらに詳しく動画で見る」の下のPlayerをクリック (続く) |
605:
入居済み住民さん
[2015-05-13 21:52:42]
No.603さん
>やっぱり家を建てるならと思いこちらの会社に絞っていました。 >無垢の素材に漆喰の壁…とても魅力的でした 私も同じ思いから四季工房で建てました。 四季工房しか眼中になく、当時は「掲示板」というものに偏見を持っていたので見向きもせず、後になって、何故チェックしなかったのかと悔やみました。 下記のブログもとても参考になると思います。 同じ思いをしている方がいるのだ、他にも沢山いるのだろうと 私も消費者側の情報発信をしなければと背中を押されたブログです。 http://ameblo.jp/ladysnow2012/entry-11548815968.html コメント欄の建築中の方とのやりとりでも、家造りの実態がよく分かると思います。 |
606:
入居済み住民さん
[2015-05-13 22:57:10]
No.604の続きです。
<床下換気口>の続き 「エアパス工法」は旧来の四角い換気口 この四角い換気口は基礎の鉄筋を切断して施工されるため、基礎の強度が落ちる。 角部にひび割れが起きやすいという欠点があります。 これに対して 「エアームーブ」は円形。基礎の鉄筋を切断しないので強度を保ち、ひび割れを起こさない。 「フクビエアサイクル」も円形があるようです。 また、この大きい四角い換気口からは横殴りの雨が吹き込みます。 この手の床下換気口は本来、床断熱での形であり、床断熱や外張り断熱なら基礎土間もすぐ乾きますが、 エアパス工法はこの換気口と内張り断熱という組み合わせなので、断熱材と基礎土間の間に入り込んだ雨がいつまでも乾きません。 <基礎> 「エアパス工法」の内部の基礎立ち上がりは 通風に対する何の工夫も無い旧態依然としたもので、隅部に湿気が淀みやすい。 これに対して 「フクビエアサイクル」は風通しを配慮した円柱形のコラムベース 「SC」は太い地中梁を配して内部立ち上がりは円柱にし、空気の流れを妨げず床下の通気性を向上させたもの。 「エアパス工法」の基礎断熱は内張りである為 冷輻射によりベースコンクリートまで冷気が侵入してしまう。 これに対して 「PAC工法」「ヘルシーハウス」「エアームーブ」「ソーラーサーキット」「フクビエアサイクル」等は外張り基礎断熱です。(工法によっては内外を選択) 「フクビエアサイクル」の“プラキソ”と「エアームーブ」の“タイトモールド”は断熱材を兼ねた型枠で基礎を作るので内外両張りとなり、 耐圧盤と立ち上がりを同時に打設するので、継ぎ目が無く強度に優れた基礎になります。 内張り基礎断熱の冷輻射については下図参照。 冬季に建物外周部基礎立ち上がりが外気で冷やされ、アンカーボルトが熱橋となってしまうことがよく分かります。 http://www.schs.co.jp/termimesh/feat2.html (続く) |
607:
匿名さん
[2015-05-14 20:14:58]
ホームページをリニューアルしました。
ぜひご覧ください。 |
608:
入居済み住民さん
[2015-05-14 23:16:50]
No.606の続きです。
<気流止め>について 以前新聞を繰っていた時に躯体内の空気流れを表した住宅の断面図に目が留まり、 エアパス工法にそっくり、と思ってよく見ると「在来木造住宅の断熱欠陥(全体断面)」とありました。 「壁内の空洞部が床下及び天井裏と繋がっている」ことが当に断熱欠陥であり、その対策として気流止めが必要とありました。壁内気流の発生が断熱上問題なのです。 上記から、エアパス工法はこの断熱「欠陥」状態なのだということを合点しました。 (エアパス「空気取入口」=年中開きっ放しの断熱材の穴(断熱欠損)とは別の問題) 空気が動くことによって、断熱材が利かない状態にしているのです。 夏ならばいいのでしょう。冷房を使わなければ。 では、冬モードなら換気口を閉めるからいいかといえば、気流止めがなく空気が動きますから同じことです。 暖房した室内の熱が壁に伝わって、壁内で上昇気流が発生。 この上昇気流によって床下の冷たい空気が引き上げられ、家全体を冷やす。 基礎のところで見たように、基礎内張り断熱ですから外周部立ち上がりの冷えた空気も引っ張られます。 エアパス工法の家が冬寒い訳が分かりました。 これに対して 「WB工法」は床下と内壁空洞との間に開閉できる部材“バリアヘルス”を設け、冬季はそれを閉じて気流止めとし、コールドドラフトによる冷却現象を防止。 また、「PAC工法」の“かくれん房”という躯体内空間(床下・内壁空洞・屋根裏)を暖めるシステムもこの壁内気流による冷却への対策だと思います。 「OMソーラー」が取り込む暖気の最低温度を設定しているのも、室温より低い空気を入れない為です。 また、気流止めはファイヤーストップとなりますので、省令準耐火構造には必須です。 火災保険契約時にエアパス工法では準耐火構造認定を取れなかったのはこれが無いからです。 壁内通気層から棟換気口へ抜ける気流の道が煙突の役割を果たし、火災時に火の回りを早くしてしまうということです。 これに対して 「エアームーブ」の棟換気システムは火災時に空気の流れを遮断するファイヤーストップ機能が備わっているそうです。(準耐火認定かは不明) (続く) |
609:
入居済み住民さん
[2015-05-15 22:27:19]
続きです。
<白アリ対策> 「エアパス工法」は対策と言えるものは何もしていません。(詳細は後述) これに対し 「フクビエアサイクル」は”アリダンシステム”というシート防蟻。 「SC」は薬剤不使用の”メッシュ防蟻工法”という、物理的に白蟻を侵入させないもの。 「エアームーブ」は断熱材の素材にホウ酸を混ぜ合わせた上に、”防蟻笠木”を取り付けて、物理的に白蟻を侵入させない。 「WB工法」は舐められるホウ酸系の防蟻剤 「PAC工法」はホウ酸で、“散粉”というユニークな施工 等々と、やはり木造住宅の大敵ですから各工法とも真剣に対策されています。 四季工房から引き渡し時に「白アリ調査報告書(サンプル調査)」なるものを受け取りました。 それは築2年の建物の調査結果で、白アリがいなかったと結論付け、その理由として 対応策(四季工房標準仕様) ・床下換気口設置 開閉型の床下換気口の為、通風・採光が確保でき、湿気がこもらない。 ・床下地材無垢ヒノキを利用 土台・大引・根太の床下地全てがヒノキ。ヒノキは白アリに侵害されにくい材種である。 ・防湿フィルム入りコンクリートベタ基礎 ベタ基礎のため、地面から白アリが侵入する隙間がない。ベタ基礎下部より湿気を屋内に通さない。 これが対策になるのなら、他工法も何もしなくていいですね。 ちなみに駆除業者さんに伺ったところ、ヒノキの下地だろうがベタ基礎だろうが、いくらでも白アリ被害はあるとのことでした。 また、近年はアメリカカンザイシロアリという品種が出現しているそうです。 建材や家具に潜んで日本に上陸、日本の白アリと正反対の性質で、水分補給も必要とせず、被害は建物下部に止まらずに小屋組材にまで及ぶ。 乾燥した木材を好み、ヒノキも大好き。(「カンザイ」とは「乾材」ということのようです) 侵入経路は羽蟻の飛来や被害材の搬入、基礎の換気口から侵入することもある。 ググれば沢山出てきますが、詳細は下記 http://ecopowder.com/column/america_kanzai/ http://www.pppac.com/mokuji010.html 上記「PAC工法」HPはその対策も参考になるかと思います。 前述の四季工房「白アリ調査報告書(サンプル調査)」をアップしておきます。 (続く) |
