基礎断熱にしようと思ってるんだけど、湿気対策も兼ねて床下にエアコン設置して冬場の暖房にも使おうと思うがメリット・デメリットを教えてくれ。
[スレッドタイトルを更新しました 2017/12/06 管理担当]
[スレ作成日時]2011-01-13 17:41:50
床下エアコンのメリット・デメリットを教えてください
521:
実務者
[2013-06-30 10:10:20]
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①土間コンクリートによる蓄熱で暖房できるかどうかの議論について
深夜電力利用での誘惑がありますが、一度放熱をして冷えたスラブでの熱吸収で、エアコンが規定能力を超えるフル運転を強いられて COPが1.7程度まで下がるとされております。 たとえある程度熱が蓄えられたような状態でになったとしても、厳寒期の夕刻までは熱がもたない。
結果体感が悪くなりメリットがありません。
24時間連続運転により、スラブの熱吸収と熱放熱の収支がゼロになり、
規定能力の60%程度の一番COPの良い運転状況で作動させる。
これが正しい運転であると、西方設計や新住協では説明されております。
② 室内暖房と床下暖房の熱効率は?
床下での放熱のほうが、土壌での熱伝導と 暖房容積の増加で、室内暖房よりも20%暖房エネルギーが増加するといわれます。
しかし、初期費用の逓減・体感の良さ・夏場の体感など、総合的に優れたメリットの方が大きいので、西方設計はじめ、採用する設計社が多いのです。
Q1.0クラス以上になると、土壌での熱ロスが目立つので土間下は断熱材を敷きこむことが一般的です。
③推奨Q値は?
次世代省エネクラスでは、エアコン1台でメインの暖房とはならず、光熱費・体感ともに不満の出る結果になります。
4地域ではQ=1.6以上 Ⅲ地域ではQ=1.3以上の性能を目安に設計設定することが重要です。
設計上の注意は、西方設計の著書に詳細が記載されていますので、それを手本として 一定の断熱施工に熟達した工務店に依頼されるといいです。