現在新築を検討中の者です。
サイディングについて調べていたら「樹脂サイディング」という物を確認しました。
通常の各種サイディングに比べ、コーキング不要、長期間耐久と利点が大きいようですが、実際に使った感じはどうなんでしょうか?。
[スレ作成日時]2008-09-21 11:41:00
樹脂サイディングってどうなんでしょうか?
395:
樹脂好き
[2011-04-12 15:14:44]
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396:
Mr.樹脂サイディング
[2011-04-25 12:49:02]
NO395樹脂好きさんにお答えします。
まずはご連絡が大変遅くなりました事をお詫び申し上げます。 ご質問頂いた件ですが、北米では一部を除いてほとんどの樹脂サイディングは統一規格となっていますので、 もちろん信越ポリマーが輸入販売している「ポリマパネル」にも、ゼオン化成㈱が販売している「気密パッキン」を使用することが出来ます。 現在施工されているシーリングをカットし、そこに気密パッキンを埋めるだけですが、シーリングをカット するのが若干手間がかかるかと思います。 しかし長年使用する事を考えれば、シーリング部分から垂れてくる黒い雨ダレの問題やシーリングの痩せ等の問題もあり、この気密パッキンを使用する事をお勧めしたいです。 |
397:
ただいま設計中
[2011-04-30 21:45:36]
現在新築を設計中の物です。
防火地域で樹脂サイディングを使い、断熱材にはアイシネンを使いたいと思っていますが、外壁の構造をどのようにしたら防火認定が取れますでしょうか? |
398:
申込予定さん
[2011-05-01 01:15:33]
防火サイディングを貼って検査受けてから張ればよい
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399:
匿名さん
[2011-05-01 12:56:55]
内から外へ、石膏ボード、タイベック、樹脂サイディングで防火認定取れます。
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400:
Mr.樹脂サイディング
[2011-05-02 13:24:12]
NO397ただいま設計中の方にご連絡させて頂きます。
塩ビサイディングは外装化粧材であり、外壁材とは違いますので、それ単体では防火認定は取れません。 従って外壁部の壁構造体として各種の防火認定を各社が取得しておりますが、アイシネンのような発泡吹き付け タイプの断熱材を、壁内部の断熱材とした壁構造体で各社ともに防火認定を取得しておりません。 また現在各社が取得している防火認定も準耐火45分を必要とする「防火地域」での防火認定を取得しておらず、あくまで防火30分の準防火地域以下での使用しか認められない状況です。 防火30分の認定地域であれば、壁内側から①石膏ボード12.5mm②充填断熱(グラスウール100mm)③構造用合板12mm④石膏ボード12.5mm⑤透湿防水シート(タイベック)⑥塩ビサイディング でゼオン化成㈱が30分の防火認定(PC030BE-1189)を取得していますので、この構造に使用している断熱材が、より燃えにくい自己消化性であるアイシネンに変更しても可能か否かを最寄りの役所の建築主事に相談されるのが良いと思います。 |
401:
Mr.樹脂サイディング
[2011-05-02 13:41:43]
塩ビサイディングを外装化粧材として防火地域に使用する方法として、これはあるハウスメーカーが行った
方法ですが、防火認定を取得している無塗装の窯業系のサイディングを使用した壁構造体の化粧材として、塩ビサイディングを使用した例があります。 |
402:
ただいま設計中
[2011-05-08 21:44:56]
みなさん、ご返信ありがとうございます。