610:
匿名さん
[2015-05-15 22:48:24]
スレ主さん
これらの工法の特徴は四季工房の被害にあってから調べたのですか? |
|
611:
入居済み住民さん
[2015-05-16 21:02:19]
No.610さん
はい、そうです。 事前に調べていたら、投稿No.594で触れた書き込みをされた方のように、エアパス工法の家を建てることはなかったでしょう。 そのレスを見てから、エアパス工法の問題点を他工法と比較することで何か見えてくるのではないかと思いました。 エアパス工法による結露について相談する先々で、そこまで分かっていながら何故そんな家を建てたのか? と言われることが一番情けないです。 分かったのは、建ててしまってからの結露の発覚によって、いろいろ調べたからです。 結露に関する書籍も専門書を含めていろいろ目を通しました。 こんな勉強は依頼先を決める前に建てる前にするものだと自嘲しながら・・・ 当時は無垢材と漆喰の空間に魅せられて、その他のことは思考停止状態で、耳障りのいい宣伝に何の疑いも持ちませんでした。 これはエアパス工法に限らず、四季工房の家造り全てにおいてのことです。 実態が分かってから宣伝文句を見れば、何故これに疑問を持たなかったのかと思うことばかりです。 |
612:
入居済み住民さん
[2015-05-16 22:44:30]
No.609の続きです。
<断熱工法> 「エアパス工法」の断熱工法は紛れもない充填断熱です。 それにも拘らず以下のように宣伝しています。 「柱と間柱の間に断熱材を施工する新・外断熱工法」 これは「正直な嘘つき」と言うに等しい語義矛盾です。 木造住宅の断熱工法には充填断熱と外張断熱とがあり 「柱と間柱の間に断熱材を施工する」のが充填断熱で 柱の外側に施工するのが外張断熱です。 (木造では“外断熱”ではなく“外張断熱”です) 充填断熱の場合は柱が熱橋となりますので、必要厚が外張断熱よりも多くなります。 例えば、次世代省エネ4等級、Ⅲ~Ⅴ地域の四季工房採用断熱材での壁面の場合 外張断熱なら60mmでOKなのに対して、充填断熱では75mm必要です。 このように性能も違ってくるにもかかわらず、充填断熱を外張断熱とする表示は不当です。 そもそも高断熱化に伴う結露対策として生まれた壁体内通気工法は、外張断熱にすることによって柱の壁体内面が空気に触れるようにした工法です。 本来は柱の壁体内面全体が空気に触れます。 が、エアパス工法は充填断熱ですので、120mm柱面にその半分以上の63mm厚の断熱材、 その上、充填に不向きな発泡断熱材を充填している為、木の収縮に追従できず、断熱材に押し縁を設けなければなりません。その押し縁の厚さが25mm(拙宅での実測値)ありますので、合計88mmにもなり、壁中の柱面の3/4に断熱材が接着されているのです。 「流れる空気が柱にふれることで、結露を防止し、・・・」と宣伝していますが、上記のような充填断熱である為に、それは柱の壁体内面の1/4程しか触れていないのです。 真壁に至っては寸法的にいっぱいになるので、空気に触れる面など取れません。 それに対して 以下の工法は本当の外張断熱ですから、壁体内通気工法の謳い文句どおりに壁中の柱面全体が流れる空気に触れます。 「フクビエアサイクル」「SC」「WB工法」「PAC工法」「ヘルシーハウス」 白アリで触れた「PAC工法」の対策 “散粉”に関心を抱き、今からでも拙宅にと思いましたが、充填断熱の「エアパス工法」の柱はその大部分に断熱材が接着されているので断念しました。 説明では分かり難いかと思いますので、外張断熱である本来の壁体内通気工法と充填断熱のエアパス工法との比較図をアップしておきます。 (続く) |
613:
入居済み住民さん
[2015-05-16 22:50:52]
真壁和室の断熱材が充填された壁体内の写真も添付しておきます。
石膏ボードが張られる前の状態です。 |
614:
入居済み住民さん
[2015-05-16 22:52:32]
上記のアップ写真です。
「エアパス空気取入口」部材設置用に断熱材に開けられた穴の断面から、壁体内に充填される断熱材のボリュームが分かるかと思います。 |
615:
匿名さん
[2015-05-18 19:01:23]
|
616:
入居済み住民さん
[2015-05-18 22:57:37]
No.614の続きです。
<システム部材> システム部材の比較でエアパス工法のお粗末さに唖然としました。 エアパス工法同様に断熱材に穴を開けて部材を設置する工法は以下です。 「PAC工法」「エアームーブ」「ヘルシーハウス」「エコ通気システム」 ダンパー 「エアパス工法」は一点吊りのペラッペラの蓋が付いたもの。 上昇気流だけを通すというのにその逆止弁の開く向きは気流とは逆の下向き。 これに対して 「PAC工法」はカーボン入り発泡スチレン製の、開閉弁は断熱材に挟まれる形の“断熱型エアダンパー”。“エアパスダンパー”とは部材の格が違うといった感じです。 「エアームーブ」の壁用部材はエアパスと似ていて、エアパスはこれを真似たのかと思いましたが、こちらは一転吊りではないバランス型逆止弁で上向きに開きます。 上昇気流を通すというのなら上向きに開くのが道理でしょう。 「ヘルシーハウス」は温度が上昇すれば縮む特殊合金製のばねを備え付け、プラスチック製の弁が温度によって自在に開閉し、外部の熱を取り込んだり、遮断する仕組みの温度感応開閉弁。 空気取入口 「エアパス工法」の壁用は断熱材のほつれ止めといった態のただの穴。 屋根用はただの穴の半分だけ薄肉の壁形状が付いています(透湿防水シートの垂れ防止?)。 そして、これらは年中開きっ放しということになります。 これに対して 「PAC工法」は、これもダンパー同様にカーボン入り発泡スチレン製の“断熱型空気取入口”。 「エコ通気システム」では“屋根面開閉式通気口”というものが設けられ、夏季には閉じる。 「ヘルシーハウス」のこの設置位置の部材は“ハイテクダンパー”というものになりますが、これも夏季に設定温度を超えたら熱を入れないように閉じられる。 「エアパス工法」の壁用“空気取入口”と「PAC工法」の“断熱型空気取入口”とを比較したものをアップしておきます。 「PAC工法」のこの部材に壁用と屋根用との違いがあるのかよく分かりませんでしたが、2つの写真がありましたので両方引用しておきます。 (続く) |
617:
入居済み住民さん
[2015-05-18 23:03:00]
「エアパス工法」の屋根用“空気取入口”と、
それと同位置に設置される「ヘルシーハウス」の“ハイテクダンパーL(屋根用)” を比較したものもアップしておきます。 |
618:
匿名さん
[2015-05-19 10:01:02]
何で夏の高湿の空気を壁内に入れたがるの?
