2013.08.28屋根裏を点検したところ、棟木周りに熱気が滞留していて、結露・黴が発生していました。
引渡しから15か月程しか経っていませんが、恐らく結露を繰り返した結果、ポツポツと黴が生えたのだと思われます。
屋根断熱材をくり抜いた形で設置されている「空気取入口」と称する穴に手を翳すと、すごい熱気で忽ち手が濡れました。
エアパス概念図では、屋根面を上ってきた空気がこの「空気取入口」から小屋裏に入り、それが「小屋裏換気口」から空に向かって放出されるように描かれていますが、実際は「空気取入口」は「小屋裏換気口」より高い位置にあるので、高い位置から出た熱気が低い開口部へは流れておらず、「小屋裏換気口」上部も結露しています。
また、「小屋裏換気口」エリアは屋根の長さの1/4程しかありませんので、滞留している熱気で棟木周りが蒸しあげられている状態です。
とりあえずこの「空気取入口」を塞ぐことを考えたのですが、本来なら屋根通気層から棟換気へ排出すべき夏の日射熱を、エアパス工法では屋根裏に取り入れてしまっているので、塞いでしまうとこの日射熱を閉じ込めてしまうことになります。
断熱材に開けられた穴を塞ぐと同時に、通気層を本来あるべき形に修復する必要があると思っていますが、大工事になってしまいます。
気休めに天井点検口を開け放して家中の窓を開けていますが、このままでは棟木の結露が繰り返され、木材強度が落ち、屋根が支えきれなくなると懸念しております。
いろいろ調べていて、この掲示板に「四季工房の家は結露がすごく被害者の会も出来ている」との書き込みを見つけました。
屋根がこういう状態なら、見えなくなっている壁の中もどうなっているのか本当に心配です。
その会にコンタクトを取って解決策をご教示いただきたいと思っているのですが、探せませんでした。
四季工房の家の結露に対処された方、どのように解決されたか教えてください。
[スレ作成日時]2013-09-08 16:59:23
四季工房の家の結露に対処された方、どのように解決されたか教えてください
601:
入居済み住民さん
[2015-05-11 23:44:09]
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602:
匿名さん
[2015-05-12 05:48:25]
スレ主様、大変参考になります。
続きを楽しみにしております。 |
603:
購入検討中さん [女性 20代]
[2015-05-12 16:21:46]
つい先日見学に行って来ました。
口コミを調べようと思っていた所こちらのサイトへ辿り着き… 正直驚きを隠せない状況です。 やっぱり家を建てるならと思いこちらの会社に絞っていました。 無垢の素材に漆喰の壁…とても魅力的でした…が 正直ある程度の欠陥は付き物だと思っていましたが対応が余りにも悪くびっくりしました… 皆さんのご意見大変参考になりました |
604:
入居済み住民さん
[2015-05-12 22:58:05]
No.601の続きです。
下から見ていきます。 <床下換気口> 「エアパス工法」は年2回のみ手動で開閉するだけ 季節の変わり目や深夜早朝と日中との温度差に対応できない。 夏には高温多湿の空気を取り込んでしまう。 これに対し、 「SC」は外気温センサーによって開閉、ナビシステムで季節の変わり目にも対応 「WB工法」は熱感知式形状記憶合金で自動開閉 「フクビエサイクル」もサーモセンサーで自動開閉 (工法によってはオプション) 「エアパス工法」は四方にある床下換気口は、夏季に開けっ放し 風が吹くと、床下の冷たい空気は風下側の換気口から外に排出されてしまい、 その時に屋根裏の高温多湿の空気も引っ張り下ろされてしまう。 これに対し、 「PAC住宅」は吹き込む風は入るが、排出は抑えられる逆止弁構造。 