材木屋さんの雄叫び
2:
国産材
[2005-07-11 15:25:00]
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3:
とらな
[2005-07-11 23:19:00]
神戸の震災でベイツガやホワイトウッドの家が日本の国土になじまず早々に腐ってしまったことから数多く倒壊
を招きました。その教訓からひのき、米ヒバ、米松などで家を建てなけば家はもたないと一般常識になりつつあり ましたが、昨今の不景気、木材高騰、中身より見た目重視の顧客嗜好の移り変わりにより在来、ツーバイの多く がホワイトウッドの家になりつつあります。ベテランの大工も02の材木屋さんと同じ気持ちでこんな木で建てる と20年たつとと腐朽菌やカビで木材が真っ黒になったり力ずくで釘が抜けてしまう不健康で危険な家になって しまうことを憂いていますが仕事あってこその自分から陰口をたたいて終わっているようです。 工務店も外見と高密度高断熱ばかり求めないで災害に強く長持ちして健康的なほんとにいい家を販売してほし いものですね。 |
4:
匿名さん
[2005-07-12 06:37:00]
銘木店が泣いている!
もっと「床柱」使おう! (o^∇^o)ノ |
5:
匿名
[2005-07-12 10:49:00]
木材のことがわからないので質問させて下さい。
集成材なのですが、スプルースを使うHMとレッドパインを使う工務店・・工法の違いもありますが、坪単価が10万円位違います。 集成材でも、木材によってかなりの違いがでますか? |
6:
国産材
[2005-07-12 11:03:00]
集成材の柱の価格はホワイトウッド(欧州トウヒ)でもレッドパイン(欧州アカマツ)でも、そんなに変わりません。柱1本で問屋価格で100円か200円の違いです。
最近は国産のスギの集成材も作られ始めました。こちらは定価に当たる設計価格ですとヨーロッパの樹種の2倍ですが、実際の価格は小売段階でも3〜4割高で、1本1000円位の差だと思います。 1軒の家に使う柱の数は80〜100本ですから、1000円高くても8〜10万円で、これによって坪単価が大きく変わることはないと思います。 お話変わって、床柱は日本間が減り、床の間もなくなった現在、今までの売り方では難しいと思います。NPO国産材では全く違った視点から洋間にもデザインとして床柱を使うことを提案しており、東京の荻窪の生活アートクラブさんの展示場にサンプルを展示しています。 「国産材」で検索するとNPO国産材のHPが見つかりますので、覗いて見て下さい。 |
7:
円山キング
[2005-07-14 11:03:00]
通常、建築現場で使われている木材の仕入れ価格は如何ほどなのでしょうか?
山元では価格が安く集材の人夫賃にもならず切り捨てられる間伐木が多くあります。 アカマツは、松食い虫の被害が拡大しているにもかかわらず、間伐材と同じ理由で放置され、自然枯死となります。 レッドパインはアカマツとは違うのですか? 国産材が使用されないのは、一言で云うと木材流通の問題です。 大手企業は大量の仕入れが必要なので、流通に不安がある国産材よりも確実に仕入れできる外材を使う傾向にあります。 先日のリフォ−ム番組で、奈良の間伐材を利用した匠がいました。間伐材を賃挽きしていましたので、おそらく価格は2万円/m3以下で収まっているでしょう。 山元から小回りが利く個人の建築士に国産材を流通させることで、丁寧で国産材を使用した低価格な住宅が実現可能と思います。 材木屋さんも山元から建築士までをコ−ディネイトすることを考えるべきではないでしょうか。 もう一つ重要なことがあります。 木材の最終消費者は誰かということです。本来は購入者であるのですが、残念ながら、住宅産業においては企業であり、建築士となっています。 購入者は、企業、建築士の仕入れ先の範囲でしか選択権はないのです。 国産材が使われない原因はここにあると考えます。 ご意見お待ちしています。 |
8:
国産材
[2005-07-14 12:16:00]
> レッドパインはアカマツとは違うのですか?
