傾斜地に建築するためRC擁壁を造るのですが、コンクリート打設翌日に確認したところ沈降ひび割れがほぼ全長にわたって走っています。
型枠が取れた時点で側面も確認しましたがスペーサ部分で漏れ無く沈降ひび割れしており、その上部は一部スポンジ状になっているのが見て取れます。
業者はエポキシ系補修材で対処すると言っていますが、それで大丈夫なものなのでしょうか。
[スレ作成日時]2011-01-01 16:33:32
擁壁RCに沈降ひび割れ。これって補修で大丈夫?
21:
Cat-sushi
[2011-01-02 16:34:30]
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22:
土木技術者
[2011-01-02 17:18:23]
結論から言って、やり直しですね。
コンクリートに関して、一般的に中途半端な知識の方は、神経質すぎる感がありますが、 寛大な私でさえやり直しをさせるでしょう。 役所発注工事なら間違いなくやり直しとなる事案です。 一般的な見解としては、 Pコン部のひび割れは、写真を見た感じでは鉄筋までは行ってないようなので、表面仕上げ黙認できるでしょう。 天端付近側面のスポンジ状は、バイブレーターのかけ過ぎのようですね。 見た目は悪いですが、強度的にはこれも問題はないでしょう。 問題は天端のひび割れです。タイピング以前の問題です。 これくらいのひび割れだと、鉄筋の下部にかなりの空洞があるはずです。 ひび割れから雨水等が浸入→鉄筋が錆びる→鉄筋が膨張→コンクリートが剥落。となります。 エポキシ系でも何でも注入材による補修は、0.3mm未満のひび割れには入りません。 内部の空洞と表面のひび割れは、すべてつながっていますので、0.3mm以上のひび割れをすべて補修しても、 0~0.3mmまでのひび割れから水は浸入します。 ただ、疑問なのは、Pコン部の表面が綺麗に仕上がっている点です。 それと、スポンジ状がバイブレーターのかけ過ぎなのに、沈降ひび割れは、矛盾します。 天端ひび割れとスポンジ状の位置関係に相関係はないでしょうか? かなりの高スランプか、信じられませんが、シャブコンも疑わしいです。 シャブコンとは、生コンクリートに水を混ぜて柔らかくすることですが、 今の時代には信じられません。シャブコンは強度も極端に落ち、耐久性もなくなります。 絶対にやってはならない事です。が・・・今回はありえますね。 スレ主さんと契約はHMでしょうから交渉はHMでいいでしょう。 HMが元請で全責任があります。業者はヌキにして話を進めたほうがよいと思います。 やり直しの言い分としては、 鉄筋まで達しているクラックに完全な補修はできない。 補修業者がいれば、0.3mm未満のクラックにどうやって注入するか聞いてみましょう。 補修業者はいい加減なことを言うと、責任が自分のところへ来る恐れがあるので、ウソは言いません。 永久的な補修方法はない。 コンクリートは永久でも補修材は永久ではない。 シャブコンの疑いがある。 否定すれば、コアを抜いて、圧縮強度試験をしてもらいましょう。1本で十分です。どうせ抜くなら、 空洞があると思われる上部鉄筋を切り抜く形で、壁から水平方向で。これなら鉄筋下の空洞も確認できます。 直径10cm位の穴を開けても、擁壁の全体的な強度に影響はありません。 ただし、コアー抜きとつぶしは、立ち会わないと意味がありませんが。 |
23:
Cat-sushi
[2011-01-02 17:45:17]
>>22
土木建築技術者さん、丁寧な解説ありがとうございます。 中途半端な知識の典型として神経質になりすぎないようにニュートラルを心がけていますが、土木建築技術者さんの意見もやり直しですね。 ご意見を参考に、HMに交渉してみます。 おそらく誠実い対応してくれると思いますが、ごねたらコアー抜きも試みます。 進展があったら、ここで報告します。 |
24:
匿名さん
[2011-01-02 18:28:53]
コア抜きは、全くの第三者にお願いしないと検査の意味がありません。
この場合、コア抜きと強度試験の必要性もないと思います。 どうしてもやり直しに応じない場合に行えば良いでしょう。 スポンジ状はシャブコンのため骨材が早く沈降したことによると思われます。 交渉は、建築確認申請を行った監理建築士と行ってください。 現場監督は、工事責任者ではありません。 |