「エアームーブ」も逆止弁構造で、外からの風に対しては非常に弱い力でも開くが、入った空気は内側(床下側)から出てかない。 そもそもエアサイクルの仕組みは、基礎に吹き付ける正圧の風を利用して床下空間の空気を内壁空洞を介して上昇させ、躯体内垂直換気をさせるというものですから、入った風が風下側から出て行ってしまったら全く意味がありません。 投稿No.81において 床下換気口から入った風が風下側の換気口から排出されてしまうことに触れましたが、それを当に裏付ける動画がありました。 「エアームーブ」のHP http://airmove.net/parts/fujyu.html 「基礎給気口(風樹)についてさらに詳しく動画で見る」の下のPlayerをクリック (続く) |
605:
入居済み住民さん
[2015-05-13 21:52:42]
No.603さん
>やっぱり家を建てるならと思いこちらの会社に絞っていました。 >無垢の素材に漆喰の壁…とても魅力的でした 私も同じ思いから四季工房で建てました。 四季工房しか眼中になく、当時は「掲示板」というものに偏見を持っていたので見向きもせず、後になって、何故チェックしなかったのかと悔やみました。 下記のブログもとても参考になると思います。 同じ思いをしている方がいるのだ、他にも沢山いるのだろうと 私も消費者側の情報発信をしなければと背中を押されたブログです。 http://ameblo.jp/ladysnow2012/entry-11548815968.html コメント欄の建築中の方とのやりとりでも、家造りの実態がよく分かると思います。 |
606:
入居済み住民さん
[2015-05-13 22:57:10]
No.604の続きです。
<床下換気口>の続き 「エアパス工法」は旧来の四角い換気口 この四角い換気口は基礎の鉄筋を切断して施工されるため、基礎の強度が落ちる。 角部にひび割れが起きやすいという欠点があります。 これに対して 「エアームーブ」は円形。基礎の鉄筋を切断しないので強度を保ち、ひび割れを起こさない。 「フクビエアサイクル」も円形があるようです。 また、この大きい四角い換気口からは横殴りの雨が吹き込みます。 この手の床下換気口は本来、床断熱での形であり、床断熱や外張り断熱なら基礎土間もすぐ乾きますが、 エアパス工法はこの換気口と内張り断熱という組み合わせなので、断熱材と基礎土間の間に入り込んだ雨がいつまでも乾きません。 <基礎> 「エアパス工法」の内部の基礎立ち上がりは 通風に対する何の工夫も無い旧態依然としたもので、隅部に湿気が淀みやすい。 これに対して 「フクビエアサイクル」は風通しを配慮した円柱形のコラムベース 「SC」は太い地中梁を配して内部立ち上がりは円柱にし、空気の流れを妨げず床下の通気性を向上させたもの。 「エアパス工法」の基礎断熱は内張りである為 冷輻射によりベースコンクリートまで冷気が侵入してしまう。 これに対して 「PAC工法」「ヘルシーハウス」「エアームーブ」「ソーラーサーキット」「フクビエアサイクル」等は外張り基礎断熱です。(工法によっては内外を選択) 「フクビエアサイクル」の“プラキソ”と「エアームーブ」の“タイトモールド”は断熱材を兼ねた型枠で基礎を作るので内外両張りとなり、 耐圧盤と立ち上がりを同時に打設するので、継ぎ目が無く強度に優れた基礎になります。 内張り基礎断熱の冷輻射については下図参照。 冬季に建物外周部基礎立ち上がりが外気で冷やされ、アンカーボルトが熱橋となってしまうことがよく分かります。 http://www.schs.co.jp/termimesh/feat2.html (続く) |
607:
匿名さん
[2015-05-14 20:14:58]
ホームページをリニューアルしました。
ぜひご覧ください。 |
608:
入居済み住民さん
[2015-05-14 23:16:50]