エアパスは充填だから知らんけど、他の外張りはそんなことする必要ないでしょ。 付加価値をつけたいだけにしか思えん。 |
619:
入居済み住民さん
[2015-05-20 22:28:28]
No.617の続きです。
<小屋換気> 「エアパス工法」はその概念図と違って、越屋根ではなく、“棟換気下部開閉用筐体”なるものが棟木の下に取り付きます。(投稿No.221、222 、389 参照) 小屋換気口はその筐体の側面にあり、その位置は“屋根面空気取入口”よりも低いのです。 これが「一番高い所から排出」という宣伝とは逆に、排出を妨げ湿気だまりとなっています。 この筐体は「フクビエアサイクル」の“棟換気ボックス”を真似たのでしょうか。 「フクビ」がこの筐体の下面に電動の開閉部が設置されているのに対して、「エアパス」は手動で側面に設置という違いはありますが、そっくりです。 「フクビ」は本当の外張断熱で、外気側通気層も省エネ基準定義の両端が外気に開放されたものであり、何よりも断熱材に穴など開けていませんからこれでも問題ありません。 が、「エアパス」は屋根の断熱材に穴を開け、本来断熱材の外側で処理すべき湿気を小屋裏に取り込んでいるのです。その上、更に、その取込口“屋根面空気取入口”よりも小屋換気口が下位置になっていたら取り込んでしまった湿気を排出できません。 その違いに対する認識もなく、ただ安く上がるというだけで訳も分からずに真似ちゃったのでしょうか。 これに対して 「PAC工法」では、屋根の上に設置される“スーパー越屋根換気口”はその開閉部も屋根上にありますので、負圧を利用して文字通り一番高い所から排出されます。 更に、排気流れに横切る形で妨げとなる棟木は、抱棟木という部材で補強される形で換気口部分がカットされます。 「エアームーブ」の棟換気システムも棟カバーと換気扇が上下に設置される個所の棟木はカットされて、排気をスムーズにしています。 「エアパス工法」はこの小屋換気口を年2回開閉するだけ。排気は自然排気。 年中開きっ放しの断熱材に開けた穴“エアパス空気取入口”からは高温多湿の空気を取り込んでしまい、それを処理できずに結露を齎せています。(投稿No.459~462 参照) これに対して 「SC」には小屋裏ファンがあります。 屋根断熱材に穴を開けている工法では 「ヘルシーハウス」はダンパーから設定温度以上の熱を入れないようにした上で、温度センサー付きの換気扇設置。 「エアームーブ」はハイブリット換気扇(ファンを止めても開放時は自然換気が保てる)設置 「エコ通気システム」は“屋根面開閉式通気口”を閉じて熱を入れないようにしたうえで、小屋裏排熱機で強制排熱 というように、断熱材に穴を開けるという言わば禁じ手を使う工法はそれに伴う弊害を回避する処置が取られ排気が考慮されています。 「エアパス工法」同様に強制排気装置が設置されていないのは「PAC工法」のみです。 その「PAC工法」との比較で、「エアパス工法」の結露発生の必然性が見えてきました。 (続く) |
620:
入居済み住民さん
[2015-05-21 23:14:44]
続きです。
以下の「PAC工法」の構造を見ると「エアパス工法」の結露発生の必然性が歴然とします。 「PAC工法」は“空気取入口”の外側(外気側通気層、野地板の下)にケイカル板が張られます。以下がその説明です。 ------以下引用(http://www.passive.co.jp/method/architecture/learn07.htmlより) 空気取入口は、通気層で発生した上昇気流が躯体内に入る部分です。 この空気取入口周辺部に吸放湿機能を有するケイカル板(ケイ酸カルシウム板)を施工することによって、通気層の空気に含まれる湿気は、躯体内空間に入る前に、このケイカル板に吸収されます。躯体内空間への湿気の進入を調整しています。 ------以上引用 その上更に、屋根裏一面の広範囲にケイカル板が貼られます。以下はPAC施主のブログです。 ------以下引用(http://www.h7.dion.ne.jp/~oyasumi/page035.htmlより) PAC工法に必要な屋根裏工事です。屋根裏一面にケイカル板が貼り詰められます。 この白いボードが調湿機能をもっていて、結露対策に威力を発揮します。 ------以上引用 以下はPAC住宅の断面図ですが、上記箇所だけでなく壁面の空気取入口にもケイカル板が設置されることが分かります。 http://www.passive.co.jp/method/architecture/section.html 「エアパス工法」はこの重要な機能部材を省いたのです。 この各工法比較の冒頭で述べたように、「エアパス工法」は後発工法です。 先発工法のノウハウも知り得ている訳ですし、なによりも以前はエアサイクル住宅(PAC)のフランチャイズ会員だったのですから、この工法の施工実績もあった訳でしょう。 その上で、エアサイクルの正圧負圧の原理にお構いなしのチープな部材を「開発」し、 結露のメカニズムも分からずに機能部材を省き、 更には充填断熱にしておきながら“新・外張断熱工法”と、あたかも外張断熱の改良工法であるかのように優良誤認させる表示をして、そんな工法でフランチャイズ展開までしているのですから恐れ入ります。 更に注目すべきは「エコ通気システム」の小屋裏換気構造です。 この「エコ通気システム」は、四季工房との比較という形でこの掲示板スレッドにもあるリソーケンセツのオリジナル工法のようですが、ここは以前エアパスグループ会員だったとのことです。 そこから抜けて開発した工法の小屋裏換気構造が、「夏の熱気・湿気は屋根最上部で強制排気」で、 “屋根面開閉式通気口”(「エアパス工法」で言うところの“屋根面空気取入口”)を夏季には閉じて熱気を入れないというものです。 それは当に、「エアパス工法」の拙宅における結露被害の暫定対策として、“屋根面空気取入口”を塞いだ(投稿No.511、512参照)ことと同様なのです。 他工法との比較によって、「エアパス工法」は構造的に結露を齎す工法なのだということが裏付けられました。 |
621:
匿名さん
[2015-05-22 09:12:50]
そんな工法選んでしまって残念だね。
裁判はどうなったの? |
622:
匿名さん
[2015-05-25 01:14:01]
エアパスの理事長に話し聞いたら?