お礼が遅れまして、申しわけありません。 設計士からは、Mr.樹脂サイディングさんの説明通りのことを言われました。 しかし、可能性がないわけではないので、審査機関に問い合わせていただけることになりました。 現在返答待ちの状況です。 >窯業系のサイディングを使用した壁構造体の化粧材として、塩ビサイディングを使用した例があります なぜ、窯業系サイディングを貼ってある上に樹脂サイディングを貼ったのでしょうか? 何かメリットがあるのでしょうか? |
403:
Mr.樹脂サイディング
[2011-05-09 13:31:22]
NO402ただいま設計中の方にお答えします。
新築時に窯業系サイディングの上に樹脂サイディングを貼った施主は北海道の方で、北海道では冬場の凍害が激しく、窯業系サイディングはほぼ7年から10年で塗装のし直し等を行わなければならず、凍害にも強く耐久性に優れた樹脂サイディングをどうしても使用したいとの希望で、たまたま依頼したハウスメーカーでは窯業系サイディングでの防火認定を取得しており、従って無塗装の窯業系サイディングの仕上げの塗装の代わりに化粧材として樹脂サイディングを施工したとの事でした。樹脂サイディングはあくまでも外装化粧材ですので、この窯業系サイディングをはじめ、ALC,モルタル、RC等防火認定を取得している外壁材の上に塗装の代わりの化粧材としてこのような方法を取る事は可能かと思います。ただしこの方法も各市町村の建築主事の判断は必要となる場合もあるかと思います。 |
404:
購入経験者さん
[2011-05-10 19:59:24]
>Mr.樹脂サイディングさん
関係者さんとともに詳しい方に出会えて光栄です。 リフォーム検討中なんですが、既存の窯業系サイディングの上に 直接貼るのでしょうか。 それともタイベックなどで包んでから貼るのでしょうか? (あと大変言いにくいですが適宜改行していただけると助かります) |
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405:
リフォーム施工済み
[2011-05-10 23:30:56]
タイベックは透湿性があり雨水の浸入を防ぐためのシートですが、タイベックの標準施工方法では、サッシのフィンといって窓周りの外周部にブチルテープといった防水テープを施工することになっています。
タイベックの施工が必要ならば、窓周りのサイディングを10cm程度剥ぎ取り、タイベックとサッシのフィンが鳥居の形になるようにブチルテープで張り巡らせ一体になることが望ましいと思います。 樹脂サイディングを直接張ることにしても、ケースバイケースなので、簡単に判断できません。 外壁のリフォームは、防火構造、断熱性能、透湿性、雨水侵入の防止、耐震性能等々考慮すべきことがたくさんあります。 防火構造は、建築した地域によって求められる性能が異なります。(防火地域、順防火地域、22条地域等) また、外装材から断熱材の種類・厚み、内部の仕上げ材、釘やビスの種類や止める本数まできめ細かく決められている場合もあります。 防火認定等は、「外装材」で取得している場合、「断熱材」で取得している場合、「外装下地材」(モイス、ダイライトなど)で取得している場合で仕様が異なります。外装下地材で外装仕上げ材の種類を問わない場合、樹脂サイディングが施工可能になる場合もあります。 断熱材は、透湿性の有無、防露処理の方法、外張りなのか充填断熱なのか等々を含め、熱損失性能をどの程度にしたいのか、現状のままでよいのか検討する必要があるでしょう。 各部材の選定方法や施工方法を誤ると、内部結露によって構造材が劣化したり、防火性能を発揮できなくなったり、厄介な問題を抱える可能性が高く、家という財産の価値を下げてしまいかねません。 一般的に外壁を張り替えることだけなら、確認申請を必要としない場合もありますが、本則としてリフォームにおける外壁材選定の施工プロセスまでの道筋を示します。 1.既存住宅を建築したときの確認申請書類や工事請負契約書を用意してください。 建売住宅の場合は売買契約書や重要事項説明書になります。これらにより、既存住宅がどういった仕様で建築されているか(されているべきか)記載されています。また、外壁を含め、保証内容や2000年以降であれば瑕疵担保責任についての取り決めがあるかと思います。 