No.606の続きです。
<気流止め>について 以前新聞を繰っていた時に躯体内の空気流れを表した住宅の断面図に目が留まり、 エアパス工法にそっくり、と思ってよく見ると「在来木造住宅の断熱欠陥(全体断面)」とありました。 「壁内の空洞部が床下及び天井裏と繋がっている」ことが当に断熱欠陥であり、その対策として気流止めが必要とありました。壁内気流の発生が断熱上問題なのです。 上記から、エアパス工法はこの断熱「欠陥」状態なのだということを合点しました。 (エアパス「空気取入口」=年中開きっ放しの断熱材の穴(断熱欠損)とは別の問題) 空気が動くことによって、断熱材が利かない状態にしているのです。 夏ならばいいのでしょう。冷房を使わなければ。 では、冬モードなら換気口を閉めるからいいかといえば、気流止めがなく空気が動きますから同じことです。 暖房した室内の熱が壁に伝わって、壁内で上昇気流が発生。 この上昇気流によって床下の冷たい空気が引き上げられ、家全体を冷やす。 基礎のところで見たように、基礎内張り断熱ですから外周部立ち上がりの冷えた空気も引っ張られます。 エアパス工法の家が冬寒い訳が分かりました。 これに対して 「WB工法」は床下と内壁空洞との間に開閉できる部材“バリアヘルス”を設け、冬季はそれを閉じて気流止めとし、コールドドラフトによる冷却現象を防止。 また、「PAC工法」の“かくれん房”という躯体内空間(床下・内壁空洞・屋根裏)を暖めるシステムもこの壁内気流による冷却への対策だと思います。 「OMソーラー」が取り込む暖気の最低温度を設定しているのも、室温より低い空気を入れない為です。 また、気流止めはファイヤーストップとなりますので、省令準耐火構造には必須です。 火災保険契約時にエアパス工法では準耐火構造認定を取れなかったのはこれが無いからです。 壁内通気層から棟換気口へ抜ける気流の道が煙突の役割を果たし、火災時に火の回りを早くしてしまうということです。 これに対して 「エアームーブ」の棟換気システムは火災時に空気の流れを遮断するファイヤーストップ機能が備わっているそうです。(準耐火認定かは不明) (続く) |
609:
入居済み住民さん
[2015-05-15 22:27:19]
続きです。
<白アリ対策> 「エアパス工法」は対策と言えるものは何もしていません。(詳細は後述) これに対し 「フクビエアサイクル」は”アリダンシステム”というシート防蟻。 「SC」は薬剤不使用の”メッシュ防蟻工法”という、物理的に白蟻を侵入させないもの。 「エアームーブ」は断熱材の素材にホウ酸を混ぜ合わせた上に、”防蟻笠木”を取り付けて、物理的に白蟻を侵入させない。 「WB工法」は舐められるホウ酸系の防蟻剤 「PAC工法」はホウ酸で、“散粉”というユニークな施工 等々と、やはり木造住宅の大敵ですから各工法とも真剣に対策されています。 四季工房から引き渡し時に「白アリ調査報告書(サンプル調査)」なるものを受け取りました。 それは築2年の建物の調査結果で、白アリがいなかったと結論付け、その理由として 対応策(四季工房標準仕様) ・床下換気口設置 開閉型の床下換気口の為、通風・採光が確保でき、湿気がこもらない。 ・床下地材無垢ヒノキを利用 土台・大引・根太の床下地全てがヒノキ。ヒノキは白アリに侵害されにくい材種である。 ・防湿フィルム入りコンクリートベタ基礎 ベタ基礎のため、地面から白アリが侵入する隙間がない。ベタ基礎下部より湿気を屋内に通さない。 これが対策になるのなら、他工法も何もしなくていいですね。 ちなみに駆除業者さんに伺ったところ、ヒノキの下地だろうがベタ基礎だろうが、いくらでも白アリ被害はあるとのことでした。 また、近年はアメリカカンザイシロアリという品種が出現しているそうです。 