エアパスのホームページ見てみなよ。 ここまで言うなら四季工房だけの問題じゃないだろ。 エアパスグループの存続に関わる問題だろ! |
623:
匿名さん
[2015-05-25 12:18:48]
ドイツ等はカビが繁殖する家は欠陥住宅。
北欧等も同様で住宅局が撤去命令を出す国も有る。 日本はカビが出ても欠陥住宅にならない、住宅後進国。 |
624:
入居済み住民さん
[2015-05-29 22:18:47]
No.621さん
>裁判はどうなったの? 引渡し後アンケート代わりの手紙(投稿No.439参照)を送付したところ 四季工房野崎社長より2012.10.19の晩にTELがあり 「弁護士と相談した。名誉棄損で訴えます」、「一週間の内に訴えます」 と言って電話を一方的に切られてから、もう2年半以上経ちますが、未だに訴状は届いていません。 (詳細は投稿No.169参照) その時点では結露は発覚しておらず 修復もメンテも切り捨てられ、仕方なく自身でメンテの為に小屋裏に上がった時に発見して、 このスレッドを立てた次第です。 黙らせたつもりが、こんな形で情報発信されるとは思ってもみなかったでしょうね。 四季工房内部の方と思われるNo.413のレスに 「野崎社長もここチェックしてる。 顧問弁護士にも相談。」 とあって、動きがあるかと思いましたが 「結局手出し出来ないんだろうな。」 ということかどうか、何もありません。 散々な家造りをしておきながら、何が名誉棄損だか存じませんが 事実を以て反訴する構えでおりました。 が、この局面においての争点のメインはこのエアパス工法による結露になりますね。 |
625:
入居済み住民さん
[2015-05-29 23:56:06]
No.622さん
>エアパスの理事長に話し聞いたら? エアパスグループをつくり運営をしているのが四季工房であり エアパス部材をグループ会社へ販売しているのも四季工房子会社です。 四季工房の履歴事項全部証明書の目的欄にも ・建築資材開発及び建築工法の開発 ・建築資材の販売 ・建築業者に対するセミナーの開催 ・エアパス工法を施工する法人のフランチャイズ「エアパスグループ」の運営 とあり、エアパス工法は四季工房の商売です。 エアパスグループのHPを改めて見ると、建築のプロの方々がこれに疑問を持たないのだろうかと不思議でなりません。 充填断熱を「新・外断熱工法」としていることだけでも中身が知れると思うのですが 他にも高断熱高気密住宅の定義の誤りやエアパス理論の矛盾etc… 壁内に充填した石油系発泡断熱材に押縁の目張りまでして隙間のないように面倒な施工をしながら、 その断熱材にボコボコ穴を開けちゃって、そこにほつれ止めみたいな穴開き部材(エアパス空気取入口)を取り付けるということが滑稽この上ないのですが。 どんな工務店がグループに入っているのかと、「全国のエアパスグループ」から適当に選び、そのURLをクリック。 HPに飛ばないので、その工務店名で検索するとJC-NETの倒産情報にヒット。 “2011.12.02 破産手続き開始決定 同社は2008.11に贈収賄事件を引き起こしていたことから、金融機関や同業者・建築業者の信用を得られず、資金繰りに窮し今回の事態に至った” とありました。 倒産がもう一件に、HPにエアパスのエの字もない工務店も少なからずあり 羊毛断熱材採用で、外気側通気層を省エネ基準定義の本来の形としている工務店 “「エアパス工法のみ施工」マーク”がついているのにデコスドライ工法(セルロースファイバー断熱)採用で設計的なパッシブデザインの工務店や独自の工法らしき工務店etc… HPのメンテも家のメンテ同様になおざりなようです。 “2005年現在69社加盟”から39社( “東京本社”“東北本社”と四季工房2箇所なので実際は38社) と半減したようですが、実態は更に減少しているようですね。 |
626:
入居済み住民さん
[2015-06-05 23:02:02]
----------------------------------------------------------------------------------------------
小屋裏の結露防止のため、冬でも暖かい日中に小屋換気口を1~2時間開けて、小屋裏の空気を入れ替えてください ---------------------------------------------------------------------------------------------- リニューアルされた四季工房HPの新メニュー「住まいのお手入れとアフターメンテナンス」に こんな注記が 警告マーク ご注意ください とまでの表記で出現しました。 この警告表記は、PL法(製造物責任法)施行当時に責任回避目的でやたらと増えたものですが、 結露の原因を“施主の換気不足によるもの”とする意図があるのでしょう。 投稿No. 467で触れた別スレッドの以下の書き込みのような対応が、結露に対する四季工房の標準対応ということのようです。 「冬に外壁のあちこちに吹き付けとボードの間に水蒸気が溜まり、そこが凍り、吹き付けが浮き上がったり、崩れたりしている」 という不具合に対して、四季工房担当者からの回答。 「原因は家の中の換気をまめにしなかったから」 「換気の仕方は天気の良い昼間に20分ほど開ける」 「換気しない家は同じようになってる」 「エアパスの家はまめに換気しないとダメなんです」 冬の昼間に窓を20分ほど開けて換気しなければ結露して外壁に不具合が出る住宅 そんな住宅がそもそも問題なのに、その責任を施主に転嫁する理屈に仰天しましたが 今度は、その“施主が怠った換気”の仕方が、「家の中の換気」「20分ほど」から、 「壁体内換気」「小屋換気口を1~2時間開ける」にエスカレートしています。 本来、「屋根断熱」の場合は小屋裏換気口を設けません。 「屋根断熱とする場合、天井より上の部分は室内と同じ環境(状態)となり、その部分は一般的に言う「小屋裏」ではなく、あくまでも「室内の一部」として考えることから、換気孔を設置してはいけません。」(フラット35技術基準) エアサイクル住宅が屋根断熱であるにもかかわらず小屋換気口を設置しているのは、それを開けるのが夏季だから許容されるのであって、冬季に開けたら石膏ボード1枚隔てた隣室の窓を開けるのと同じことです。真冬に換気の為に窓を1~2時間も開けますか? リニューアルHPには以下の説明も出現しました。 ---------------------------------------------------------------------------------------------- エアパスの家の特徴 エアパス通気層内には生活上の水蒸気を含んだ空気が循環しています。特に水蒸気を含んだ暖かい空気は小屋裏に集まります。そのため、冬場でも晴れた日などに小屋裏換気口を開け、換気をすることが必要です。 特に2階にリビングがある場合には天井裏が小屋裏であるため、更に換気が重要となります。 ---------------------------------------------------------------------------------------------- 「冬は換気口を全て閉めるから暖気が循環し、家中温度差無く暖かい」 「温度が上がると、湿度が下がる。だからエアパス工法は壁体内結露が発生しません。」 との宣伝のエアパス工法の理屈が破綻しています。 |
627:
匿名さん
