明石か加古川あたりのマンションもしくは戸建を購入しようと今検討してたのですが、こういう記事を見かけました。これに対してどう思われますか??
肯定、否定含め色んな意見をお聞きしたいです。
■全国で760万戸の住宅が供給過剰
「都心部に比べ、郊外の家(マンション)は安い」
確かに値段だけを比較すればその通りだが、実はこれが大間違い。なぜなら「時間価値」という概念がすっぽり抜け落ちているからだ。
時間価値とは「時は金なり」ということだ。サラリーマンは労働時間を売っている。もし年収500万円の人が通勤に往復3時間かけているとしたらどうだろう。年間250日働くとして、1日の稼ぎは2万円。1日8時間労働とすれば時給は2500円。時給2500円の人が通勤に3時間かけているということは、毎日7500円を浪費しているに等しい。通勤時間を少しでも有効に使おうと確実に座れる始発駅の近くでの住居を狙うと、かなり遠い場所になる。明石や加古川をはじめとし神戸市内では北区、西区などの郊外が、この先悲惨なことになっていくのは確実だ。
わが国の人口は今後、減少の一途をたどる。ということは家が余る。いまでも全国で760万戸が供給過剰だ。したがって今後は住宅価格が下がり、いままで手を出せなかった都心部の物件に住む人が増える。わざわざ不便な郊外に住む人はいなくなる。また住宅を持っているだけで値上がりするのは、完全に過去の話。この先値上がりするとしたら超都心部の物件1%程度だろう。
自分が通勤するわけではないから、都心部から遠くても広い家が欲しいという“昭和妻”の言いなりや通勤時間を気にせず妻の実家に近いから。などの理由で郊外に家(マンション)を買ってしまった人には気の毒だが、いまや明石や加古川、神戸市北区や西区の家(マンション)は資産としての価値が激減している。売ろうにも売れずローンだけが残る“生涯監獄”となっているのだ。
それでも「郊外は緑が豊かで環境がいい」とか、「物価が安い」と思うかもしれない。しかし緑が豊かということは、土地の利用価値が少ないということ。物価は安いかもしれないが野菜が10円や20円安いくらいでは、ローンの含み損にはとても追いつかない。
しかもこれから郊外は不便になる。小売りのチェーン店が撤退していく兆しがあるからだ。現状でも郊外のスーパーは供給過剰だし、決して高所得とはいえない郊外の住人を相手にするのは商売として合理的ではないからだ。郊外からチェーン店が少なくなると離れた場所に買い物に行かねばならず、いちいちガソリン代やタクシー代、電車賃がかかる。むしろ高くつくのだ。
また企業は急速に福利厚生を廃止している。全額払われるのが当然だった通勤手当も例えば「一律5000円まで」となる可能性もある。そうなれば昭和妻を説得してパートに出そうとしても近所に働き口もなく、通勤すればかえって交通費がかかってしまう。
そして意外な盲点が子供の大学だ。郊外の自宅から通える大学は限られる。下宿させればまた出費が増えてしまう。
「トリレンマ世代」と呼ばれる現在30代の人たちは特に危険だ。彼らは晩婚だから、これから結婚して家を買おうという人が多い。彼らが定年を迎えるころは、年金支給開始年齢が70歳に引き上げられるだろうから10年間は収入ゼロになる。
それなのに、そのころ子供が大学に進学する。しかも親の介護問題も起こる。ということは無収入のところへ、ローン、学費、介護のトリレンマ(三重苦)を抱えることになってしまう。
もうおわかりだろう。郊外の家ほど高い買い物はない。それでもどうしても郊外に家を持ちたいという人を止めはしない。このマイナス成長時代に家を持つのは田舎にダムを造るようなもので、いわば“一人公共事業”。ある意味、立派な心がけだからである。
【神戸・兵庫の新築マンション掲示板からマンション雑談板へ移動しました。2013.8.2 管理担当】
[スレ作成日時]2013-08-02 11:08:30
郊外に家を買うということ
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