建材や家具に潜んで日本に上陸、日本の白アリと正反対の性質で、水分補給も必要とせず、被害は建物下部に止まらずに小屋組材にまで及ぶ。 乾燥した木材を好み、ヒノキも大好き。(「カンザイ」とは「乾材」ということのようです) 侵入経路は羽蟻の飛来や被害材の搬入、基礎の換気口から侵入することもある。 ググれば沢山出てきますが、詳細は下記 http://ecopowder.com/column/america_kanzai/ http://www.pppac.com/mokuji010.html 上記「PAC工法」HPはその対策も参考になるかと思います。 前述の四季工房「白アリ調査報告書(サンプル調査)」をアップしておきます。 (続く) |
610:
匿名さん
[2015-05-15 22:48:24]
スレ主さん
これらの工法の特徴は四季工房の被害にあってから調べたのですか? |
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611:
入居済み住民さん
[2015-05-16 21:02:19]
No.610さん
はい、そうです。 事前に調べていたら、投稿No.594で触れた書き込みをされた方のように、エアパス工法の家を建てることはなかったでしょう。 そのレスを見てから、エアパス工法の問題点を他工法と比較することで何か見えてくるのではないかと思いました。 エアパス工法による結露について相談する先々で、そこまで分かっていながら何故そんな家を建てたのか? と言われることが一番情けないです。 分かったのは、建ててしまってからの結露の発覚によって、いろいろ調べたからです。 結露に関する書籍も専門書を含めていろいろ目を通しました。 こんな勉強は依頼先を決める前に建てる前にするものだと自嘲しながら・・・ 当時は無垢材と漆喰の空間に魅せられて、その他のことは思考停止状態で、耳障りのいい宣伝に何の疑いも持ちませんでした。 これはエアパス工法に限らず、四季工房の家造り全てにおいてのことです。 実態が分かってから宣伝文句を見れば、何故これに疑問を持たなかったのかと思うことばかりです。 |
612:
入居済み住民さん
[2015-05-16 22:44:30]
No.609の続きです。
<断熱工法> 「エアパス工法」の断熱工法は紛れもない充填断熱です。 それにも拘らず以下のように宣伝しています。 「柱と間柱の間に断熱材を施工する新・外断熱工法」 これは「正直な嘘つき」と言うに等しい語義矛盾です。 木造住宅の断熱工法には充填断熱と外張断熱とがあり 「柱と間柱の間に断熱材を施工する」のが充填断熱で 柱の外側に施工するのが外張断熱です。 (木造では“外断熱”ではなく“外張断熱”です) 充填断熱の場合は柱が熱橋となりますので、必要厚が外張断熱よりも多くなります。 例えば、次世代省エネ4等級、Ⅲ~Ⅴ地域の四季工房採用断熱材での壁面の場合 外張断熱なら60mmでOKなのに対して、充填断熱では75mm必要です。 このように性能も違ってくるにもかかわらず、充填断熱を外張断熱とする表示は不当です。 そもそも高断熱化に伴う結露対策として生まれた壁体内通気工法は、外張断熱にすることによって柱の壁体内面が空気に触れるようにした工法です。 本来は柱の壁体内面全体が空気に触れます。 が、エアパス工法は充填断熱ですので、120mm柱面にその半分以上の63mm厚の断熱材、 その上、充填に不向きな発泡断熱材を充填している為、木の収縮に追従できず、断熱材に押し縁を設けなければなりません。その押し縁の厚さが25mm(拙宅での実測値)ありますので、合計88mmにもなり、壁中の柱面の3/4に断熱材が接着されているのです。 「流れる空気が柱にふれることで、結露を防止し、・・・」と宣伝していますが、上記のような充填断熱である為に、それは柱の壁体内面の1/4程しか触れていないのです。 