[2015-06-06 07:49:57]
「家づくりは3度行わないと満足出来ない」
>それだけ「家づくりは難しい」という比ゆも含まれています。 >なぜ満足ができないのか?その答えとして、次のようなものが考えられます。 >住んでみて気がついた、生活導線を考えなかったプランなどに対し、建てた当時の知識不足が原因の後悔。 >建てたあとから出てきた新しい工法や技術、住宅機能などに対する羨望。 >家族構成・ライフスタイル、とりまく社会環境の変遷とともにつのる間取りなどへの不満。 3度建てられる人なんてほんのひとにぎり、建売でなく、注文住宅ですから知識不足を補うには猛勉強ですね。 |
628:
入居済み住民さん
[2015-06-06 23:57:32]
>No.627 さん
その“答え”の中に ・構造的欠陥のある工法で建ててしまった も入れてください。 エアパス工法 小屋換気口 の開閉について 年2回開閉という話だったのに、 結露防止の為に冬季の日中に1~2時間開けなければならないという小屋換気口 それを承知で建てる施主がいるのか その通りにすることが可能な施主がいったいどれくらいいるのだろうかとも思いますが 更にその手間は居室の窓を開閉するのとは訳が違います。 小屋裏換気口開閉の引き子は、拙宅は納戸の天井にあり、脚立を使わなければなりませんが 押入れの天井等、アクセスしにくい所に設置されています。 四季工房リニューアルHPの新メニュー「住まいのお手入れとアフターメンテナンス」の “開閉方法”に以下の説明があります。 「小屋換気口を開ける際は、下に引っ張り、戻す動きを2~3回繰り返すことにより、換気口が確実に開きます。」 何故そんな操作をしなければ開かないのか 見れば合点する、そのローテク機構の写真をアップします。 どのように引き回されているのかが分かるように引き子に番号を付けました。 |
629:
入居済み住民さん
[2015-06-06 23:59:03]
φ1mm程度の細いワイヤーが、このちゃちな滑車を経由して引き回されます。
|
630:
入居済み住民さん
[2015-06-07 00:00:35]
直線距離で8.5m程ある一番遠い妻換気口まではいくつもの滑車を経由しています。
引き子を引いて閉めた状態にして天井点検口から覗いた時に、この妻換気口から外光が漏れていて、その確認の為に小屋裏に上がったことが結露発見のきっかけでした。 |
631:
入居済み住民さん
[2015-06-07 00:06:06]
閉時にワイヤーにテンションが掛かり続けるというこの機構では経たって当たり前です。
この信頼性に欠ける機構では小屋裏を目視しなければ換気口の開閉状態に確信が持てません。 |
632:
木の家を考える
[2015-06-19 12:15:39]
入居済み住民さんへ
建築から今まで、長いこと苦しまれて、本当になんと言ったらよいか、言葉も見つかりません。四季工房からの正式な謝罪がないことは本当に理解に苦しみます。 私はエアパスグループ(四季工房ではありません)で以前設計をしておりました。 私のいた会社はかなり早い段階で結露問題に気づき、エアパスダンパーの位置(取り入れ口を排気口より低くするなど)を工夫し、さらに湿度センサー付の機械換気扇を棟換気に取付け、直接外に排気する等の処置を行っていました。 かなり前からのことで、もう4~5年は経つと思います。それからは小屋裏に結露が発生することはなくなりました。 でも、それは四季工房には「内緒」のことでした。 今思えば、上層部の方たちがN社長を恐れ、そのことを隠していましたが、もっとそのことを重大なことと捉え、トップを恐れずに発信していくべきでした。恥ずべきことです。 会社は違えど、同じ工法を設計・施工していた者として、事態を止めることができなかったこと、深くお詫び申し上げます。 エアパス工法はかなり綿密な施工を要する綱渡りな工法と言えるかもしれません。 施工者の「腕」一つで、きちんと機能する住宅にもなりますが、初めて施工する大工が、ろくな図面もない状態で成り立つ工法ではありません。 エアパス自体を否定するつもりはありませんが、もろ刃の剣と言ったところです。 ■小屋裏の環境を改善する方法としては、 ①外部に直接排気することができる湿度センサー付き換気扇をつける 湿度を感知すると自動で動くので、スイッチは入れっぱなしでOKです。 ②ルックお風呂の防カビ燻煙材を焚く お風呂用ですが、銀イオンでカビの発生を抑制できます。期間を置いて数回焚くと効果的です。 これでかなり改善すると思います。 今までの経緯が長かったので、全文に目を通せておりません。既に実施済でしたら、すみません。少し読み始めたら他人事とは思えず、レスしました。 施工者への複雑な思いが多々あるかと思います。 でも、おうちは誰によって建てられても、そこにあることに変わりはありません。 貴方の住まいに使われている木と、おうちそのものに少し目を向けることはできますか。 結露と、共に戦って来た日々を思い出しながら、どうか長く大切にしてあげてください。 穏やかに、楽しく暮らせる日がくるよう、お祈りしております。 |
633:
匿名さん
[2015-06-19 18:27:50]
エアパス工法は次世代省エネ基準住宅認定を取得しているようなので
IBECに異議申し立てするとインパクトあるかも http://www.ibec.or.jp/nintei/jisedai/index.html |
634:
入居済み住民さん
[2015-06-20 01:46:58]
No.632“木の家を考える”さん
レスありがとうございます。ご厚情への感謝の気持ちで胸がいっぱいです。 四季工房での家造りを始めて此の方、張り詰め続けた緊張感を解きほぐされたかのように涙が溢れました。 エアパスGとはいえ別会社に過去にいらした全く責任を負う謂れのない“木の家を考える”さんが私に謝罪されるなど、とんでもございません。 四季工房側と思われるレスは、結露に対して真っ向から論じることもできずにクレーマー扱いするのみ。 傷口に塩を擦りつけられるようなレスに心が乾くことにも慣れながら情報発信していく中で、同様に結露被害に遭われているNo.94さんや四季工房内部の方と思われるNo.413さん等からのレスを得られましたが、今回も本当に貴重な情報を頂くことができました。 小屋裏の環境を改善する方法のご教示ありがとうございます。 「外部に直接排気することができる湿度センサー付き換気扇」について質問させてください。 湿度感知で自動ON/OFFというのがポイントですね。 <問1>. 具体的な製品情報を知りたいのですが、メーカー、製品名や型番など憶えていらっしゃいますか? <問2>. 棟換気に取付けとのことですが、その場合「棟換気下部開閉用筐体」との取り合いはどのようになりますか? 「棟換気下部開閉用筐体」を取り壊してからの設置となりますか? <問3>. 「棟換気下部開閉用筐体」の両側面が桁方向の空気の流れをブロックし、湿気溜りとなっている(No.555添付写真参照)のですが、その改善も見込めますか? <問4>. 電気工事が必要ですね。屋根工事にも及びますか? 司コーポレーションの棟換気扇の設置も検討したのですが、設置個所の棟木を切断しなければならないことと、湿度感知は無いようなので、踏み切れませんでした。 「ルックお風呂の防カビ燻煙材」は浴室のカビ対策として使用経験があります。 薬剤を使用せずに銀イオンというのがいいですね。浴室以上の湿度にもなる小屋裏でも焚いてみます。 No.554 で拙宅での測定データから結露発生メカニズムを考察しました。 現在は暫定対策として「屋根面空気取入口」に羊毛断熱材を充填しています。 エアパス工法は外気側空気層が外気に対して開放されていないので、この場合、湿気の逃げ道が無くなるのですが、高温多湿の空気を「屋根面空気取入口」から大量に取り込んで小屋裏を結露させるよりはいいとの考えからです。 換気をしても結露の元を断たなければ蛇口を開けたまま溢れた水を汲み出すようなものですから 根本的な対策としては断熱材の穴を全て塞ぎ、外気側空気層を本来の形である外気に対して開放したものにすべきだと思っております。 上記についてもコメントを頂ければありがたいです。 “木の家を考える”さんの言葉からは設計者としての「家」への愛情が感じられます。 やっと手にしたマイホームに愛着を持てずに辛い思いをしてきましたが、少しずつ目を向けていきたいと思います。 お心遣いありがとうございました。 |