レッドパインは「欧州アカマツ」で、日本に生えているアカマツとは別物です。 > 材木屋さんも山元から建築士までをコ−ディネイトすることを考えるべきではないでしょうか。 当社は問屋という中途半端な立場で、小売屋のように設計士との接点もないし、製材工場のように山元からも遠い… ですが、今、設計士・工務店の会に入会し、また山元の方にも接点を作り、動き始めました。御指摘の通り、山と設計者・工務店を近づけないと国産材の需要拡大は難しいと思います。 > 購入者は、企業、建築士の仕入れ先の範囲でしか選択権はないのです。 普通はそうです。というか、今まではそうでした。住宅の購入者には自分の家の柱などにどのような木を使うかの選択権は無く、住宅メーカーの標準仕様やオプションにNPO国産材剤が無ければ、もうそこで話は終わりです。 今までは「木で建てれば木造住宅だ」と思われていて、木を選ぶことの大切さが忘れられていましたが、その認識がひっくり返り、「国産材の柱を使っていない家なんて、怖くて買えない」となれば、住宅メーカーもオプションリストに載せざるを得ないでしょう。 プレハブのように、パネルを生産するのにオプションで注文によって国産材に替えることが困難な住宅は敬遠されるようになって欲しいなと、個人的には思ってます。 |
9:
国産材
[2005-07-14 12:19:00]
08の訂正
誤:住宅メーカーの標準仕様やオプションにNPO国産材剤が無ければ、もうそこで話は終わりです。 正:住宅メーカーの標準仕様やオプションに国産材が無ければ、もうそこで話は終わりです。 すいません。辞書に「こく」と入力すると「NPO国産材」と出るように登録したもので、ヘンな文書になってしまいました。(^^; |
10:
材木素人
[2005-07-14 13:11:00]
この度、住宅を購入した者ですがここまで真剣に調べて買わなかったので反省してます。
「主要構造材・土台・柱にすべて紀州産檜無垢4寸角(12x12)使用」とありますが、どうでしょうか? ただ単に国産材のほうが外国産より良いのかなくらいに考えてました。 たしか無垢材と集成材は一長一短で無垢材は割れやすくて、集成材は強いとどこかで 見た気がするのですが・・ ということは集成材のほうが良いということなんでしょうか? |
11:
私も素人
[2005-07-14 13:56:00]
私も無垢材を構造材としているHMに決めたのですが、そういうところは集成材の方が強いとは言いませんよね。むしろ弱いと言いました。
どちらの方が強度があるのか分かりませんが、構造現場にいくと見た目では無垢材に軍配が上がりました。 集成材は接着材で張り合わせたものなので見た目にも安っぽく不健康そうな気がしました。 コストダウンに今や不可欠なのかもしれないけれど、目に見えない所にこそこだわった方がいいような気がして杉とヒノキを構造材にしたところに決めました。 ただ国産なのか外国産なのかも分かりませんで、甘いですかね? |
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12:
国産材
[2005-07-14 14:28:00]
>「主要構造材・土台・柱にすべて紀州産檜無垢4寸角(12x12)使用」
これはもう、全く申し分がないです。雨漏りとかのメンテをしっかりすれば、100年は持つでしょう。 無垢材には無垢材の良さがあり、集成材には集成材の長所があります。 無垢材の良さは接着していないので接着剤の耐久性や強さに左右されないことで、すべて紀州産檜「集成材」4寸角使用だったら、接着剤が100年持つかどうか私も断言できません。 集成材の長所は抜け節などの欠点を除去した板を貼り合わせて作られるため、強度のバラつきが少なくなることです。 無垢材は目合いが詰み、欠点の少ないものは非常に高い強度を持っていますが、死節や抜け節のある、目合いも粗いものは強度が落ちます。もちろん、使用される場合、強度が必要とされる場所には強度が高いものが使われますので問題はないのですが、それを心配して「強度が高いものだけ欲しい!」と言われてしまうと、強度の弱いものが在庫の山になってしまうので、うまく混ぜて使って頂く必要があります。 無垢材の強度を調べると弱いもの、強いものがまちまちで、学校のテストで言えば、落第点スレスレの子も結構いるが、100点満点の子もかなりいるという感じです。 集成材は前述のように強いもの弱いものを混ぜて張り合わせるので、成績は真ん中から少し上のところに集中します。平均点は無垢材よりも高くなるため、一般に「集成材は無垢材より1.5倍強い」と評価されていますが、欠点の無い無垢材は集成材より丈夫です。 無垢材の欠点は後からの収縮や狂いが集成材よりも大きいことで、木材の表面に割れが生じることもあります。もちろん、強度には関係ありません。 板の段階で乾燥させてから張り合わせる集成材は中まで乾燥しているので収縮は少なく、張り合わせることで後からの狂いも少なくなります。 |
13:
材木素人
[2005-07-14 18:55:00]
国産材さん、お返事ありがとうございます。
断熱材・構造は熱心に勉強したつもりだったのですが、木材の種類・特徴までは よく調べてませんでした。 国産材さんの説明わかり易かったです。 |
14:
国産材
[2005-07-19 16:04:00]
16日の土曜日、私が木材業界紙に連載しているコラムの愛読者の浜松の技術者が開発した金物工法を見に行きました。