真壁に至っては寸法的にいっぱいになるので、空気に触れる面など取れません。 それに対して 以下の工法は本当の外張断熱ですから、壁体内通気工法の謳い文句どおりに壁中の柱面全体が流れる空気に触れます。 「フクビエアサイクル」「SC」「WB工法」「PAC工法」「ヘルシーハウス」 白アリで触れた「PAC工法」の対策 “散粉”に関心を抱き、今からでも拙宅にと思いましたが、充填断熱の「エアパス工法」の柱はその大部分に断熱材が接着されているので断念しました。 説明では分かり難いかと思いますので、外張断熱である本来の壁体内通気工法と充填断熱のエアパス工法との比較図をアップしておきます。 (続く) |
613:
入居済み住民さん
[2015-05-16 22:50:52]
真壁和室の断熱材が充填された壁体内の写真も添付しておきます。
石膏ボードが張られる前の状態です。 |
614:
入居済み住民さん
[2015-05-16 22:52:32]
上記のアップ写真です。
「エアパス空気取入口」部材設置用に断熱材に開けられた穴の断面から、壁体内に充填される断熱材のボリュームが分かるかと思います。 |
615:
匿名さん
[2015-05-18 19:01:23]
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616:
入居済み住民さん
[2015-05-18 22:57:37]
No.614の続きです。
<システム部材> システム部材の比較でエアパス工法のお粗末さに唖然としました。 エアパス工法同様に断熱材に穴を開けて部材を設置する工法は以下です。 「PAC工法」「エアームーブ」「ヘルシーハウス」「エコ通気システム」 ダンパー 「エアパス工法」は一点吊りのペラッペラの蓋が付いたもの。 上昇気流だけを通すというのにその逆止弁の開く向きは気流とは逆の下向き。 これに対して 「PAC工法」はカーボン入り発泡スチレン製の、開閉弁は断熱材に挟まれる形の“断熱型エアダンパー”。“エアパスダンパー”とは部材の格が違うといった感じです。 「エアームーブ」の壁用部材はエアパスと似ていて、エアパスはこれを真似たのかと思いましたが、こちらは一転吊りではないバランス型逆止弁で上向きに開きます。 上昇気流を通すというのなら上向きに開くのが道理でしょう。 「ヘルシーハウス」は温度が上昇すれば縮む特殊合金製のばねを備え付け、プラスチック製の弁が温度によって自在に開閉し、外部の熱を取り込んだり、遮断する仕組みの温度感応開閉弁。 空気取入口 「エアパス工法」の壁用は断熱材のほつれ止めといった態のただの穴。 屋根用はただの穴の半分だけ薄肉の壁形状が付いています(透湿防水シートの垂れ防止?)。 そして、これらは年中開きっ放しということになります。 これに対して 「PAC工法」は、これもダンパー同様にカーボン入り発泡スチレン製の“断熱型空気取入口”。 「エコ通気システム」では“屋根面開閉式通気口”というものが設けられ、夏季には閉じる。 「ヘルシーハウス」のこの設置位置の部材は“ハイテクダンパー”というものになりますが、これも夏季に設定温度を超えたら熱を入れないように閉じられる。 「エアパス工法」の壁用“空気取入口”と「PAC工法」の“断熱型空気取入口”とを比較したものをアップしておきます。 「PAC工法」のこの部材に壁用と屋根用との違いがあるのかよく分かりませんでしたが、2つの写真がありましたので両方引用しておきます。 (続く) |
617:
入居済み住民さん
[2015-05-18 23:03:00]
「エアパス工法」の屋根用“空気取入口”と、
それと同位置に設置される「ヘルシーハウス」の“ハイテクダンパーL(屋根用)” を比較したものもアップしておきます。 |
618:
匿名さん
[2015-05-19 10:01:02]
何で夏の高湿の空気を壁内に入れたがるの?