635:
木の家を考える
[2015-06-21 01:23:01]
少しでも、お力になれたようでよかったです。なんだかもらい泣きしそうでした。
ご質問について <1>パナソニックFY-08PFH8VD 三菱V-08PHLD6 あたりでよいと思います。普通の第三種換気扇です。湿気が排出できればいいので、普通のファンでOKです。 <2、3>「棟換気下部開閉用筐体」初めてみました。 この箱が悪さをしていることは間違いないですが、、 ①仮にこの箱の中の上部から、きちんと棟換気(屋根の上部で外気)へと空気が抜ける道があるとすれば、その箱のどこかにファンをつければ排気されるでしょう。 すこし無理はありますが、箱自体を排気ダクト替わりにする考えです。 箱のせいで、両サイドに空間が分かれているため、<問3>のご心配のとおりです。 箱の下部に天井付け(1個)もしくは、両サイドに2個付という選択肢になります。 ②もし、そもそも、この箱の中から外気へ通じる道がない場合、エアパス工法とは言い難い破たんした施工と言えます。 その場合、その部分は無視して、妻側の壁(妻換気口がついている隣あたり)に新たに壁付けするしかありません。片側、もしくは両側。 メリット:確実に排気できます。 デメリット:あと施工で外壁に穴をあける為、断熱・防水の弱点になります。 施工は確実に腕のある方にお願いしてください。 <4>電気工事が必要です。 小屋裏に、電線が来てるはずですので、そんなに高額な工事にはならないはずです。 ただ、②の方法の場合は防水・断熱の処理ができることを確認してください。 また、小屋裏に換気扇をつけるということは、どこかに給気が必要です。 エアパスのダンパーは機能していますか? ダンパーをすべて何かしらの方法で埋めている場合は、一か所は必ず空気が通るようにしてください。 その際、換気扇から一番遠いところから給気が取れるとベストです。 「空気の通り道」とイメージするとわかりやすいと思います。 実際の現場を見たいところです。。あくまで想像の部分が大きいので、ざっくりなアドバイスしかできず、すみません。 これからのイメージとしては、できれば、極力建物にダメージを与えることは避け、できるだけ「本来の役割」が機能するよう、換気扇で手助けするという感じでいければ望ましいと思います。 屋根面空気取り入れ口を羊毛でふさいでいるとのことで、位置が悪い(高すぎる)ので、ごもっともなのですが、その「高温多湿の空気」はどこから来ているのでしょう? 棟換気からの逆流ですか? それとも外壁側を上がって来た空気でしょうか。 前者の場合は塞いでも良さそうですが(本来はつながってないはずなのでありえない)、 後者の場合は壁体内結露が確実に起こります。恐らく後者でしょう。 かなりリスクが高いので、おすすめしかねます。エアパスは、その性質上、壁の中に外気を引き入れてしまっています。引き入れているからには、抜け道を用意しておかないといけません。 「外気側空気層を本来の形である外気に対して開放したものにすべき」とのことで、ごもっともなのですが、エアパスで施工されている以上、とても難しいことです。 実行する為には、外壁面の最上部(軒下のきわ)辺りにスリットのような穴を開けるしかありません。それは外壁をかなり痛めることになり、大きな工事が必要なことです。防水上もよくなく、現実的ではありません。 壁の中は小屋のように簡単に見ることができません。 むしろ、壁ではなく、小屋に結露が起こる方が対処できる分、不幸中の幸いなのです。 また、結露の原因となるのは、日常生活から発生する水蒸気がかなりの割合を占めています。暮らしの中で、水蒸気を極力発生させない工夫も必要です。 ■チェックポイント ①暖房器具 石油ファンヒーターを使っていませんか。 ②調理の時は換気扇を必ず回していますか。 ③お風呂の換気扇は使用後も回していますか。 ④お風呂のドアを開けっ放しにしていませんか。 ⑤窓をよく開けてお部屋の換気をしていますか。 ⑥24時間換気のスイッチはついていますか。 ⑦エアコンでお部屋を冷やし過ぎていませんか。(夏型結露) すべてクリアなら完璧です。 まずは、腕の良い工務店さん(リフォームや修理をやってくれそうなところ)を探すことです。地元で、少人数で、長くやっているところがいいです。 もしくは、小さな設計事務所でもよいです。 電話で問い合わせをして、「困っている」ことを伝えます。その時、めんどくさそうな態度をとらないところにお願いしてください。 きっと、力になってくれる職人さんが、みつかりますよ! 楽しく、快適に暮らせますように、応援しております。 |
636:
入居済み住民さん
[2015-06-22 23:36:14]
“木の家を考える”さん
早速のご回答ありがとうございました。お力添えを頂き、とても心強く思います。 ご負担にならないようにお時間がある時にでも、更にコメントを頂けましたら幸いです。 換気扇情報ありがとうございました。 両製品とも 自動ON/OFF と、自動 強/弱の常時運転 の両タイプがあるようですね。 三菱の方が風量が大きく、後継機も出ていました。 換気扇の取説によると、1か月に1回 ルーバーの埃取り、3~4か月に1回 内部の手入れ 埃が付着すると風量低下や検知不良の原因となる とあり、小屋裏は埃だらけなので心配になりました。 (小屋換気口もかなりの埃が付着していました) 換気扇掃除の為に小屋裏へ上がるということをこの先何年続けられるか・・・ 掃除についてはどのようにされていましたか? また、切り替えの設定湿度はいくつくらいにされていましたか? >「棟換気下部開閉用筐体」初めてみました “木の家を考える”さんがいらした会社は 越屋根 だったのですね。 換気扇は越屋根の妻面に設置されていたのでしょうか? エアパス工法による結露、その湿気を越屋根の方が排出し易いですが、それでも換気扇が必要なのですから、この筐体が湿気溜りとなるのは当然ですね。 「棟換気(屋根の上部で外気)へと空気が抜ける道」はあります。 棟木が結露で濡れていた時でも、棟換気下部開閉用筐体の中の部分の棟木は乾いていました。 四季工房が下請けさせた施工会社はエアパスG会社です。 ですので、エアパス工法通りに施工されています。(だから結露するのですが) 棟換気下部開閉用筐体の底面への天井付けでは、小屋裏上部に停滞する湿気の排出は難しいと思いますので、設置するとしたら両側面の出来る限り高い位置が妥当かと考えます。 「筐体をダクト替わりにする」ということは、筐体に設置されている開閉換気口は年中閉じっ放しにしなければなりませんね。換気口が開いていたらそこから逆流してしまいますものね。 心許ないワイヤーを張った状態にしておくよりは、それに頼らずに塞いでしまった方がいいですね。 続けてエアパス部材穴塞ぎに関して、長くなりますので何回かに分けたいと思います。 「棟換気下部開閉用筐体」の構造が分かる写真をアップします。 屋根上の棟換気部材は 「 9尺オリジナル棟換気 ステンレス加工品 1台 ¥156,200 」 とありますので、エアパス工法オリジナル部材のようです。 |
