これは下記のGBスレッドを継承するものです。
「ゼネコンボーイさんマンションなんでも質問スレ」
http://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/4992/
GB自身がこの2つ目のスレッドを立てましたが、これまで以上の頻度でお答えする状況ではありません。以下の条件を継承させていただきます。
・諸般の事情により返事がいつになるか分からないので、急ぎの質問はご遠慮ください。
・返答されていない質問が3つ以上ある場合は、新たな質問はご遠慮ください。
このHPの住宅質問板で例えば、
「子供の走る音について その2」
http://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/16198/
を拝見すると、本当に悩んでいる方が多いと思いますが、実際のゼネコン側からすると、マンション施工後に構造的に遮音性能が悪いという苦情が来ることは稀です。「隣接して生活すると衝撃音の伝達は防ぎ切れないので、下階を意識して生活しましょう」は、マンション生活上の注意事項として、説明書の筆頭に記載しているからでしょうか。でも、GBはマンション購入者が、上階購入者についてあれこれ悩むことがないように、現状以上に遮音性を高めることが必要だとは常々感じています。
>スラブが、直床やボイドスラブでお悩みの方へ
「今時直床でスラブ20センチ」(GBは163.以降に)
http://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3700/
「ボイドスラブと普通のスラブについて」(GBは56.以降に)
http://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3322/
>スラブの遮音性を質問される方へ
床衝撃音の予測は非常に難しい分野で、今も統計的に実測結果と合うように調整されている予測式がほとんどであり、しかも精度はいまいちです。GBは一般的な傾向としてのコメントになるので、それが実際の性能を保証するものではありません。
[スレ作成日時]2006-06-17 23:21:00
構造・施工系質問箱〜GBその2
2:
匿名さん
[2006-06-17 23:23:00]
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3:
ゼネコンボーイ
[2006-06-17 23:24:00]
>>02.の方へ
間口6.4mで、ボイドスラブ厚さ250mmは標準的ですが、戸境壁の上部に梁型がないことは、重量衝撃音上やや不利になります。妻側住戸プランに許される「奥行き方向2スパンプラン」ですが、北側スパンの2つの洋室は、床衝撃音が悪くなる傾向にあります。(子供部屋は、洋室3にする方が無難かもしれません) というのは北側洋室は、床衝撃音の振動エネルギーが水平方向に拡散するプランでない分、そのエネルギーの大半が下階に流れ、しかも部屋の体積に比較して、外壁内壁のGL工法による仕上げ面積が多いからです。 といっても、このタイプのマンションは少なくないので、気を付けて生活される限り、特に問題もないとも思いますが、上階がある場合には、その上階の方が北側洋間をどのように使用するかに注意が必要と思われます。 二重床は防振際根太を確認ください。二重天井は、確かに重量衝撃音を若干悪化させますが、軽量衝撃音や空気伝搬音の遮蔽性能の面からは、分譲マンションでは必須要素です。 >大梁の幅や耐力壁の厚み、階高によっても上下階の遮音性は異なるか否か? 同じマンションでの小さな違いでは、大差ありません。 小さな違いですが、大梁の幅が大きいほど、階高が高いほど、天井高が高いほど、遮音性はよくなります。耐力壁の厚さに関しての実際のデータはないようですが、厚いほど、スラブの拘束性の高くなるので、わずかによくなると推測されます。 |
4:
匿名さん
[2006-06-18 00:48:00]
ゼネコンボーイ様
防振際根太確認してみます。 02です。丁寧な解説によるご回答、本当にありがとうございます。 不動産購入は、人生の一大イベントなので、非常に助かります。 |
5:
匿名さん
[2006-06-19 23:32:00]
02,04です。
防振際根太確認してみました。 使ってないそうです。 ないと、遮音性に影響するものなのでしょうか? モデルルームで見た床の模型は、床暖も含め、ボードが4重になっており、 それぞれ1cmくらい厚みがありました。 床の厚みとしては、標準レベルでしょうか? |
6:
ゼネコンボーイ
[2006-06-19 23:55:00]
>>05. 02さんへ
ご質問を受けて、今までの説明不足を悟りました。 二重床工法には、2×6工法とテーブル工法があり、前者は2尺×6尺のパーティクルボードを規準サイズにして、ボード間に支柱を設置して構成します。通常そのボード上部に直ちに、フローリングを張ります。後者は、個々のパーティクルボードの中に複数の支柱を設置します。フローリングを張る前に、必ず12mmのコンパネで捨て張りを行い、このタイプでは壁際の支柱本数を増やすことで、壁際の沈みに対抗します。 よって、防振際根太採用か、テーブル方式の二重床というのが正しい説明でした。といっても、テーブル方式はブリヂストンとフクビしか扱っておらず、少数派です。 2×6方式の際根太が在来固定工法であると、軽量衝撃音で1ランク(5dB)程度の差が生じます。(物を落とす音や、椅子の引きずる音がよく響きます。当然、その分カーペット類等で、 十分に注意して生活すればよいわけですが、・・・) ボードが4重というのは、パーティクルボード20mm、合板捨て張り6〜12mm、温水系床暖パネル12mm、フローリング12〜13mmの構成でしょうね。通常、このような構成になっています。 |
7:
匿名さん
[2006-06-20 00:34:00]
まさかこんなに早く回答いただけるとは!?