エアパスは充填だから知らんけど、他の外張りはそんなことする必要ないでしょ。 付加価値をつけたいだけにしか思えん。 |
619:
入居済み住民さん
[2015-05-20 22:28:28]
No.617の続きです。
<小屋換気> 「エアパス工法」はその概念図と違って、越屋根ではなく、“棟換気下部開閉用筐体”なるものが棟木の下に取り付きます。(投稿No.221、222 、389 参照) 小屋換気口はその筐体の側面にあり、その位置は“屋根面空気取入口”よりも低いのです。 これが「一番高い所から排出」という宣伝とは逆に、排出を妨げ湿気だまりとなっています。 この筐体は「フクビエアサイクル」の“棟換気ボックス”を真似たのでしょうか。 「フクビ」がこの筐体の下面に電動の開閉部が設置されているのに対して、「エアパス」は手動で側面に設置という違いはありますが、そっくりです。 「フクビ」は本当の外張断熱で、外気側通気層も省エネ基準定義の両端が外気に開放されたものであり、何よりも断熱材に穴など開けていませんからこれでも問題ありません。 が、「エアパス」は屋根の断熱材に穴を開け、本来断熱材の外側で処理すべき湿気を小屋裏に取り込んでいるのです。その上、更に、その取込口“屋根面空気取入口”よりも小屋換気口が下位置になっていたら取り込んでしまった湿気を排出できません。 その違いに対する認識もなく、ただ安く上がるというだけで訳も分からずに真似ちゃったのでしょうか。 これに対して 「PAC工法」では、屋根の上に設置される“スーパー越屋根換気口”はその開閉部も屋根上にありますので、負圧を利用して文字通り一番高い所から排出されます。 更に、排気流れに横切る形で妨げとなる棟木は、抱棟木という部材で補強される形で換気口部分がカットされます。 「エアームーブ」の棟換気システムも棟カバーと換気扇が上下に設置される個所の棟木はカットされて、排気をスムーズにしています。 「エアパス工法」はこの小屋換気口を年2回開閉するだけ。排気は自然排気。 年中開きっ放しの断熱材に開けた穴“エアパス空気取入口”からは高温多湿の空気を取り込んでしまい、それを処理できずに結露を齎せています。(投稿No.459~462 参照) これに対して 「SC」には小屋裏ファンがあります。 屋根断熱材に穴を開けている工法では 「ヘルシーハウス」はダンパーから設定温度以上の熱を入れないようにした上で、温度センサー付きの換気扇設置。 「エアームーブ」はハイブリット換気扇(ファンを止めても開放時は自然換気が保てる)設置 「エコ通気システム」は“屋根面開閉式通気口”を閉じて熱を入れないようにしたうえで、小屋裏排熱機で強制排熱 というように、断熱材に穴を開けるという言わば禁じ手を使う工法はそれに伴う弊害を回避する処置が取られ排気が考慮されています。 「エアパス工法」同様に強制排気装置が設置されていないのは「PAC工法」のみです。 その「PAC工法」との比較で、「エアパス工法」の結露発生の必然性が見えてきました。 (続く) |
620:
入居済み住民さん
[2015-05-21 23:14:44]
続きです。
以下の「PAC工法」の構造を見ると「エアパス工法」の結露発生の必然性が歴然とします。 「PAC工法」は“空気取入口”の外側(外気側通気層、野地板の下)にケイカル板が張られます。以下がその説明です。 ------以下引用(http://www.passive.co.jp/method/architecture/learn07.htmlより) 空気取入口は、通気層で発生した上昇気流が躯体内に入る部分です。 この空気取入口周辺部に吸放湿機能を有するケイカル板(ケイ酸カルシウム板)を施工することによって、通気層の空気に含まれる湿気は、躯体内空間に入る前に、このケイカル板に吸収されます。躯体内空間への湿気の進入を調整しています。 ------以上引用 その上更に、屋根裏一面の広範囲にケイカル板が貼られます。以下はPAC施主のブログです。 ------以下引用(http://www.h7.dion.ne.jp/~oyasumi/page035.htmlより) PAC工法に必要な屋根裏工事です。屋根裏一面にケイカル板が貼り詰められます。 この白いボードが調湿機能をもっていて、結露対策に威力を発揮します。 ------以上引用 以下はPAC住宅の断面図ですが、上記箇所だけでなく壁面の空気取入口にもケイカル板が設置されることが分かります。 http://www.passive.co.jp/method/architecture/section.html 「エアパス工法」はこの重要な機能部材を省いたのです。 この各工法比較の冒頭で述べたように、「エアパス工法」は後発工法です。 先発工法のノウハウも知り得ている訳ですし、なによりも以前はエアサイクル住宅(PAC)のフランチャイズ会員だったのですから、この工法の施工実績もあった訳でしょう。 その上で、エアサイクルの正圧負圧の原理にお構いなしのチープな部材を「開発」し、 結露のメカニズムも分からずに機能部材を省き、 更には充填断熱にしておきながら“新・外張断熱工法”と、あたかも外張断熱の改良工法であるかのように優良誤認させる表示をして、そんな工法でフランチャイズ展開までしているのですから恐れ入ります。 更に注目すべきは「エコ通気システム」の小屋裏換気構造です。 この「エコ通気システム」は、四季工房との比較という形でこの掲示板スレッドにもあるリソーケンセツのオリジナル工法のようですが、ここは以前エアパスグループ会員だったとのことです。 そこから抜けて開発した工法の小屋裏換気構造が、「夏の熱気・湿気は屋根最上部で強制排気」で、 “屋根面開閉式通気口”(「エアパス工法」で言うところの“屋根面空気取入口”)を夏季には閉じて熱気を入れないというものです。 それは当に、「エアパス工法」の拙宅における結露被害の暫定対策として、“屋根面空気取入口”を塞いだ(投稿No.511、512参照)ことと同様なのです。 他工法との比較によって、「エアパス工法」は構造的に結露を齎す工法なのだということが裏付けられました。 |
>比較することで同じエアサイクルでも色々な違いがある
とのことで、比較してみました。
オイルショック後の省エネで始まった住宅の断熱化は、当初、断熱材を厚くするだけの気密への考慮を欠いたものであった為、激しい結露を引き起こしました。
試行錯誤の中、高断熱にするには防湿・気密層、透湿層、通気層が必要なことが分かり、高断熱高気密住宅として成熟していく、その一方で登場したのが「エアサイクル住宅」です。
外張り断熱にすることによって壁体内に空気を循環させ、結露や木材腐朽を防ぐという、いかにも日本人の感性に訴える工法で、フランチャイズで普及。
「エアサイクル住宅」の共同開発者が分かれて、PAC(パッシブエアサイクル)工法とフクビエアサイクルとに発展。
PAC工法が1997年にフランチャイズを解散したので、そこを離脱した工務店がエアサイクルの名前をそのまま使ったり、新工法を名乗ったりしたようです。
1991年に福島エアサイクル(株)と称した四季工房も1997年エアパス工法開発とあります。
その2年後の1999年にエアパス工法オリジナル部材開発とのことですから、それまでは先発工法の部材を仕入れていたのでしょうか。
前置きが長くなりましたが、パッシブソーラーハウスにはざっとあげて以下のような工法がありました。
・OMソーラーハウス
・そよ風
・ハイブリットソーラーハウス
・フクビエアサイクル
・ソーラーサーキット
・WB工法
・PAC工法
・エアームーブ
・エコ通気システム
・ヘルシーハウス
・SPI工法
「フクビエアサイクル」「ソーラーサーキット(以下、SCと表記)」「WB工法」「SPI工法」
は外張り断熱、外気側の通気層は省エネ基準定義通りの両端が外気に年中開放されたもので
夏季だけ内側通気層の通気をし、冬季は普通の高断熱高気密住宅ということになります。
エアサイクル住宅の元祖「PAC工法」は外張り断熱で、内外通気層を繋ぐ部材設置。
「ヘルシーハウス」も同様ですが、部材に独自の工夫。
「エアームーブ」は充填断熱、内外通気層を繋ぐ部材設置で、換気システムを備えています。
「エコ通気システム」は充填断熱で、屋根断熱材面に開閉式通気口設置。
以下は壁体内通気工法ではないものです。
「OMソーラーハウス」「そよ風」
屋根面の装置から集熱し、ファンでダクトを通して床下に送り、床下に蓄熱、放熱。
夜間の冷気の取り込みやお湯取りなども。
「ハイブリットソーラーハウス」不凍液を屋根面で暖め、床下パイプを循環
各工法の詳細はエアパス工法と比較する形で、見ていきたいと思います。
(続く)