25:
Cat-sushi
[2011-01-02 19:40:04]
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26:
Cat-sushi
[2011-01-04 15:07:08]
HMから連絡有りました、やり直してもらえるそうです。
中小だとトラブルで逃げ切られるとおもいHMにしたのが、いきなり功を奏しました。 お騒がせしました。 |
27:
匿名さん
[2011-01-04 15:24:55]
HMは下請けの工務店にやり直してって言うだけなので痛くもかゆくもありませんよ。
HMには莫大な経費が載せられていることをお忘れなく。 |
28:
匿名
[2011-01-04 16:22:38]
お忘れなくって、悪いのは自分とこだし施主はなんら負い目に感じる必要はない
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29:
匿名さん
[2011-01-04 17:19:28]
たくさん経費払ってるから、HMにはもっとガンガンいってもいいよってこと。
擁壁のひび割れ(特に天端のひび割れ)なんて構造的に全く問題ないから、壊さずに、壊してやり直したと思って、その分値引きまたは他の部分をグレードアップしたほうがいい。 |
30:
匿名さん
[2011-01-04 17:49:57]
これってどう見ても構造的に問題ありますよ。
HMは色々と経費とかいって追加料金とるから粗利はよいだろうけど 販管費が高いからそんなに余裕はないよ。 今回の監督責任はHMにあるけど金をだすのは施工店だろうね。 擁壁の設計やコンクリートの配合計画をHMがしたとは思えない。 多分外注したんだとおもう。 たまたま擁壁工事を依頼した施工店が倒産してもHMはどおって事ないけど 引渡しが伸びて工事費の回収が遅れるので問題は資金繰りだけだね。 傾斜地だとバイブかけにくいからやり直すときはHMの社員総出で型枠を木槌で タタキにくるかもね。 |
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31:
匿名さん
[2011-01-04 18:10:26]
↑ 構造計算を知っているのかな?
こんなのは天端にモルタル塗って終わり。 解体費、産廃処分費、再構築費で100万ぐらいを他で使ったほうがいい。 販管費が高い=儲けが少ないのではなく、注文者の払う金額が高くなるってこと。 |
32:
匿名さん
[2011-01-04 18:46:39]
擁壁の構造計算をしっているかしっていないか関係ありますか?
構造計算の存在は知っています。計算方法は知りません。 コンクリートが割れていれば側圧に対して鉄筋が引張り力を発揮できないので 構造的に問題といっているだけですが・・・構造的問題と構造計算の問題をゴッチャにしてない? 天端にモルタル塗っても鉄筋に対する付着応力度は向上しません。 擁壁が10年後に壊れて、家が崩落し家族が死亡したときに、あのとき百万円で 了解しなければよかったと後悔すると思いますよ。 >販管費が高い=儲けが少ないのではなく、注文者の払う金額が高くなるってこと。 普通、経常利益が低くなるって思うはずだけど。 結果的に最終利益がマイナスだとやっていけないので工事費があがるって説明がないので 1回読んだだけでは意味不明。 それに住宅産業の粗利率が他業種と比べて高いとは決していえないですよ。 |
33:
Cat-sushi
[2011-01-04 22:27:38]
みなさん解決しましたよ、HM責任でやり直しです。
HMの先で、どのように責任分担をするかはこちらが知るつもりありません。 >>27 下請けは変えてもらうことになっています。 >>28 負い目なんて決して。 無茶でない範囲で言うことは言う、それだけです。 >>29 >>31 値引き交渉はとうの昔に終わっています。 代わりの見返りを要求すると、ミスにつけこんでいるようなのでしません。 それより、10年でコンクリが崩れだしたらそのほうが嫌なのでやり直させます。 >>30 販管費、工務店直よりは高いでしょうね。 販管費の中には、こういったクレームへの対応が含まれると思います。なので、当然の権利を使います。無茶でない範囲で。 ここで相談したのは無茶でないという後押しが欲しかったので。 >>32 HMも赤になてって初めて金額を上げるのではなく、当初から高い販管費と利益を見込んだ価格設定でしょう。そういった意味では >>31 の言うとおりですが、その上であまり余裕が無いのは >>30 >>32 の言うとおりと思います。こういったぽかをすると物件単位では赤かなぁ。 構造のもおっしゃるとおりだと思います。 幸い庭の部分なので家本体が直ぐにどうこう、ということは有りませんが。 |