今までの金物工法は使用する木材に高い寸法精度を要求するため集成材しか使えないと言われていたのですが、この新工法は普通の無垢材で良く、簡単な加工機で木材の加工が出来、大工の腕の良し悪しで郷土に影響が出ないという「優れもの」です。 しかも壁倍率換算で9.3倍と言う、一般の木造住宅の2倍もの強度で、耐震性を売り物にしているプレハブやツーバイフォーをも遥かに凌ぐ丈夫さです。 但し、集成材を使わない場合、どうしても建ててから1〜2ヶ月で木材の収縮によりガタつきが出ます。今まではそれを避けるため集成材でなければとされていたのですが、この工法は「無垢材は縮んで当たり前。ガタついたら住んでいる人がクサビを叩いて締め直せばイイじゃん」という、目からウロコの発想です。 家を建てた人に木鎚をプレゼントして、それで定期的にクサビの緩みを調整してもらうと言うのですが、それをやらないと家がガタつくって言うのは、納得してもらえるのでしょうか… もし納得して住んでもらえるのでしたら、これは集成材にシェアを奪われ続けている無垢材にとって、救世主となります。学校出たての大工見習いでも、親方と同じ強度の家が建つというのは、最近の職人不足をカバーできる画期的な工法です。 |
15:
匿名さん
[2005-07-20 12:04:00]
住宅を建てる側から見た場合、確かに自分で手を入れるのはいい事だと思いますが、
その頻度が頻繁でもいいという人は、正直少数派だと思います。 一般の家庭において住宅は清掃とかの基本的なメンテナンスでさえも、 できる限り減らしたいのが実情かと思います。 また、在来の住宅をやっている方から聞いたところ、 壁紙の継ぎ目が、1ミリ程度の隙間が開いたり、 ドアの建て付けがチョット狂っただけで、欠陥住宅だとか言う人もいるそうです。 こうなると無垢材はより使いにくいですね。 ただ、無垢材に拘る施主もいるのは間違いないので、 そういう部分の掘り起こしにはなると思います。 |
16:
国産材
[2005-07-21 11:08:00]
無垢の木材でも乾燥材ならばそんなに頻繁にクサビを打ち直す必要はありませんが、含水率が25〜30%ですと、建ててから1ヶ月目、3ヶ月目、半年後、1年後の4回くらいはチェックする必要があります。
それを面倒だという人達には集成材を使うしかありません。 |
17:
10
[2005-07-21 13:41:00]
アドバイスいただいたものです。
無垢材を使用していますが、年4回どういったところをチェック するのでしょうか。 面倒じゃないのですが、調べても具体的な場所がわからなかったので・・ |
18:
国産材
[2005-07-21 17:48:00]
あ、すいません。私の書いた「年4回チェック」というのは前掲の新しい工法の場合で、乾燥が十分ではない無垢材も使用できるが、その場合には木材の収縮によりクサビが緩んでくるので、年に4回、クサビを打ち込む必要があるということです。
通常の在来木造住宅の場合、最近は乾燥材が多く用いられ、またボルトを締めるナットも木が縮んでも緩まないものも出回るなど、いろいろと工夫されていますので、まずチェックの必要は無かろうと思います。 もし心配でしたら、小屋裏を覗いて梁や柱を止めている金物のボルトが緩んでいないかを調べ、緩みが生じているようでしたら建てた建築会社に連絡して増し締めしてもらえばOKです。 前掲の新しい工法は、その作業を簡単にし、住んでいる方自身が出来るようにしたところがミソなのです。やってくれるかどうかの不安はありますが… (^^; |
19:
10
[2005-07-21 21:35:00]
国産材さま、アドバイスありがとうございます。
購入してもこれからも家のことを勉強していきたいです。 |
20:
国産材
[2005-07-22 14:16:00]
私も木材は専門家ですが、住宅についてはプロではないので、どこまでお答え出来るかわかりませんが、わかる範囲でお答え致します。
質問がありましたら、遠慮なくどうぞ。 家を長持ちさせるには、基礎の通気口を収納ボックス等でふさがない事。 脱衣場のように湿度が高くなる場所は換気に気をつけること。 電気のスイッチボックスやコンセントなど、壁の中の空気が多少なりとも出入りする場所の匂いを時々嗅いで、カビ臭くないか確認すること。 カビの匂いがしたら、即、建てた建築会社に連絡し、点検してもらうこと。 床下収納などがあり、取り外して床下の様子が見られるようでしたら、年に一度は床下点検。シロアリやカビ、腐れがないかチェック。 このくらいやれば、まず大丈夫です。 雨漏りしたり、カビ臭さを感じた場合、そのままにしておくとドンドン腐朽が進みますので、早めに対処しましょう。それが家を長持ちさせるコツです。 |
21:
匿名さん
[2005-07-22 14:57:00]
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コダテル最新情報
ハウスメーカーレビュー最新情報
昔は材木屋にも職人的な意地がありましたから、粗悪な木材を売ったら店の看板に傷が付くとか言って売りませんでした。しかし、今は違います。ホワイトウッドのような材木屋なら誰が見ても長持ちしないことが明らかな樹種でも、扱う…
「当社では、あのような日本の気候風土に合わない木は扱いません!」と言っても、取引先から「え〜、ホワイトウッド、売ってないのぉ〜。じゃあ他から買うからイイや」と言われてしまうので、皆、先のことには目をつむって商売してます。
このような状況を打開するには、家を建てる方々が「シロアリもおらず、木を腐らせる菌も少ない国の木材は使わないで欲しい!」と言ってくれない限り、ダメでしょう。法律で規制することについては、国交省は「まだ、具体的に腐ったという事例がない」とか言って外交摩擦になるような使用規制には腰が引けてます。
長持ちする家を建てようと思うなら、使用する木材を業者任せにせず、「国産材を使ってくれ!」と雄叫びを上げるしかありません。