2.上述をもとに、行政の建築指導課(建築主事)に建築基準法など法的にどういった規制があるか確認します。 建築協定・地区計画や景観条例など意匠的なことを制限していることもあります。(色でNGになることも) また、既存の状態が、建築当時は問題なくても、現行の法律に鑑みて違法状態にある場合は、既存不適格といって、現行法に合うように是正することも必要になってきます。 3.信頼できる建築士、増改築相談員など1.2.を元に、要望と現状を話し、現場を検査してもらってください。(3.が先で、2.が後でもよいです。) 4.工事内容によって金額も異なりますが、大規模になる場合は、金策(住宅ローンなどの相談)しておく必要もあります。 5.リフォーム会社もいろいろありますので、何社か当たってみましょう。 信頼できるリフォーム会社かどうかのひとつの目安として、「建設業許可」を持っているか、「リフォーム瑕疵保険」の登録業者であるかありますので、聞いてみるのもよいでしょう。 また、「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」のホームページをご覧になっておくことをお勧めします。 もちろん、樹脂サイディングの施工実績があることも必要ですね。 以上、ご期待にこたえた回答ではないかもしれませんが、ぜひご参考にしていただきたく書き込ませていただきました。 よりよいリフォームができるようお祈り申し上げます。 |
406:
Mr.樹脂サイディング
[2011-05-13 13:32:44]
NO404購入経験者さんにご連絡させて頂きます。
樹脂サイディングをリフォームに使用する場合、窯業系サイディングやモルタル下地に直接施工する際に、 タイベック等の透湿・防水シートを樹脂サイディングの下地として壁全面に施工する事は、その施工方法 もさることながら、耐風圧の観点から問題になる場合があります。 実際にかなり風の強い地域で下地の透湿・防水シートが破れ、そのシートのバタツキが樹脂サイディング を押し出して、サイディングが何枚か剥がれて飛んだと思われるケースがありました。 この耐風圧の評価試験については「北海道立北方建築総合研究所、居住科学部」で行ったデータがあり、 室内外の気密差が大きい住宅では、かえって下地に透湿・防水シートが無い方が安全であるとの結論に なっています。 下地の外壁にクラック等があり、雨水等の侵入が心配な場合には、その部分をシーリングしたり、また 窓周りや開口部周りのみおよそ30cmほどの幅で、透湿・防水シートをブチル系の気密テープで止めて、 その上にJチャンネル等の役物及び樹脂サイディング本体で抑えるという方法をとるのが良いかと思います。 |
407:
販売関係者さん
[2011-05-15 19:02:30]
>>404さん
直貼りは下地の材質および状態で可否判断ができると思われます。 また、胴縁の設置は下地としての意味合いの他、既存壁の不陸調整の効果もありますので、 建物全体、総合的な判断が必要かと思われます。 他にもタイベックなどには遮熱効果も実はありますし、検討の要素は様々ありますね。 なんにしても大事なのは、Mr.樹脂サイディング様も仰っておりますが、 下地の仕上げです。これは樹脂サイディングを使用したリフォームだけでなく、すべての補修工事に 言えることです。そこは時間と予算を削る事のないようにしっかりと仕上げる事が、 後年後悔のないリフォームになると私は考えております。 |
408:
もうすぐ着工予定
[2011-05-15 20:15:22]
現在樹脂サイディングのデザインを考え中です。
窯業系サイディングを縦張りにする場合、横張りに比べて柱の間隔を狭くする必要性が あるため柱の数が増えて建築費が割高になるそうですが、 樹脂サイディングの場合も、縦張りは横張に比べて柱の間隔を狭くする必要はあるのですか? |
409:
Mr.樹脂サイディング
[2011-05-17 13:32:51]
NO408もうすぐ着工予定さんにお答えします。