637:
入居済み住民さん
[2015-06-22 23:38:01]
この骨格にMDFが張られています。
|
638:
入居済み住民さん
[2015-06-22 23:40:07]
この後、底面に板金が張られ、吹き込む雨水処理の為のドレンパイプが接続されています。
この小屋裏構造をエアパス概念図に反映したら、空気流れの辻褄が合わなくなります。 何しろ「屋根面空気取入口」より「小屋換気口」の方が低いのですから。 もっとも概念図どおりの越屋根でも結露するのですから、それを問題としても始まりませんが。 |
639:
木の家を考える
[2015-06-23 08:32:00]
こうなっているんですか。
オリジナル棟換気が全ての原因かもしれませんね。まず、長さが短い。 >底面に板金が張られ、吹き込む雨水処理の為のドレンパイプが接続されています。 とは、「棟換気下部開閉用筐体」の中に、ということですか?そして板金?ドレンパイプ?家の中に? だとしたら、ありえませんね!なんか腹が立ってきました!衝撃的です。 家の中に雨水が吹き込むなんてことは、絶対にあってはならないことです。 そんなものは棟換気としての機能を果たしてない。欠陥品じゃないですか! こういう製品があります。http://shinnikkei.lixil.co.jp/products/housing/munekaze/ >“木の家を考える”さんがいらした会社は 越屋根 だったのですね。 そんなことはありません。 普通の屋根もやってました。 「棟換気下部開閉用筐体」そのものがなく、棟の頂部の穴が開いているところ(No.636の写真2枚目)にダンパーを直接つけてました。 >棟換気下部開閉用筐体の中の部分の棟木は乾いていました。 だとしたら、「棟換気下部開閉用筐体」がなければ本来は乾燥するということか・・・。 雨水が吹き込む棟換気を何とかしないと、根本的な解決にはならないかもしれませんね。 |
640:
入居済み住民さん
[2015-06-24 00:07:45]
”木の家を考える“さん
>まず、長さが短い やはりそうですよね。 棟全長12,010 に対して9尺 2,730ですから 棟長さの1/4.4 しかありません。 その上、エアパス宣伝図の空気流れとは全く辻褄の合わない高さ関係になっていて 更に、桁方向の空気流れを筐体の側面でブロックしている訳です。 三重苦ですね。 >「棟換気下部開閉用筐体」そのものがなく、棟の頂部の穴が開いているところ(No.636の写真2枚目)にダンパーを直接つけてました。 ダンパーとは小屋換気の開閉扉のことですか? 四季工房で建てた拙宅では、妻換気口及び「棟換気下部開閉用筐体」に設置の小屋換気口の開閉扉は 同じものを縦使いと横使いにしてありますが、この開閉扉を上向きに取り付けていたということでしょうか? >とは、「棟換気下部開閉用筐体」の中に、ということですか?そして板金?ドレンパイプ?家の中に? プロの方の指摘は鋭いですね。 確かによく考えたら、こんな構造の棟換気なんてあり得ないですね。 棟換気金物の商品説明を見ると、どれも「雨や雪の進入を防ぐための特殊な内部構造」とか「空気は排出、雨は完全シャットアウト」とかあって、“下部に雨水受けを設置しろ”なんていう製品は無いですからね。 小屋裏に上がって写真を撮ってきました。 水の流れた跡がありますから、確実に雨水が吹き込んでいますね。 ちなみに台風時には小屋換気口を閉めています。 小屋束部の板金の納まりはどうなっているのかと思ったら、 棟部の開口は9尺あるのに、小屋束間の6尺しか張られていませんでした。 |
641:
入居済み住民さん
[2015-06-24 00:10:45]
板金が張られていない両端のMDF底面部分にも濡れた跡があります。
上部は同じように開いているのですから、同じように雨水も吹き込むのに、何故両端だけ張られていないのか。小屋束が邪魔で作業が面倒だから省略、ということなのでしょうかね? というか、そもそも雨水が吹き込む棟換気金物自体が論外なのに、その欠陥をこんな構造で尻拭いして、その尻拭いもまともにされていないということですね。 |
642:
木の家を考える
[2015-06-24 00:35:19]
・・・信じられない光景です。ありえません。
これまでに、住宅紛争審査会にご相談されたことはありますか? https://www.chord.or.jp/consult_flow/info.html 「住宅瑕疵担保責任保険」の保険証を引渡の際受け取っているかと思いますので、『専門家相談』ができるかと思います。 自分が相談したことがあるわけではないので、どの程度対応してもらえるか未知ですが、個人的には完全に「瑕疵」にあたると思われます。 |
643:
匿名さん
[2015-06-24 22:45:08]
交換日記か?
やってろ。 |
644:
入居済み住民さん
[2015-06-25 01:13:45]
”木の家を考える“さん
この「信じられない光景」が四季工房の標準施工です。 四季工房の見積書には以下のように記載されています。 建材 建材①<自社管理製品> 棟換気 9尺 オリジナル棟換気 ステンレス加工品 1台 ¥156,200 木工事 棟換気下部開閉用筐体 組立 L=9尺タイプ用 1式 ¥28,200 屋根工事 屋根施工費 棟換気下板金取付 1式 ¥18,500 「不良品の棟換気金物を取り付けてしまって雨漏りし、本来なら金物を交換するところを、その対策の手を抜いて、お手軽に水抜き構造で誤魔化した」といったことではなく、四季工房標準施工なのです。 住宅紛争審査会へは棟木の結露を発見した当日にTELしました。 棟木の結露は尋常ではない。木材の含水率は20%を超えると強度が落ちる等のコメントを頂き まずは四季工房に対し、回答期限を明記して原因・説明・補修方法を求める内容証明郵便を送り 上記の回答(or未回答であること)をもって、「専門家相談」依頼をと助言されました。 が、散々だった家造り、N社長の対応で四季工房への信頼は地に堕ちていましたし 何よりも、工務店としての能力に疑問を感じていたので、お座なりな対策しかできないであろう四季工房に補修を任せたくありませんでした。 (リニューアルHPで小屋裏上部の結露を認めたかと思ったら、その原因を施主の生活習慣、換気不足に転嫁しています。その姿勢からもエアパス工法に起因する結露に対して無策なことは明らかです) そして、情報を求めてこのスレッドを立てた次第です。 データを採って検証したり、住宅の結露に関して学習してきた中で、エアパス工法の小屋裏結露発生メカニズムも理解できましたし、他工法との比較でエアパス工法というものの内実もよく分かりました。 検査機関にレポート作成を依頼する場合もピンポイントのデータ採取を指示できます。 解決案を模索しながら実態を纏めていました。 住宅紛争審査会の紛争処理に関する書類に一通り目を通してみたら、「当事者(住宅取得者)が別の者による補修を希望する場合・・・」とありました。四季工房での補修でなくてもいいようです。 が、申請書には請求内容を記入するので、補修方法を決め、その見積もりを取る必要があります。 この「信じられない光景」への対策、どうしたらよいと思われますか? |