際根太がないと聞いて少し不安でしたが、ありがとうございます。 |
8:
はじめまして
[2006-06-21 15:40:00]
最近マンションの購入を検討し始めこの掲示板も拝見しているのですが、マンションの性能は色々な条件が錯綜して決まるようで自分では判断がむずかしく、ゼネコンボーイ様に直接教えを請いたく思いました。以下についてご教授いただければ幸いです。よろしくお願いします。
1、地震と騒音に対してどうか 2、2月に入居を開始した物件のモデルルームであることについて 3、業者について信用に足るか(丸紅はともかく、淺沼組は他のスレでひどく叩かれていたので…) 現在購入を考えているのは以下の物件のBタイプです。 http://www.gs-tagajo.com/index.html ※内断熱・ダブル配筋・戸境壁180mm以上の直貼だそうです。 ※2420万→2270万に値下げされています。 |
9:
うにっ
[2006-06-21 17:28:00]
ゼネコンボーイ様
はじめまして、実はこちらの物件の購入を検討しているのですが、 アーバンさんというデベ、関東ではかなりマイナーです。実は、はじめて知りました。 (東雲でタワーもやっているようですが・・・) まじめなデベなんでしょうか?関東では、評価対象の物件が少なくいまち心配です。 立地、価格、仕様もそこそこなんといっても、23区内で100%駐車場(100戸分)完備 なのが魅力に思えました。 http://www.urban-style.jp/uv/74/ |
10:
ゼネコンボーイ
[2006-06-24 15:06:00]
>>08さんへ
もうすでに購入を決意されているのかどうか分かりませんが、 一応分かる範囲で、返事します。 >1.2 地震についてどうか? GB:構造図や構造計算書の余裕度をみないとなんともいえないですが、プランをみる限りでは特に問題ないと思われます。(Bプラン右の柱の位置が上下で大胆にずれているのが、やや間取り優先の犠牲になっているようですが、たぶん許容範囲でしょう) >1.2.騒音については? GB:実際に現物があるので、外部騒音に関しては部屋の中でご確認してください。 重量床床衝撃音に関しては、一般に逆梁マンションはやや不利になります。 戸境壁上部に梁型があるのは、評価できます。 また、バルコニーの回されていない角部屋も上下階の騒音で若干不利ですが、Bタイプは中住戸で特に問題ありません。 Bタイプのスパンやスラブ仕様が分かると、もっと評価できるかもしれません。(上が入居済みなので、デベに無理言って、夕方に販売居室を訪問するのもよいかも) >2.モデルルーム GB:3階がモデルルームであったというのは、やや理解に苦しみます。 たぶんモデルルームであった可能性が高いのは、1階Dタイプだけであり、値下げの口実として そのように扱っていると思われます。 >3.業者について GB:建築全体でも、たぶんマンション施工でも業界15位くらいのゼネコンなので、何か不具合があれば、最後までつき合ってくれるはずです。(やがてGBのお里が知れるので、この手の質問は困るのですが) >その他 地方都市においては、このようなワイドスパンのマンションが販売上通例になっていますね。 小高い丘での立地ならば、明るいガラス手摺りのデザインがよかったですね。 モデルルームのページにある「空間の採光と開放感を高める逆梁工法&ハイサッシュを採用」とありますが、これは本当にそう感じるかどうか、直接お確かめください。GBはたぶんどちらも、順梁ガラス手摺りマンションの方が採光も開放感もよいと思いますが、・・・・。 逆梁マンションは、デザイン性とプライバシー確保感を優先する人のためですが、マンション紹介のHPでは、この採光性アップを主張していることが多いですね。逆梁でバルコニーが暗くなるので、サッシュはハイサッシュにしないとダメと言った感じのものでしょう。これと、「二重床による遮音性向上」がマンションHPにおける二大不適切表現でしょう。 GBは特に、逆梁マンションを否定している訳ではなく、通常のマンションより採光性がアップしているという宣伝文句がおかしいと言っているだけです。08さんも直接確認されて、立地や部屋の間取り等気に入れば、それはよい買い物だと思います。 |
11:
ゼネコンボーイ
[2006-06-24 18:21:00]
>>09.の方へ
