住宅の設計や現場管理を得意としている一級建築士です。
このHP 施主さんの気持ちがや悩みがわかってとても参考になります。
なにかわからないことや 困っていることがあったら聞いてください
一生懸命 お答えします。
よろしくお願いします
(営利目的ではありません。基本的にはこのスレッドの中だけで簡潔とします)
[スレ作成日時]2007-06-26 00:05:00
建築士です なんでも聞いてください
203:
建築士№265
[2007-07-21 20:18:00]
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204:
建築士№265
[2007-07-21 20:40:00]
№199様
エアコンスリーブについての質問が本当に多く、ちょっと驚いています。 実際、引渡し後のあと空けがほとんどです。 理由はエアコン機種を決めないと穴が空けられないからです。 「先空と後空け どちらがいいですか?」と言われれば、 機種を決めて位置を正確に割り出す必要がありますが、先空けを推奨します。 ただし筋交いさえ切らなければ、それほど神経質に考えなくてもいいと思います。あらかじめ、このあたりに筋交いがあるよーーーという詳しい情報があれば、エアコン屋さんも気をつけてくれるはずです。 そこで提案ですが、あと空けをする場合、壁の仕上げボードを張る前にエアコン設置位置の壁の中の写真を撮っておき、エアコン屋さんに渡してはいかがでしょうか? |
205:
入居予定さん
[2007-07-21 22:19:00]
建築士様
お世話になります。 6/20改正建築基準法施行に伴い確認申請にトラブルなど生じてますか? 当方年内入居を目指して設計してもらっている関係上気になっています。 |
206:
マッピー
[2007-07-21 22:44:00]
建築士さんご苦労様です
09 22 103 130です。 (建築士さん回答13,44,52,104,113) お世話になってます。 これまでのクレームのからみで 全日本不動産協会立会いの下で 建築会社と話し合うことになりました。 話を優位に進めるためには どんな準備をしておく必要がありますか? また、建築会社から 「一度話し合いを」と 電話が来ました。 おそらく、上記のことをやりたくないのだと思います。 建築さんがおっしゃるように 建築会社があまり不利益になるようことは ないと思うのですが 全日本不動産協会で話すことを建築会社が嫌がっているのは なぜでしょうか。 |
207:
199
[2007-07-21 23:30:00]
建築士様
いつもありがとうございます 体力壁に穴を開けていいということで一安心です それだとバルコニーに室外機が置けるのでよかったです |
208:
建築士№265
[2007-07-22 07:35:00]
No.205様
6月20日以降大きく変わったことは 1 設計に関った建築士の氏名全てを図面に記載すること 2 誤記や記述漏れ以外、訂正が認められない 3 3階建ては構造計算適合性判定機関の審査が必要 4 確認申請の期間が21日→35日に延長 5 構造計算を行った場合、安全証明を施主に発行する 特に戦々恐々としているのは{2}です。 今まで建築確認申請でまったく訂正が無い などということは無かったのです。いつも「期限内に確認できない通知」なるものが役所から来て、役所で担当官の言うがままに訂正して、無事終了! というものでしたが、 図面の中でミステイクがあると、そこでSTOP! 再度申請しなおしで、確認申請代も時間も帰ってこない!! という恐ろしい事態になりました。 (もちろん再度の申請代は施主さんに請求できません) そのため、仮申請なるものが各建築確認検査機関で始まっています。 これは「仮申請」で従来の記載漏れや不整合などの訂正を認める、 その後、本申請へ とういことですが、時間は2倍かかることになりました。(仮申請を行わず一発で本申請を出すことも可能) 今まで2週間くらいで降りていたものが2ヶ月近くかかることもあります。12月入居ということですが、HMも会計上必死で取り組まれるとは思いますが、こればっかりは確認を出してみなければわかりません。いろいろと事情があるとは思いますが、後期が延びる可能性も大きいので、腹をくくっておいた方が良さそうです。 |
209:
建築士№265
[2007-07-22 07:46:00]
マッピー様