645:
木の家を考える
[2015-06-25 09:37:35]
対策としては
①棟換気の取り替えと周囲の屋根板金修復 ②棟換気下部開閉用筐体取り壊し、エアパス換気口を小屋裏頂部へ取付直し ③換気扇を同じ位置に取付(湿度40%設定) という感じが妥当ではないでしょうか。 屋根・壁全面やり替えも視野にいれたいところですが、実現は困難ですよね。 >「当事者(住宅取得者)が別の者による補修を希望する場合・・・」とありました。四季工房での補修でなくてもいいようです。 もちろんです。既に信頼関係は望めないと思いますから、当然のことと思います。 >「専門家相談」依頼をと助言されました。 まだ相談されてないようでしたら、早いほうが良いと思います。 また、保険会社には相談されましたか? いろいろと調べられていて、相談材料としては揃っていると思います。 がんばってください! |
646:
入居済み住民さん
[2015-06-26 01:05:09]
“木の家を考える”さん
何度もお時間を割いて頂き申し訳ございません。 ご指摘頂いたお蔭で、全く気付かなかった問題点を認識することが出来ました。 対策案のご提示ありがとうございました。 >屋根・壁全面やり替えも視野にいれたいところですが、実現は困難ですよね。 根本から直してエアパス構造をなくしたいです。 その案も含めた、いくつかの選択肢を検討したいと思います。 それにあたり、具体的に質問・相談させていただきたいことがあり、書き出したのですが、もう少し整理してからと思います。 住宅紛争審査会の委員の方が十分理解できるように分かり易く問題点を説明しなければなりませんし 特異な工法の修復を依頼する工務店には細かい指示を出す必要があるかと思いますので エアパス工法を熟知された“木の家を考える”さんの助言を是非とも頂きたいです。 ご厚意に甘え続けて恐縮ですが、今しばらくご負担にならない範囲でご対応いただければ助かります。 |
647:
匿名さん
[2015-06-26 01:37:31]
会員会社へ電話攻撃はじまったようだ。
誰だよけいなことの書いてんのは! |
648:
匿名さん
[2015-06-26 14:18:23]
四季工房は結露しない健康住宅です。
|
649:
サラリーマンさん [男性 30代]
[2015-06-26 15:43:44]
勉強になります
|
650:
入居済み住民さん
[2015-07-04 22:32:00]
「木の家を考える」さん
紛争処理支援センターへの電話相談時に、専門家相談では現地を見ないので、限られた時間を有効に使う為に、建築士が判断できるような資料・写真の持参をとの助言を頂いたのですが、その準備に時間が掛かりました。 建築士さんとのTEL相談では、断熱材に穴が開けられている(空気取入口)ことをなかなか理解して貰えませんでした。信じられなかったのかもしれません。 ですので、エアパス工法の実態を理解していただく為の資料が結構な枚数になりました。 質問させていただきたいことをまとめました。 長くなってしまい、添付写真などもありますので、3回に分けさせていただきます。 ご負担にならない範囲でご対応いただけたらありがたいです。 ですが、もしも、既にエアパスグループ会社を退職されておられるとはいえ、 引き続きご対応いただくことにより“木の家を考える”さんにご迷惑が掛かかるような事態が予想されるようでしたら、ご回答には及びません。 これまでご丁寧にレス頂いたことだけで、心より感謝しております。 >①棟換気の取り替えと周囲の屋根板金修復 [問 1 ] “木の家を考える”さんがいらした会社で採用されていた棟換気金物はNo.639で教えて頂いた「棟風」ですか? 違うとしたら棟部の開口幅をどれくらい取る製品でしたか? 実績のある同じものを選択したいと思います。 [問 2 ] 棟換気の長さについて 現在9尺ですが、延長した方がいいでしょうか? (「空気取入口」を塞ぐか塞がないかで違ってくると思いますが) 添付が小屋換気の現状写真&図です。 棟部の開口幅 一般的な棟換気金物では40~50mm程度のようですが、162mm(矩計図、実測も150mm以上)あります。 外から見ると、棟換気金物の立ち上がり面に荒い網が張ってありました。 「棟換気下部開閉用筐体」の中には虫の死骸が沢山ありましたが、この網目から入った虫が卵を産んだのでしょうか。盃一杯の水があればボウフラが湧くと言いますから。 水抜き穴の回りにはかなりの泥が堆積していましたので、このままでは穴を塞いでしまいますね。 筐体側面の換気口からカメラを入れて当てずっぽうに何枚も撮って、漸くこの筐体の全容が分かりましたが、こんな手も届かない見えないところの掃除など出来ません。 |
>比較することで同じエアサイクルでも色々な違いがある
とのことで、比較してみました。
オイルショック後の省エネで始まった住宅の断熱化は、当初、断熱材を厚くするだけの気密への考慮を欠いたものであった為、激しい結露を引き起こしました。
試行錯誤の中、高断熱にするには防湿・気密層、透湿層、通気層が必要なことが分かり、高断熱高気密住宅として成熟していく、その一方で登場したのが「エアサイクル住宅」です。
外張り断熱にすることによって壁体内に空気を循環させ、結露や木材腐朽を防ぐという、いかにも日本人の感性に訴える工法で、フランチャイズで普及。
「エアサイクル住宅」の共同開発者が分かれて、PAC(パッシブエアサイクル)工法とフクビエアサイクルとに発展。
PAC工法が1997年にフランチャイズを解散したので、そこを離脱した工務店がエアサイクルの名前をそのまま使ったり、新工法を名乗ったりしたようです。
1991年に福島エアサイクル(株)と称した四季工房も1997年エアパス工法開発とあります。
その2年後の1999年にエアパス工法オリジナル部材開発とのことですから、それまでは先発工法の部材を仕入れていたのでしょうか。
前置きが長くなりましたが、パッシブソーラーハウスにはざっとあげて以下のような工法がありました。
・OMソーラーハウス
・そよ風
・ハイブリットソーラーハウス
・フクビエアサイクル
・ソーラーサーキット
・WB工法
・PAC工法
・エアームーブ
・エコ通気システム
・ヘルシーハウス
・SPI工法
「フクビエアサイクル」「ソーラーサーキット(以下、SCと表記)」「WB工法」「SPI工法」
は外張り断熱、外気側の通気層は省エネ基準定義通りの両端が外気に年中開放されたもので
夏季だけ内側通気層の通気をし、冬季は普通の高断熱高気密住宅ということになります。
エアサイクル住宅の元祖「PAC工法」は外張り断熱で、内外通気層を繋ぐ部材設置。
「ヘルシーハウス」も同様ですが、部材に独自の工夫。
「エアームーブ」は充填断熱、内外通気層を繋ぐ部材設置で、換気システムを備えています。
「エコ通気システム」は充填断熱で、屋根断熱材面に開閉式通気口設置。
以下は壁体内通気工法ではないものです。
「OMソーラーハウス」「そよ風」
屋根面の装置から集熱し、ファンでダクトを通して床下に送り、床下に蓄熱、放熱。
夜間の冷気の取り込みやお湯取りなども。
「ハイブリットソーラーハウス」不凍液を屋根面で暖め、床下パイプを循環
各工法の詳細はエアパス工法と比較する形で、見ていきたいと思います。
(続く)