アーバンコーポレイションさんは、広島から大きくなった会社のようですね。 社長は、確か大京OBです。長年販売戸数最大手のデベである大京さん出身の方々が作った 新興デベは他にもたくさんあるようです。 HPで、IRをしっかり公開しているようですし、その辺で健全性を判断されたら、 特にこだわる必要がないと思いますが。 当物件HPを拝見すると、なるほど値段がそこそこだとすると魅力的でしょうね。 >GBの小言 http://www.urban-style.jp/uv/74/structre/index.htmlについて ・杭は最近登場してきた既製杭工法。でも、しかるべき公的認定をとっているので大丈夫でしょう。 ただし、他のどの工法に比較して、高い支持力と耐震性を持つのかは不明。 ・コンクリート強度が最高で33Nということは、それ以下もある訳でそれで一般評価してはいけない。 ・コンクリートかぶり厚は、壁30mm以上とするのは、普通のこと。耐久性を確保するのであれば、バルコニーのスラブ鉄筋など屋外露出度の高い部分のかぶり確保が一番大事。 ・今は、そのマンションもスパイラルか閉鎖型フープが通常仕様となってきました。 >床スラブ厚は200mm(一部150mm・180mm)以上とし、隣戸や上下階から伝わる日常音をできるだけ>軽減できるように配慮しています。 ・一部は水回りの段差スラブ厚さを指していますが、この部分は昔は150mmで設計していたが、浴室騒音のクレームが多くなるに従い、今は200mm以上とする設計が多くなってきた。 >コンクリートスラブに直接、床材や天井材のボードを張るのではなく、隙間を作って二重に組む二>重床構造を採用しました。スラブと床との間にできる空気層によって、遮音性が高まります。 ・この説明が、ダメですね。今時の直床は専用のフローリング材を使用するので、一般的に二重床の方が遮音性は落ちる。制振シートを使用していたりすれば、自慢してもよい部分かも。 >エレベータ部分の250mm壁厚さ ・これは評価してよい部分かと。しかし、居室側をウレタン吹き付け+GL工法では、厚くした意味がなくなるので、ご注意を。 >設計性能評価取得済み ・ならば、どのような項目でどの等級を取得しているかの公開を。 (性能評価取得→高性能とは限らない) |
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12:
うにっ
[2006-06-24 23:58:00]
GB様
詳しい解説有難うございます。とても参考になりました。 おっしゃる通り、取り立ててよい仕様ではないですが、とても閑静な立地、自分の予算内ということで 契約する方向です。二重床二重天上が希望仕様だったのですが妥協しました。(希望仕様通りだと駅から遠かったり、予算外だったり・・・) アーバン自体は、東証一部上場・・・(しらなかった)・・・決算修正(違法ではない)があってレオパレス21とともに株価にインパクト与えていたらしいですね。 |
13:
はじめまして
[2006-06-25 01:10:00]
ゼネコンボーイ様
色々とご指摘ありがとうございます。本当に参考になります。 確かに順梁のマンションは魅力的なのですが、この地域は物件数が少なく、中古物件も出にくいので選びようがないのです(ToT) 18時半ころでも本が読める状態だったのでまぁ良しかなと。 騒音についてはご助言に従い、夕方5時半から1時間半ほどお目当ての部屋で音チェックしてきました。 結果は足音・話し声は一切聞こえず、和室の襖が縁にぶつかる音&キッチンで重いものを落としたような音が各1回しただけでした。単純に上階の方が静かに歩かれるタイプなのかもしれません。 スラブがどのような構造なのか詳しくは分かりませんが、ピアノ線は入っていないとの事だったので、アンボンドではないようです。もし床衝撃音の評価材料となるようでしたら、ご意見をお聞かせください。 ご参考までに↓ http://www.marubeni-sumai.com/bukken/0117/index.html ちなみに402号室はまぎれもなくモデルルームとして4ヶ月ほど使用されたようです。家具つき販売ですが、一応入居前にクリーニングはしてくれるとのことでした。 他のスレではモデルルーム販売時に壁紙が交換されたりしてるようですが、通常はどの程度ケアをしてくれるものなのでしょうか?ご存知でしたら教えてください。よろしくお願いします。 |
14:
ゼネコンボーイ
[2006-06-25 12:11:00]