第三者が客観的に判断できる材料を準備する必要があるとおもいます。 問題のある部分の資料、写真、記録やメモを用意されてはいかがでしょうか。また言いたいことを文章にしておき、(出来ればご家族や知人など第三者に読んでいただいて理論破綻が無いかチェック)当日感情的にならないよう準備をすると良いと思います。 建築会社としては不動産協会など外部の機関にクレームやトラブルを知られるのは避けたいところだと思います。 |
210:
マッピー
[2007-07-22 13:08:00]
建築士さん様
早朝から御回答ありがとうございます。 09 22 103 130 206です。 (建築士さん回答13,44,52,104,113,209) 建築士会にも同様の相談をしました。 建築士様も言われていましたが 補償などは期待できないでしょうが とりあえず、今度何かしたら ただでは済まさない確約 (誓約書をかかせるなど) ことはしたいと思います。 ありがとうございました。 |
211:
ピットブル
[2007-07-22 15:57:00]
こんにちは。毎回ありがとうございます。
立ち上がり部分の30cm間隔の件安心しました。フックの件はディプロマット(雨の音が気にならないと言われているようですが不安です。)と共に伝えます。 ただ、雨のせいで鉄筋に錆が浮いています。これは何かしたほうがいいのでしょうか? 住宅性能表示制度については、設計の方に頼んでいたのですがはっきり表示できないということでした。費用の関係だったかもしれません。再度問い合わせします。 工法についても再度確認します。(耐震等級が確保されていれば、問題無いということでいいのでしょうか?) ウルトラ台風にも注意して雨戸の増加検討します! |
212:
建築士№265
[2007-07-22 19:21:00]
ピットブル様
>雨のせいで鉄筋に錆が浮いています。これは何かしたほうがいいのでしょうか? 1回〜2回雨に濡れたせいで錆が付着している程度であれば、問題はありませんが、現場を数ヶ月放置して、鉄筋が赤く見えるほど錆ていれば、基礎にとって致命的な欠陥になります。(そのような現場は無いと思いますが)コンクリートはアルカリ性なので、コンクリート打設がおこなわれれば、鉄筋の錆の進行はとまります。 >耐震等級が確保されていれば、問題無いということでいいのでしょうか? 性能表示の等級3は、500年に一度の地震(阪神大地震レベル)に無傷であることを想定しています。(最近、耐震等級3で造られた建物を試験台にのせて、阪神大震災と同じ地震波で揺らす実験が行われました。等級1では、深刻なダメージを受けましたが、等級3では無傷でした。)大変大雑把に言ってしまえば、等級3が確保されていれば、安心できます と言えます。 |
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213:
アレルギーがあります
[2007-07-22 20:05:00]
建築士様初めまして。
当方、住宅建設を考えています。私と家内にダニとハウスダストのアレルギーがあります。子供たちにもアレルギーがありそうです。 健康素材を出来るだけ導入したいと思うのですが、コスト面での折り合いがつきません。 自然系断熱材とくにセルロースファイバー充填断熱、無垢材フローリング、和紙壁紙、床下炭などに憧れています。 室内の調湿機能やダニ、ハウスダスト対策として最も優先すべき事柄についてどのようにお考えですか。建物にかけられる予算は2500-3000万円、建物の建坪は40坪前後です。 お門違いの質問かもしれません。お手数ですがよろしくお願いいたします。 |
214:
建築士№265
[2007-07-22 21:34:00]
№213様 (ちょっと熱くなり・・・)
ハウスダストのアレルギーがあり・・・ということですが、 自然素材の家を造っても、掃除がしにくく、埃が溜まりやすく、換気が悪ければ意味がありません。逆に言えば、掃除がしやすい・埃がたまらない・換気効率を良くすれいいのです。それにはまず間取りから、箪笥や本棚など置き式の家具を少なくして、作り付けにしたり、大きな納戸部屋を作って荷物をまとめたり、埃が溜まらないよう工夫することが大切です。 もちろんできるだけ合板やビニールクロスなど使わず、自然素材系の仕上げ材を使うことも大切です。 もうひとつ、カビを減らすには、家の調湿性能を高めること。我が家では壁=珪藻土クロス 天井=杉板直張り 床 杉板直張りですが、洗濯物が乾いてしまうくらい調湿性能があります。(ただし杉は傷つきやすい)。 費用は40坪で2300万円でした。方法にもよりますが、2500万円あれば相当なことができると思います。(HMさんには申し訳ないのですが、一部のHMを除いて大手ではそのようなことは無理だと思います。(大手Hm様申し訳ありません))自然素材の家を建てるのに必要なものはお金よりも時間です。あきらめなければ、必ず後悔しない家が建てられると思います。がんばってください。 |