34:
匿名さん
[2011-01-04 23:59:20]
>>32
技術的なこと ・擁壁の場合、曲げ応力度、せん断応力度は、最下端で最大となり、天端ではほぼ0。 よって上の方では無筋で十分。 ・横方向鉄筋は強度と関係ありません。 ・コンクリートは圧縮に対して抵抗するものでひび割れは問題ありません。 ・鉄筋の付着は主に定着に関係します。ひび割れと付着を同時に問題にすることはありません。 ・ひび割れは主に水の浸入等による鉄筋の腐食が問題となる。したがって対策は注入や被服となります。 ・ひび割れと擁壁の転倒、滑動等の安定性は関係がありません。 経済的なことは他のスレ読んで。 |
35:
ビギナーさん
[2011-01-05 00:35:52]
>販管費の中には、こういったクレームへの対応が含まれると思います。
クレームという事はないでしょうが 販管費には完成工事補償引当金が積んであります。 この場合は、施工店に行くでしょうけど。。。 |
36:
Cat-sushi
[2011-01-05 00:37:02]
>>34
スレ主です。 >・擁壁の場合、曲げ応力度、せん断応力度は、最下端で最大となり、天端ではほぼ0。 純粋な土留ならそうですよね。 我が家は庭の部分なので関係有りませんが、基礎付近であれば耐震構造物でもあって、天端付近のせん断応力も必要では無いでしょうか。 >・ひび割れと擁壁の転倒、滑動等の安定性は関係がありません。 沈降ひび割れなので擁壁全体の転倒、滑動が起こるとは思っていません。 また、南接道の南面でもあるので、安全と言われてもボロボロ崩れるようであれば困ります。 > 鉄筋の腐食が問題となる。したがって対策は注入や被服 気にしているのはここです。 上手く造られたRCと同等であればこれでも良いと思います。 また、経年劣化で出来る限り延命したいというなら納得できます。 引渡し前の新築期においては補修の耐久性に不安があり、業者のミスでもあるので出来る限りのことはしてもらおうと思いました。 |
37:
匿名さん
[2011-01-05 09:42:25]
技術的なこと
・地震時の荷重を擁壁に負担させるようなことはしません。 ・擁壁の天端付近に基礎があるということは盛土の上に基礎を作るのですが? ・耐久性を重視するなら2次製品の擁壁がいいですよ。 |
38:
匿名さん
[2011-01-05 10:48:05]
一番の問題は、この施工ミスが起きた際、施主が何も言わなかったら
そのままにしておこうとしたHMの管理体質じゃないの? 施主としては家もそんな感覚で建てそうで不安だよね。 |
39:
Cat-sushi
[2011-01-05 15:57:03]
>>38
こちらから連絡した時点で現場監督が見つけて営業に連絡が入っていたそうです。現場が近いもので施主が見つけるのが早かっただけかもしれません。 |
40:
Cat-sushi
[2011-01-05 20:25:19]
>>37
>地震時の荷重を擁壁に負担させるようなことはしません。 なぜですか? >・耐久性を重視するなら2次製品の擁壁がいいですよ 2次製品ってなんぞ?と思ったらプレキャストのことなんですね。 残念、基礎付近の擁壁は土地引渡し時点で現場施工RCが完成していました。 |
助言ありがとうございます。
直感的にはそう思いますが、やはりそれで十分ですか。
シャーペンの芯、ひび割れの広さを比較するには良いアイデアですね。
シャーペンの芯を入れて写真撮り直しておきます。
ちなみに、今回は明らかに業者のミスですが、この業者が何でもアリかどうかは分かりません。
業者とは直接掛け合う場面はまだ有りませんし、おそらく今後もないと思います。
HM経由で業者を変更する手配をしてもらっていますので。