>>13. 08さんへ
同じ物件なのに、紹介HPがたくさんあるものですね。 (逆梁の採光性の比較イラストに力が入ってますね。順梁の梁型を居室側に持ってくることは、通常しません。カーテンボックスとかの納まりがよくないので) このHPでも、スラブの仕様は直接に記載されていませんが、先の>>08.で紹介された方の間取り図では、小梁の位置がよく読みとれます。2本の小梁が設定してあり、一つ和室の引き戸の上部に、もう一つは洋室2の下がり部分がそれに対応します。 LD部分の200mm厚さのスラブは、逆梁部分と小梁で囲まれていますが、これが200mmにしてはやや広面積です。特に、ハイサッシュの部分にRC雑壁がなく、全面サッシュ設計なので、この近傍は振動しやすいものとなっています。ここに順梁があれば、その辺は緩和されるので、この辺の状況が、一般に逆梁マンションが不利になる構造的要因です。 先の体験された上階の音は、固体伝搬音で、スラブ厚さ200mmではそのような音は聞こえてくるもので、受容範囲と思ってください。歩行音も普通に歩いている限り問題ありませんが、子供が飛び跳ねを始めるとかなり響きます。 *扉は乱暴に開け閉めしない。 *跳びはねさせない。 *敷居を滑らすタイプの引き戸には専用の滑りシートを貼る。(何も対策していないと、響くことがあります。敷居の下には、通常二重床の防振ゴム支柱のようなものは設定しておらす、在来際根太と同じような状態だからです) 以上、お互い注意しながら、生活されれば、よいマンションだと思います。 (通常販売終了後に、この居室にを新たにモデルルームにしたといいうことですね。4ヶ月程度では、通常は壁紙の張り替えしないでしょう。壁紙はできたら、余り張り替えない方がよいと思います。はがす度に、プラスターボードの下地がわすかですが徐々に痛んで来ているはずなので) |
15:
匿名さん
[2006-06-26 20:23:00]
近隣に建設される事になったマンションなのですが、
市教委が遺跡調査をしたそうです。 初めは14階建だと聞かされていただけですが、 最近になって「遺跡を保護する為1.5mの盛り土を します」って言って来ました。 14階でも高いのにその上に盛り土?また高くなるよ。 これってほんとかしらね、遺跡を保護するならこの マンション建設は出来ないのでは?基礎の杭打ちも 出来ないでしょうに、何か魂胆があるのかな? 何故盛り土するのか理解不能! ゼネコンボーイ様、事例があったら教えてくださいませ。 |
16:
はじめまして
[2006-06-26 20:53:00]
GB様
重ねてのご助言ありがとうございます。全体的には特に問題なく、このレベルの物件だと音は住んでる人次第というところですね。第三者からのご意見ということで信頼でき、とても参考になりました。ありがとうございました。 |
17:
ゼネコンボーイ
[2006-06-27 00:12:00]
>>15.の方へ
類似の事例はありませんが、遺跡で工事がストップする事例はよくあります。 遺跡が出てきたら工事を無償でストップする強い法律があります。 デベは予定通り販売できなくなるし、ゼネコンはデベに言われてタイトな工期をさらに短くするようになるので、運が悪いとあきらめますが。(まあ、当事者でない限り、大切なこととは思いますが) さて、遺跡はよほどのものでないと、その場での保存はしません。 >最近になって「遺跡を保護する為1.5mの盛り土をします」って言って来ました。 は、誰が連絡してきたのですか? たぶん、現場技術者の場合、マンションの高さが変わるのであれば、 「1.5m嵩上げします」と述べることが多いかと思います。 盛り土は、遺跡調査の一時的な対応のような気がしますが・・・。 いずれにしても、販売目的のマンションと遺跡が共存することはないでしょう。 |
18:
匿名さん
[2006-06-27 14:54:00]
>15です。
ご説明ありがとうございました。 次の説明会で、設計者に少し質問をしてみることにします。 高齢者が多いのでごまかし続けられ、その上に「嵩上げ」 されたのでは困りますし、これ以上日照を妨げられる事が 許せません。 また、お尋ねしなければならないかもしれませんが、 どうぞよろしくお願い致します。 |
19:
匿名さん
[2006-07-02 13:16:00]
はじめまして。