215:
大阪
[2007-07-23 08:22:00]
建築士さま
はじめまして。 すでに引渡しを受け、引っ越してしまってるのですが、何点か引渡し前から手直ししてほしかった工事が残ってます。 HMは私の見たところやる気がなさそうで、何か理由をつけて「逃げ」の一手というふうに感じます。 手直ししてほしい項目は、大きいものは以下2点です。 ①階段の最下段3段のみ色が明らかに違うこと (4段目からは直線階段、最下段の上り始め3段で90度カーブです) ②バルコニー(FRP防水)の先端の雨水排水用の溝の端部の防水増し張り部分に水が溜まり、不衛生になってること (溝の端部は横抜きで外壁貫通→外壁の外側で縦樋で下へ) ①の色違いについては木の特性上多少の色差は理解できるのですがその域を超えてるように感じており主張してます。 踏み板の取替えは、そんなに難しいのでしょうか? また、②についてもそんなもんなんでしょうか? よろしくお願いいたします。 |
216:
建築士№265
[2007-07-23 22:35:00]
№215様
①について、「色が明らかに違う」と言うのは品番から違っていて発注ミスによるものでしょうか、それともメーカーが違っていて色違いを生じているのでしょうか、いずれにせよ完成してから階段を替えるというのは、階段を造りかえるに等しい、大掛かりで大変な工事で、施主さんも相当なストレスになると思います。提案ですが、表面に薄板を接着する方法はいかがでしょうか(私も経験が無く経験談で語れませんが)。 ②バルコニーの水溜りですが、水溜りができても、それがわずかで、清掃をこまめにすれば良い程度であれば、それほど気にする必要はありません。改修する場合、FRP防水はやり直しが難しいので、改善するには下地仕上げともやり直しになります。 |
217:
アレルギーがあります
[2007-07-23 23:43:00]
建築士様
早々のご返事有り難うございました。 今はやりの高気密高断熱には違和感を感じていましたが、やはり宜しくないようですね。 当方、九州に居住しておりご存じの通りこちらは高温多湿です。現在、地元の気候を知り尽くした工務店さんに依頼しています。 無垢材を使い極力化学物質を使わないと、虫もつきやすいと言われました。担当の方が以前お世話した住宅でその様な事例があったらしいです。ですので、彼は全て自然素材にすることは薦めてくれません。 一番良いのは昔ながらの日本家屋であると個人的には思います。耐震性能はちょっと気になりますが。 「家の造りようは夏を旨とすべし」と古典でも目にしました。それでいて冬の寒さもしのげる、そういう家を目指したいです。 |
218:
匿名さん
[2007-07-24 02:22:00]
建築士さんが答えるスレなのを承知でちょびっとだけ。
先日ハウスダストとダニのセミナーに参加してきました。(講師の方は某国立大学でダニを専攻して研究している方だそうです。) 高断熱はまだしも高気密にして宅内の湿度を50%程度以下に常にコントロールしないとダニやカビの発生を抑止出来ないそうです。(カビは60%) 吸湿素材に凝るのは良いと思いますが急激な湿度上昇などには壁材や木などでは対応しきれないんじゃないかな。 |
219:
建築士№265
[2007-07-24 05:05:00]
建築士といっても、ダニやハウスダストを専門に研究しているわけではありませんので、参考意見程度に留めてもらえれば幸いです。
もちろん、外気温の湿度が高い夏の時期などでは、いくら自然素材を使っていても室内の湿度を一定に保つことはできません。 ただ、自分の経験を言わせていただくと、1年前までマンションに住んでいましたが、結露がひどく、部屋の隅がカビで黒くなってしまう状態であり、家族の咳が止まりませんでした。引越ししたところ、自然素材が多いおかげなのか、咳のほうは大分改善されました。医学的に検証しているわけではありませんので異論はあるとは思いますが・・・・ハウスダストについては、あらわしの棚をたくさん作ってしまったので埃が溜まりやすく、掃除に追われている始末です。掃除のしやすい家 という観点もこの経験を踏まえています。 日本の家は夏を旨とすべし・・・まさしくその通りだと思います。 そして日本家屋の造り方も個人的には大好きです。耐震性能も現在いろいろと研究が進み向上しています。 だた吉田兼好の時代と現在の気候は違いますし、中に住む人間の感覚・ひ弱さも違います。夏すずしく、冬暖かい家・・地球温暖化時代の日本の家のあり方はCO2の削減も踏まえて、いろいろと考えてゆかないといけませんね。 |