ご存じのごとく木造在来住宅の場合、一般的には柱・間柱の間隔を455mmピッチとしますが 縦張りサイディングを使用する場合には、その製品本体の幅に合わせた柱間隔としなくては なりません。 従って横張りサイディングとは異なり、柱の間隔が狭くなってしまうのです。 樹脂サイディングも同じく、信越ポリマー並びにゼオン化成の縦張りサイディングともに 製品本体の幅がおよそ280mm程度ですので、直接柱・間柱にサイディングを施工しようと するとその間隔はかなり狭くなってしまいます。 柱・間柱の間隔を狭くさせない為には、その柱にサイディングを施工する為の横胴縁を 新たに455mmピッチで取り付けるか、又は柱に合板を捨て張りし、その合板に縦張り サイディングを施工する方法があります。 個人的には住宅の気密性や耐震性も考慮し、合板をサイディングの下地材として施工する 方法をお勧めしています。 |
410:
もうすぐ着工予定
[2011-05-17 17:08:52]
408です。
Mr.樹脂サイディング さんご丁寧にご回答ありがとうございました。 躯体構造を詳しく理解していないのでさらにお聞きいたしますが、 外木造在来住宅で外壁下地材は〈ダイライトMS〉を採用しています。 この外壁下地材を張ってる場合は縦張りでも柱ピッチをあえて小さくする必要ない という解釈でよろしいでしょうか? |
411:
もうすぐ着工予定
[2011-05-17 17:10:45]
↑
外木造在来住宅→木造在来住宅の間違いでした。 |
412:
Mr.樹脂サイディング
[2011-05-20 13:13:26]
NO408もうすぐ着工予定さんにお答えします。
ご連絡が遅くなりました。 先に結論を申しますが、ダイライトは釘やビスが 効きにくいという欠点があり、樹脂サイディングが強風で剥がれてしまう恐れ があります。 耐力壁としての性能は比較的良いのですが他にも水や湿気にも 弱いという欠点があり、樹脂サイディングの下地としては残念ながら余りお勧 めできません。 ダイライトを使用する方が多いのですが、個人的にはその意味が余り良く理解 出来ません。 耐力壁として考えるのであれば合板も壁倍率は2.4ありますし、耐水性にもまた 何よりも価格的にも優れているのではないかと思います。 その他パーティクルボード12mmも壁倍率2.5を有し「住宅金融公庫融資住宅」の 外壁下地として認定されていますが、やはり耐水性に問題があります。 防火面からも樹脂サイディングはダイライト下地では認定が得られていません。 従って、出来れば耐水合板下地でご検討されるのが良いかと思います。 |
413:
もうすぐ着工予定
[2011-05-24 21:21:46]
ありがとうございました。
今の仕様で防火の認定がとれるか下地材として適しているか 工務店によく調べてもらう事が必要のようですね。 大変参考になりました 感謝申し上げます。 |
414:
購入経験者さん
[2011-06-06 18:55:49]
404です
大変遅くなりました、 >Mr.樹脂サイディングさん >販売関係者さん お二方アドバイスありがとうございました。 現在2度目の再塗装が済んだ住居に住んでいますが、 雨風が多い地域なのでチョーキング等劣化の進行が 割合早く、メンテナンスフリーなものを探しているところ でした。 樹脂サイディングはそれそのもので水の侵入を防ぐ タイプの外壁材ではないでしょうから (素材自体が水に強いというのとは別に)、 どのように防水対策をするのかが疑問でした。 お二人のお話の感じですと、既存サイディングを ボロボロに使い倒してから樹脂サイディングを重ね貼り できればなあとセコく考えていたけれど、この案は 無理そうですね。 今の塗装が劣化しないうちに早めに検討を始めるつもりです。 ありがとうございました。 |
先日、ダクト周りの写真をアップした者です。
このゼオンの気密パッキンはポリマパネルにも使用できるのでしょうか?
もし使用できるのであれば、シーリングを除去してでも施工してもらいたいのです。
今の状況からでもこのパッキンは簡単に取付けできるでしょうか?それともかなり大がかりな作業になりますか?
(サイディングを少し浮かせてその隙間に埋め込むような感じは可能ですか?)