立地が気に入ってこちらのマンションを検討しているのですが・・・ http://www.ct-shintoshin.com/equipment/structure.html 床についてお尋ねします。 ここの「中空スラブで直床」というのを他のマンションでは見かけたことがないのですが、遮音等についていかがなものでしょうか? 補足しますと、天井は2重天井で、階高:3010mm、天井高:2600mm、スパン:6200mm、廊下側壁からバルコニー側壁まで:13130mmです。 ちなみに我が家の希望はタイプBで、上階も下階も同じ間取りです。 よろしくお願い致します。 |
20:
ゼネコンボーイ
[2006-07-04 00:01:00]
>>19.さんへ
人気がでそうですね。 バルコニーのプラバシーを確保しながら、扁平梁、ガラス手摺りによる明るさ確保はよいですね。 外壁面の仕様が、GL工法でなくて、独立支柱のふかし壁仕様もよいですね。一部GL工法となっていますが、この独立支柱のふかし壁で妻側の住戸の内壁すべてが設計してあったら、これは素晴らしいことですね。床衝撃音を悪化させる要素が少なくなるので。 さて、スパン6.2mで合成床板厚さ250mmはやや余裕がある寸法になります。他に間口のあるプランがあるのでしょう。しかし、天井高を2.6mも取るのであれば、思い切ってスラブ厚さ300mm+天井高さ2.55mにして欲しかったですね。 直床のボイドスラブorスパンクリート250mmは、一般に防振際根太付きの小梁付き200mmスラブと同等です。(いつも同じ性能になる訳ではなく、統計的にその平均的性能はどっこいどっこいという意味です)特に、今回戸境壁上部の梁型を省略していないので、そのようになると評価してよいでしょう。同じスペースを活用した2つの床工法: >200mm+二重床140mm v.s. 300mmボイドスラブ+直床40mm の比較をすると、後者の完全勝利です。(スパンが7m前後の場合) GBはなぜこの仕様が増えないのか、常々不思議に感じていますが、なかなか人気の二重床仕様を関東物件ではデベもはずせないようです。 この物件は、その要素をあえてはずして、天井高確保優先にいったようで、もともと直床は歩行感が初体験ではややふわふわ感じるだけの話しで、床衝撃音はむしろ直床の方が勝る部分も多いので、デベも敢行したのでしょう。 このような主要駅近立地のマンションは、もう少し階高をとって排水竪管を共用廊下側で下ろすSI仕様にしてほしかったですね。欲を言えば切りがないですが。SIで、水回りの配置も自由にすると、上下階での用途違い状況が発生して、より遮音性の高い床構造が必要になりますが、水回りは特に変更しなくても、竪管だけは外に置くというメリットは、20年後30年後に大きくものを言ってきます。 (この案件も、性能表示を取得しているが、なぜ等級を公開しないのだろう) (扁平梁は、よく使われる手法であり、とても特許になると思えません。このデベさんは、特許申請がお好きなようですね) |
間取り:両面バルコニー85㎡4LDK
スラブ種別:中空ボイドスラブ
スラブ厚:25cm
スパン:6.4m
縦の長さ:14m
メインバルコニー側大梁:65cm×75cm(横×縦)
メインバルコニー側大梁から真ん中の大梁まで:9.2m
真ん中大梁:65cm×75cm(横×縦)
真ん中大梁から反対バルコニーの大梁まで:4.8m
反対バルコニーの大梁:不明
戸境コンクリート厚:25cm
階高:3,060mm
天井高:2,500mm
床と天井:2重床、2重天井
工期:24ヶ月
メインバルコニーと真ん中大梁の間にLDKがあります。
真ん中大梁と反対側バルコニーの間は、在来スラブ20cmです。
戸境壁は、体力壁となっており、戸境壁の上には梁はないようです。
こちらのスレを見てるとボイドスラブ、2重天井、2重床は遮音性に
問題が出やすいとの記載も見かけます。
0歳と3歳の子供がいるので、上下階の遮音性が非常に気になります。
スラブ厚は全ての階で同一ですが、
大梁のサイズ、戸境壁の厚み、階高は、階によって異なっていますが、
上記は、申し込み候補のサイズです。
お手間でしたら、大梁の幅や体力壁の厚み、階高によっても上下階の遮音性は異なるか否かの
回答だけでもいただければと思います。検討中マンションはこちらです。
http://www.haseko-hub.co.jp/syuto/sinki/morinodai/bukken.htm
(本質問は、実際には投稿日:2006/06/17(土) 01:14 にされたものです)