220:
ご近所さん
[2007-07-24 12:34:00]
建築士さん。相談です。
友人が、建築中の戸建住宅なのですが、建築当初から施工不良、偽装、最後は偽造です。それもこれも、現場監督、建築士等がきちんと管理していないからです。設計、施工、管理と全て行っているので会社として隠してきたのでしょう。 質問の内容ですが、偽造について契約時に委任状を出しています。先方が作ったもので完了検査まで含んでおり、手続きを委任と有ります。 しかし、建築確認申請時は、本人の印鑑を、しかし完了検査時は完了もしていない、施主は検査は止めるように再三言ったのに出して、検査を受けてしまったようです。そのときの印鑑は、先方で用意して押して出したようです。 これについては、有印私文書偽造は成立するのでしょうか? |
221:
建築士№265
[2007-07-24 23:22:00]
№220様
施主の許可無く、委任状の捺印を行うことは、立派な有印私文書偽装です。 建築業界の悪しき習慣として、確認申請書類の施主の捺印は、勝手に押してもかまわない と簡単に考えてしまう傾向があります。それはひとつには代願建築士の存在があります。私たち建築士の責任ですが、施主さんから仕事をいただかずに、不動産会社や工務店の下請けとなって、会ったことも無い施主さん宅の設計図を書き、勝手に委任状に三文判を押して確認申請を出す、という仕事が存在し、ほとんどの住宅がそのような行為を経て建てられていると言う業界の問題があります。欠陥住宅の問題の一因はまさしくここにあり、建築士が建築士としての責任を果たさず、依頼主である不動産会社などの言いなりになって、口も出さずに仕事を流して生活の糧を得ていることが大問題なのです。逆に言えば設計監理という仕事を軽視して、設計フィーがわずか二十万円そこそこ という金額を標準化してきた日本国民の責任もあります。話が脱線しました。 このことは国土交通省も問題視しており、将来的には改善の方向に行くものと思います。 さてなぜ委任状の偽造は有印私文書偽造なのかといえば、有印私文書偽造には文章のに「文章の独立性と意思」が存在することが前提となります。「文章の独立性と意思」とは単に宅急便の受け取りサインのように、受け取りましという証拠を提供しているものではなく、ある法律行為を○○という者に代理をさせます という施主の意図をあらわすものであるということです。ですから確認申請を○○さんに代理させます ということに施主さんが了解していれば、捺印そのものを他者が行っても、著しく信義に反するということはありません。(続く) |
222:
建築士№265
[2007-07-24 23:35:00]
№220様
一方 あきらかに施主が代理者の存在を知らず、また委任行為を認めていないのにもかかわらず、施工側が勝手に委任状を作成したとなれば信義の問題となり有印私文章の偽造と言われても仕方がありません。 拙宅でも、当初自分で確認申請を作成し、遠方であったためやむを得ず、とある工務店に確認申請の提出を依頼したところ、(趣旨としては単に役所に運んでほしかっただけ)他の建築士が勝手に委任状を作成し、確認申請を行い、挙句の果てに費用を請求され、侮辱された思いを抱きました。 結局工務店との契約を破棄したのですが、今も有印私文書偽造で告発してやろうかと考えているくらいです。 自分の仕事においては、確認申請の施主印は全て、本人にしてもらうように心がけています。気持ちとしては「設計が終わりました。これから確認申請をしますので施主さんも認知してください。」 という気持ちがあるからです。これからはだんだん、そのようになってゆくと思います。 |
地震が心配なので耐震性を重視して家を造りたい という人へのアドバイスとして考えられることを羅列しました。
プロセス
① 住宅性能表示制度(耐震等級3)をとる
② 構造計算をしてもらう
①②とも費用がかかりますが
工法
① 地盤調査を行い 強度不足の場合は地盤改良を行う
② 筋交いなど耐力壁をバランスよく配置する
壁量は基準法×1.5倍を推奨
③ 間取り=構造的な偏りが無いこと 1階駐車場などは要注意
偏心率0,15以下を推奨
④ 床 剛床にする
⑤ 接合部の金物を適切に入れる
住まい方
① 二階を荷物部屋にしない
② 箪笥 家具の転倒を防ぐ工夫をする
③ シロアリなどによる土台の腐食を防ぐ
5年@程度防防蟻塗装を行うなど
④ 雨漏れを放置しない
あと最近はウルトラ級の台風が来る可能性もあります。
窓が破れて屋根が飛んだ という被害もありますので
窓には雨戸を付けた方が良いと思います。